昨年末から今年のはじめにかけて、日本海側を中心に寒波と豪雪をもたらした「ラニーニャ現象」について、気象庁は11日「春に終息した」と発表した。
この夏はラニーニャ現象もエルニーニョ現象も発生しない平常の夏になりそうだという。
ラニーニャ現象とは、南米ペルー沖から太平洋赤道付近にかけての海面水温が、東部で低く、西部で高くなる現象で、2017年秋に発生した。
ラニーニャが発生すると、太平洋西部熱帯域の海面水温が上昇し、積乱雲の活動が活発化。
日本では夏は猛暑、冬は西高東低の気圧配置が強まって寒さが厳しくなる傾向がある。
対してエルニーニョは、冷夏をもたらし、暖冬になる傾向がある。
気象庁によると、5月の海面水温は基準値とほぼ変わらなかったことから、ラニーニャ現象は今年春に終息したと判断。
今後、暫くの間はこの状況が続き、夏は平常の状態が続く可能性が70%だと予測している。
【日時】2018年06月11日(月) 15:52
【提供】ハザードラボ