>>611
■日本人はウンコを薬に使ってた
第二次大戦後、ダグラス・マッカーサー率いるGHQは日本のサラダに
人糞の細菌と寄生虫が多数混入していたため、日本政府に人糞肥料の中止を命じた。
日本政府は「寄生虫予防会」を各市町村に作り、人糞肥料から化学肥料へと一大転換が行われた。
しかし、1955年頃になっても学校の保健室には「よい子はなま野菜を食べないようにしましょう」
といった表題のポスターが貼ってある状況だった。
ただちに人糞肥料から化学肥料の使用へと完全移行した生産者は多くなかったのである。
肥料として用いる人糞は、そのまま使うと作物が根腐れするため、
たいていは肥溜めに溜めて発酵させて利用する。
ちなみに発酵中の物は非常に臭いが強く、さらに衛生害虫になるクロバエ類やニクバエ類、
またカの中でも最も富栄養状態に適応したオオクロヤブカの発生源となるなどの問題があった。
また、人糞肥料を媒介とした寄生虫の流行も問題となった。
薬用など
日本には、ヒトの排泄物およびその関係品に由来する生薬を用いる治療法が存在する。
漢方薬では人や動物の大便・小便が薬または薬の原料として一般的に用いられるが、
中国から漢方医学が伝わった日本でも、人糞を使った薬を用いていた。
「人屎(ひとくそ)」の名で『新修本草』や『本草綱目』に収載されており、
『和名抄』では「久曽(くそ)」、『多識編』には「比登乃久曽(ひとのくそ)」の名で記載されている。
解毒作用が知られており、臨床応用では産後陰脱(産後の子宮脱)のほか、
蛇咬(蛇に咬まれた時)、痘瘡(天然痘)、鼻血に用いられた。