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コロナ禍の影響で政府や自治体から外出自粛が推奨され、2020年からリモートワークや在宅勤務が採用されたという人もかなり多いのではないだろうか。自宅からの通勤距離が長い人や、家庭を持つ人にとってはメリットも大きいリモートワークだが、最近は感染者数や重症者数などが落ち着いてきたことから、「出社に戻そう」という企業も出てきたようだ。これに対する社員のある反応がツイッターで話題になっている。

ねこハンドさんの超話題バズりツイート

ねこハンド（@nekohnd）さんのツイート内容（画像：Twitterの投稿画像を引用）

デザイン著作権についてのツイートなどでテレビ番組でも度々取り上げられているグラフィック＆ UI デザイナーの「ねこハンド（@nekohnd）」さんは11月11日にあるツイートを投稿。

「Zoom会議で『コロナが落ち着いてきたのでリモートワークから出社勤務に切り替えます』と上司が言った瞬間、社員みんながストレス症状で一斉に顔や髪を触り始めたのが今年いちばん一体感を感じた瞬間」というコメントとともに、Zoom会議中のPC画面のイラストを公開。4万件のRT、18.2万件のいいね（2021年11月16日時点）が付くなど大きな話題となっている。

イラストをよく見ると、左上の上司と思われる人が発言しており、その他の社員と思われる人たちは全員眉をひそめて自分の顔や頭を触りながら落胆する様子を見せている。上司と社員の働き方の考え方に対するギャップが感じ取れ、「ようやくリモートでの勤務に身体が慣れてきたのに……」「わざわざ出社する意味とは？」といった心の声がイラスト内の社員たちから聞こえてきそうだ。

このツイートに対して「来週3日連続で出社なだけで、マジかよーってなってるのに、全部出社勤務になったらワイもこうなる自信がある」「リモートで出来てる仕事はリモートでいいと思うし、なんで効率重視しないの？」といった共感したユーザーからのコメントや出社勤務に対する否定的なコメントが数多く寄せられているようだ。

日本らしい企業風土がリモートワークを妨げている？

海外ではリモートワークで生産性が上がったという結果もあるが、日本では「メリットが感じられない」という経営陣が多いことも出社に戻す理由のようだ

ねこハンドさんが投稿したような状況を実際に体験したという人も少なくないだろう。9月末で各地の緊急事態宣言が解除になってから、リモートワークを取り入れていた企業が出社に戻したことをきっかけにネットでは「強制出社」や「満員電車」というワードがトレンド入りしたこともあった。

感染者や重症者の数が落ち着いてきたとはいえ、都市部の通勤ラッシュで混みあう駅構内やギュウギュウに押し込められる満員電車には、まだ不安を覚える人もいるはずだ。それでもなお、「顔を見て会話しないと伝わらない」「会社に人がいないと電話対応ができない」「リモートワークではちゃんと仕事をしているかどうかがわからない」などといった上層部の意見によって出社勤務に戻る場合があるようだ。実際に働いている姿を見て、個人の努力を判断する企業風土が根付いているともいわれている日本ならではの対応といっても過言ではない。

もちろん出社勤務自体が悪いというわけではないが、「コロナ禍だったから」という理由で、「働き方改革」「多様な働き方」が一時的なものであっては意味がない。コロナ禍をきっかけにして、一人一人が働きやすい状況を改めて考えることが必要なのではないだろうか。

参照元：Zoom会議で「コロナが落ち着いてきたのでリモートワークから出社勤務に切り替えます」と上司が言った瞬間、社員みんながストレス症状で一斉に顔や髪を触り始めたのが今年いちばん一体感を感じた瞬間。【ねこハンド（@nekohnd）さん】

※サムネイル画像（Image:「ねこハンドさん」Twitterより引用）