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31日付「デイリー新潮」記事は、女性への性加害問題が発覚した人気俳優の香川照之が、銀座のクラブのママに髪の毛を掴むなどの暴行をはたらいていたと報じた。

　香川が性加害トラブルを起こしていたことが発覚したのは、24日発売の「週刊新潮」（新潮社）の報道がきっかけだった。「新潮」は、香川が2019年に銀座の高級クラブを訪れた際、ホステスの体を触ったり、服の中に手を入れるなどの行為に及び、同店ママがホステスから損害賠償を求めて訴訟を起こされていたと報道。これを受け香川の所属事務所は翌25日、「当該女性に不快の念を与えてしまったことは事実です」などとする謝罪コメントを発表したが、同日には香川が主要キャストを務める7月期の連続テレビドラマ『六本木クラス』（テレビ朝日系）の第8話が予定通り放送され、翌26日にも朝の情報番組『THE TIME，』に出演。『香川照之の昆虫すごいぜ！』を放送しているNHK Eテレもメディア各社の取材に対し「対応を取る予定はありません」としており、現時点では放送を継続させる意向を示している。

　また、香川はトヨタ自動車やサントリー、東洋水産、アリナミン製薬、大日本除虫菊など数多くの大手企業のCMにも出演中だが、現時点で契約解除や放送見合わせ、サイト上の動画・写真取り下げといった動きは出ておらず、各社はメディアの取材に対し、香川との契約について「検討中」とするにとどめている。

「不倫騒動を起こした渡部建（アンジャッシュ）や闇営業の宮迫博之（元雨上がり決死隊）、詐欺集団とは知らずに芸人仲間を投資グループに仲介した木本武宏（TKO）は、活動休止や事務所との契約解除など重い処分を受けて、いまだに地上波のテレビ番組に復帰できていない。一方で女性への性加害で訴訟沙汰まで起こした香川が無傷で済んだのは、テレビ各局が頭を下げて出演してもらっている超人気俳優であることに加え、東大卒の知性派で歌舞伎俳優、さらには自身でビジネスまで手掛けるという、一俳優の枠を超えたポジションにいることが大きい。