さわやかでボーイッシュ。
そんなショートヘア女子が、最近の芸能界ではトレンドとなっている。
ある女性誌のアンケートによれば、女性が一度はしてみたい憧れのヘアスタイルとして常に上位にランクインしているそうだが、実際にショートヘアにするには、かなりの勇気を必要とするらしい。
顔の露出度が増える分、ごまかしが利かなくなるからだ。
それだけに、ショートヘアが似合う女性は美形が多い。
男性だけでなく女性からも支持が得られやすく、芸能界でも大ブレークする確率が高いといえる。
今年でいえば、広瀬すずがその筆頭に挙げられるだろう。
いまや、テレビでその姿を見ない日はないほどの人気ぶり。
だが、広瀬のように大ブレークを果たしたショートヘア女優の歴史を振り返ってみると、あることに気が付く。
大ブレーク後の人生が、なんともおぼつかないというか、率直にいってしまえば不幸に陥っているのだ。
以下に、ほんの一例を挙げてみたいと思う。
90年代前半に最もブレークしたショートヘア女優・内田有紀。
ドラマ『時をかける少女』(フジテレビ系/1994年)や映画『花より男子』(95年)に主演し、歌手としてはオリコン史上初の女性ソロとしてのデビュー曲初登場1位を記録している。
一時期は福山雅治との恋仲をウワサされるなど、男女問わず絶大な人気を得た。
しかし、2002年に吉岡秀隆と結婚し、芸能界を引退した頃から彼女の人生は雲行きが怪しくなった。
「女性は家庭を守るもの」という古風な考えを持つ吉岡に耐えきれなくなり、05年に離婚。
女優としての活動を再開したものの、かつての輝きは取り戻せずに、現在では脇役での出演ばかりが目立っている。
そんな内田の後を継ぐようにして、90年代後半に大ブレークを果たしたのが広末涼子だ。
ドコモポケベルのCMで一躍有名になると、ドラマ『ビーチボーイズ』(フジテレビ系/97年)や『聖者の行進』(TBS系/98年)に主演。
歌手としても「MajiでKoiする5秒前」などのヒット曲を連発。
また、早稲田大学進学を果たし、大女優・吉永小百合以来となる才色兼備の女優として国民的人気を得た。
しかし、伊勢谷友介や金子賢などとの熱愛スクープが取り沙汰され、タクシーの無賃乗車や撮影現場への遅刻常習、大声を出すなどの奇行を繰り返した挙げ句、03年にモデルでデザイナーの岡沢高宏とできちゃった結婚も、08年に離婚。
10年にキャンドルアーティストのCandle JUNEと再婚。
周囲からは「ヒモではないか?」と危惧されるなど苦労が多いせいか、現在では妙に生活臭漂う姿になってしまい、清楚で健康的なイメージで人気を博していた、かつての栄光は微塵も感じられない。
そんなショートヘア女優の系譜を継いでか、今年大ブレークを果たした広瀬だが、その足を早くも引っ張られるように、ジャニーズJr.とのスキャンダル写真がネット上に出回るという騒ぎが起きた。
「あの写真の真偽のほどはわかりませんが、17歳にしては妙にドライなところとか、年上の男性共演者やスタッフに対してまったく物おじしないところを見ると、恋愛経験はかなり豊富なんじゃないかって思いますね」(テレビ関係者)
演技の幅を広げるためにも女優にとって恋愛は必要だが、それにどっぷりとはまってしまえば人生を踏み外しかねない。
果たして、先輩2人のように広瀬もスキャンダルにまみれ、今の輝きを失ってしまう日が来るのだろうか? あるいは、女優としてますます大成していくことになるのだろうか?
【日時】2015年08月06日(木) 11:00
【提供】日刊サイゾー