今や伝説化した米倉涼子主演の人気ドラマ『ドクターX〜外科医・大門美知子』(テレビ朝日系)のスペシャル版が、7月3日、『日曜エンターテインメント』枠(午後9時〜11時10分)でオンエアされることが明らかになった。
『ドクターX』は2012年10月期に第1シリーズが放送され、平均視聴率(全8話)19.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率をマーク。
第2シリーズ(13年10月期)は平均23.0%(全9話)、第3シリーズ(14年10月期)は平均22.9%(全11話)と高い視聴率を記録した。
なかでも、第3シリーズは全話で20%の大台を超え、最終回では全シリーズで最高となる27.4%を弾き出した。
当然、テレ朝としては続編を望んだが、「役のイメージがつきすぎるから」との米倉の意向もあり、第3シリーズをもって、いったんは封印された。
しかし、米倉を取り巻く状況が激変した。
米倉は14年末、2歳年下の一般人男性と結婚し、妊活に励むため、15年のスケジュールを白紙にしていたが、結婚生活は短期間であっさり破綻。
プライベートでマイナスイメージがついてしまった米倉は、女優業復帰へ舵を切り、ドラマスペシャル『家政婦は見た!』(テレビ朝日系/同年12月5日放送)で、1年ぶりにドラマ出演。
ところが、視聴率は12.6%とイマイチ。
同ドラマシリーズの前作(14年3月2日放送)の17.4%から、大きく数字を落としたのだ。
さらに、4月8日に放送された、米倉主演の「松本清張スペシャル『かげろう絵図』」(フジテレビ系)は8.3%と爆死した。
同ドラマは昨年末に放送される予定だったが、主要キャストだった高部あいが、麻薬及び向精神薬取締法違反(所持、使用)の容疑で逮捕されたため、一時お蔵入りを余儀なくされた“ワケあり”ドラマ。
オンエアが3カ月以上遅れた裏事情があったため、同情の余地もあったが、それにしても、視聴率1ケタ台では言い訳ができない数字。
復帰後、『家政婦は見た!』『かげろう絵図』と不振が続いた米倉だけに、今回の『ドクターX』スペシャルは、絶対に「失敗できない」作品となる。
共演陣は、岸部一徳、西田敏行、内田有紀、遠藤憲一、勝村政信、鈴木浩介らおなじみのメンバーのほか、生瀬勝久、青木崇高、橋本マナミ、岸本加世子、橋爪功らが出演。
さらに、米倉扮するフリーランスの天才外科医・大門美知子が勤務することになる「クロス医療センター」の病院長役でビートたけし、国民的フィギュアスケーターの患者役でHey!Say!JUMP・伊野尾慧も登場するなど、豪華な布陣だ。
「『家政婦は見た!』『かげろう絵図』がコケて、“視聴率女王”としての立場も危うくなっています。
また、ブランクもあって、“忘れ去られかけた女優”になりつつあります。
『米倉涼子、ここにあり!』を示すためにも、『ドクターX』スペシャルは最低でも15%、あわよくば大台を超えたいところでしょう。
10月期にはシリーズ第4弾の放送が内定しているようですし、それに弾みをつけるためにも、絶対高視聴率を取る必要がありそうです」(テレビ関係者) 同ドラマでの米倉の決めゼリフといえば、「私、失敗しないので」。
その言葉通り、高い視聴率を取れるのか注目だ。
【日時】2016年06月13日(月) 11:00
【提供】日刊サイゾー