NHKの大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』が大コケの予感だ。
初回視聴率は15.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と好調なすべり出しを見せるも、以降はほとんど下落を続け、2月10日放送の第6話では9.9%と1ケタ台に転落してしまう。
このままいけば大河ドラマの最低視聴率を更新する可能性も出てきた。
もともと大河で弱いといわれてきた近現代がテーマであることに加え、東京オリンピックに直接関係のない古今亭志ん生をビートたけしのナレーションで登場させるなど、懸念要素はあった。
ただ、もっとも視聴者を困惑させているのがクドカンこと宮藤官九郎の脚本であろう。
「クドカンの脚本は、『池袋ウエストゲートパーク』『木更津キャッツアイ』(ともにTBS系)に顕著なように、伏線を散りばめてラストへ向けて一気に回収していくシャープな構成が醍醐味です。さらに、本筋とは関係のない小ネタの散りばめも魅力ですね。しかし、そのための切り替えの多さや、登場人物の多さなどが、中高年の視聴者を戸惑わせているのは確かでしょう」(業界関係者)
今後の人気低下を踏まえ、「チコちゃん」「ナインティナイン・岡村隆史」「のん」などのサプライズ登場を予想する記事も生まれている。
だがもっともオーソドックスなテコ入れは脚本に向けられそうだ。
「ただ、脚本からクドカンテイストを排除してしまっては無味乾燥な内容になってしまうのは確かでしょう。さらに、これから時代が進むにしたがって、事実関係などに対して細かいツッコミを入れる『時代考証警察』的なネット民の出現も予想されます。NHKとしてはテコ入れをしたいところだが、すればさらなる大やけどの可能性もあるだけに難しいところですね」(同)
すでに一部メディアでは早くも打ち切りや短縮の可能性にも言及されている。
オリンピックがテーマの大河ドラマが「最速」で「失速」していくのは皮肉とか言いようがない。
【日時】2019年02月24日(日) 10:00
【提供】日刊サイゾー