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偽のダイヤモンドを担保に380億ウォン（約40億円）の貸付を斡旋した「セマウル金庫」の幹部と関係者らにきょう（7日）、2審の宣告が下される。

ソウル高等裁判所は7日、セマウル金庫中央会の元本部長A被告を特定経済犯罪の加重処罰などに関する法律（特経法）違反(収賄など)の疑いで拘束起訴した。A被告に対価を支払った金融ブローカーと貸付業者代表はそれぞれ特経法違反（斡旋収賄、贈賄など）と特経法違反（詐欺）の疑いで拘束起訴された。

A被告は2020年6月～2021年1月、金融ブローカーの依頼でセマウル金庫中央会高位職の地位を利用し、貸付業者代表のための貸出商品説明会を開催するなど、貸出を斡旋した疑いを受けている。この過程でA被告は金融ブローカーから1億3000万ウォン（約1300万円）の対価を受けとっている。

当初、貸付業者の代表が担保として提出したダイヤモンドは、すべて偽物だった。

2020年2月～2021年3月、A被告は偽ダイヤモンド（キュービック）と依頼して作らせた虚偽・過大評価の鑑定書を提出し、虚偽記載する手法で25回にわたって16地域のセマウル金庫から融資金約380億ウォンを受け取った。金融ブローカーにはA被告から融資契約を斡旋した対価として約7000万ウォン（約700万円）を渡した。

この事件は2021年6月、セマウル金庫に勤務していた職員がA被告を告発し、1か月後に行政安全部が同じ内容で捜査を依頼して明らかとなった。検察は、関連事務所と口座押収捜索を通じて「偽ダイヤモンド」(キュービック)などの決定的な証拠を確保し、16地域の融資当職員と被告人を調査した。

1審ではA被告に懲役4年と罰金1億2000万ウォン（約1200万円）、追徴金5000万ウォン（約500万円）を言い渡した。