🌎 国際ニュース

オランダ国立自然史博物館は先月、アムステルダム近郊でこぶし大の隕石が見つかったと発表した。

同国で6番目の発見となる隕石の正体は、今年1月にオランダ・ベルギー両国で多くの人に目撃された火球の破片だという。

直径9センチ、重さ530グラムのこぶし大の隕石が見つかったのは、アムステルダムから数キロ北に位置するブローク・イン・ワーテルランド村だ。

国際流星機構（IMO）などの報告によると、今年1月11日、オランダとベルギーの国境沿いに住む多く人が、空を横切る火球を目撃。

日が暮れた直後のまだ薄明るい時間帯だったため、流星観測機装置はまだ稼働していなかったが、ベルギーの高速道路を走っていた運転手が、ダッシュボードに設置していた車内カメラで唯一撮影に成功している。

火球が目撃された翌日、ブローク・イン・ワーテルランド村の住民のひとりが、自宅の物置小屋の屋根瓦が粉々に砕け散っていることに気づき、屋根の上で真っ黒い隕石を発見。

オランダ天文学協会に写真を送って成分分析を依頼した結果、コンドライト隕石だと判明した。

この発見を受けて村には天文学者たちが何人も押し寄せ、発見場所の周辺で金属探知機を手に、火球の断片を探すローラー作戦を展開したが、今のところ努力は報われていない。

ワーテルランド（Waterland）は、その名のとおり、ぬかるみの多い湿地帯で、渡り鳥の繁殖地でもあることから、捜索は中断された。

オランダで隕石が発見されたのは、今回で６個目で27年ぶり。

ご存知のとおり、オランダは海抜ゼロメートルの地域が多く、国土のほとんどが標高200メートル以下、4分の1が海面より低く、土地が柔らかな泥炭地や湿地だらけ。

隕石のほとんどは泥の中に飲み込まれてしまうことから、今回の出来事は歴史的な大発見だという。

• 

  UFO Weerde (Belgium) 11-01-2017

  
  

  https://youtu.be/CayUL8kOqG8