地中海周辺では22日、アフリカのサハラ砂漠から吹いてきた強力な南風の影響で、大気中に砂塵が舞い、空が真っ赤になる気象現象が観測された。
これはアフリカから地中海を越えて、対岸のヨーロッパ南部に吹く「シロッコ風」と言われる南風が犯人。
サハラ砂漠を起源としているため、大量の砂塵が南風に乗って運ばれ、大気中に微粒子が増えて、太陽光が乱反射し、夕焼けのように空が真っ赤に染まる。
しかしシロッコ風は初夏の季節に吹くのが通常。
季節外れの南風の影響で、22日は、ギリシャ西部からトルコ、キプロスにかけての地中海沿岸でのきなみ気温が上昇。
とりわけ、シロッコ風をもろに受け止めたクレタ島では、朝5時から6時までの1時間で最高気温が29℃に達し、平均気温を20℃近く上回る夏日となり、通勤時間だというのに、空は夕暮れ時のようなオレンジ色に染まったという。
この暖かさは今後5〜6日ほど続く見通しで、サハラ砂漠の砂をたっぷりと含むシロッコ風は、ハンガリーやルーマニアなど東欧に到達すると予想されている。
![https://twitter.com/severeweatherEU/status/9769198... https://twitter.com/severeweatherEU/status/9769198...のイメージ画像](https://img2.bakusai.com/p/img/dummyM.gif)
https://twitter.com/severeweatherEU/status/9769198...
【日時】2018年03月23日(金) 11:25
【提供】ハザードラボ