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開封のユダヤ勢力は、明代(1368~1644年)に皇帝から「艾・石・高・金・李・張・趙」の七つの姓セイを授けられ、これらの姓が付く姓字は、今日でも見識することが出来る。
これらの姓は、順に本来のユダヤ人氏族の姓である「Ezra・Shimon・Cohen・Gilbert・Levy・Jonathan」を各々、中国風にしたものであるという。
石と金は、西欧のユダヤ人の姓に多く見られる「Stone(Stein)」や「Gold」と一致している。
「宋」の皇帝との謁見や漢姓を持つ70名のユダヤ人の名が挙げている他、始祖アブラハムからバビロン捕囚時代の預諸
エズラまでの信仰の伝承に関しても記録されている。
17世紀に入ると、ユダヤ人と漢民族、回族、満州族などとの雑婚が増加し、独自の伝統文化は次第に周辺と同化して失われていった。
1860年代には、シナゴーグが破壊され、コミュニティの消滅へと繋がった。
今日の開封には、当時のコミュニティを先祖とする住民が400名程、居住している。
その内、ユダヤ人習慣の実行者は、40~50名。
しかし、自分の先祖について明確に認識している者は、ほとんどいない。
因みに余談だが、彼等は豚肉を食べない慣習がある。