🍶 上越市雑談

施設活性化へ　民間のアイデア募る
上越市所有の12カ所、８月から
　新潟県上越市は、市が所有する１２カ所の温浴、宿泊施設について活用方法を検討するため、民間事業者から意見やアイデアを聞く「サウンディング型市場調査」を８月に行う。１４市町村が合併した同市には旧市町村時代からの施設が多くあり、維持や活用が課題となっている。民間の発想を生かし、活性化や事業引き受けの可能性を探りたい考えだ。
対象は安塚区の「キューピットバレイスキー場」や名立区の「うみてらす名立」など１２カ所＝一覧参照＝。８カ所は現在、第三セクターなどの指定管理者が運営。４カ所は利用者の減少などから休止中となっている。この他にも施設があるため、市は１０月以降、さらに７カ所を対象とし、２回目の調査を行う予定だ。

　サウンディング調査は自治体などが事業実施に当たり、民間事業者との「対話」を通じて参入の可能性や事業の実現性などを聞く調査。行政の枠にとらわれない自由な発想を得ようと、全国的に広がりを見せている。市では高田地区の町家「旧今井染物屋」などを対象に行った実績があるが、これだけの施設を同時に対象とするのは初めて。

　７月１６日に市内で事前説明会を行い、その後、現地見学会を開催。８月１９〜３０日に施設の活用策や改修の必要性などについて個別の意見交換を行う。対象事業者は施設を活用する意向のある法人や法人グループ、仲介業者など。市は調査結果を参考に活用方法を検討する。

　市施設経営管理室は「いずれも地域の核として造られ、運営されてきた施設。機能をできるだけ残していくため、民間のアイデアを生かしたい」としている。

　説明会と見学会への参加は７月１１日まで、調査への参加は８月２日までに申し込む。問い合わせは市施設経営管理室、０２５（５２６）５１１１。