なぜマイコスを使うと乾田で水稲種が栽培できるのか?
植物のリン酸吸収を促進する土壌改良資材であるマイコス(アーバスキュラー菌根菌=Arbuscular Mycorrhizal Fungi)は、土壌中に「樹枝状体(arbuscule)」を形成し、水稲種であろうと根の際に感染し、先端を細かく枝分かれさせた特徴的な根はり構造を作り出します。
従来、慣行水張り田の中では「水根」と呼ばれる毛根がないまっすぐな根が形成され、水溶した肥料成分をその根で吸い上げ成長していました。
マイコスはカビの一種です。
大昔、あらゆる生物が海から陸へ上がった時から存在します。
植物の根っこに感染し「菌根」を形成させ、互いに共生しながら増殖していきます。
自然林の土壌には菌根が多く存在しています。菌根とは菌と植物の根が一体となった状態をいいます。
これを形成する菌類を「菌根菌」と呼んでいます。
稲の根にマイコスを感染させると、土壌中に張りめぐらせた菌糸からリン酸を吸収し、クモの巣のような樹枝状体をつくりだし、宿主である稲と共生するためにそれらを供給します。
逆に稲が光合成で生成する糖などのエネルギーをおすそわけしてもらい共生します。
マイコスに感染させ、水が極端に不足する乾田で実験してみますと、「樹枝状体(arbuscule)」が形成され、生育に必要な水分と栄養分をまかなえることが判明しました。
また、草丈が低くなり登熟も早いことから、毎秋に懸念される台風での倒伏や稲穂の沈水も防止できます。
植物のリン酸吸収を促進する土壌改良資材であるマイコス(アーバスキュラー菌根菌=Arbuscular Mycorrhizal Fungi)は、土壌中に「樹枝状体(arbuscule)」を形成し、水稲種であろうと根の際に感染し、先端を細かく枝分かれさせた特徴的な根はり構造を作り出します。
従来、慣行水張り田の中では「水根」と呼ばれる毛根がないまっすぐな根が形成され、水溶した肥料成分をその根で吸い上げ成長していました。
マイコスはカビの一種です。
大昔、あらゆる生物が海から陸へ上がった時から存在します。
植物の根っこに感染し「菌根」を形成させ、互いに共生しながら増殖していきます。
自然林の土壌には菌根が多く存在しています。菌根とは菌と植物の根が一体となった状態をいいます。
これを形成する菌類を「菌根菌」と呼んでいます。
稲の根にマイコスを感染させると、土壌中に張りめぐらせた菌糸からリン酸を吸収し、クモの巣のような樹枝状体をつくりだし、宿主である稲と共生するためにそれらを供給します。
逆に稲が光合成で生成する糖などのエネルギーをおすそわけしてもらい共生します。
マイコスに感染させ、水が極端に不足する乾田で実験してみますと、「樹枝状体(arbuscule)」が形成され、生育に必要な水分と栄養分をまかなえることが判明しました。
また、草丈が低くなり登熟も早いことから、毎秋に懸念される台風での倒伏や稲穂の沈水も防止できます。