🌅南都留郡雑談

07月16日　18時20分

忍野村の議会が今年度の予算案を否決したにもかかわらず、村長が議会の議決を経ない専決処分で予算を成立させたのは違法だとして、村の住民２６０人が、成立した予算から支払われた費用の一部を村に返還させることなどを求める住民監査請求を行いました。

忍野村は、今年度の一般会計予算案をことし３月の定例村議会に提出しましたが、議員どうしの対立で最終的に反対多数で否決され、３月定例村議会の会期が５月末まで延長されました。
そして、最終日の本会議でも村が提出した一般会計予算案が再び否決されたことから、村では翌日以降の予算を確保するためとして、天野多喜雄村長がおよそ５２億円の一般会計予算を専決処分しました。
この対応について、村の住民２６０人が住民監査請求を行うことになり、１６日、住民の代表として村の議員４人が村役場を訪れ、監査委員に請求書を手渡しました。
請求では、議会が否決した予算を専決処分したことは地方自治法に違反していて違法であるとして、村が村長に対し、成立した予算から５月３１日以降に支出された費用のすべてを返還させるよう求めるとしています。
今回の請求について忍野村は「内容を確認して対応する」としています。
請求書を提出した忍野村議会の天野秋弘議員は「今回の専決処分は議会の議決権をないがしろにしているので行動に移した」と話しています。