🎶 音楽・歌手

米人気バンド、ミスター・ビッグのギター奏者で、ロサンゼルスのロックギター学校で講師も務める
ポール・ギルバートに取材で、お勧めの必聴ギター曲を尋ねたとき、全く予想外の答えが返ってきて驚いた。

「ジャーニーの『マジェスティック』（１９７９年）。コーラスもギターソロもとにかく美しく
歌い上げる究極の一曲だ」。華麗なコーラスと短いギターソロだけで成るこのわずか１分余りの
ハードロック曲には、確かにロックの華やかさやカッコ良さが濃縮されている。

そのジャーニーが４年ぶりに来日し、３月１２日にグランキューブ大阪（大阪市北区）でライブを
披露。「マジェスティック」で見せ付けたロックの普遍的なカッコ良さと、全盛期だった８０年代と
変わらぬ力強いノリで聴衆を熱狂させた。

全盛期のボーカリスト、スティーブ・ペリーの生き写しのような歌声のフィリピン人で、動画投稿
サイト、ユーチューブでの歌声が評価されバンドに加入したアーネル・ピネダと、看板ギター奏者、
ニール・ショーンらの息の合ったパフォーマンスと圧倒的に美しいコーラスがやはり光る。

「セパレート・ウェイズ」や「ドント・ストップ・ビリーヴィン」「クライング・ナウ」といった
８０年代の大ヒット曲には懐かしさを超えて感動すら覚える。彼らのヒット曲は米国でも２０１０年、
人気テレビドラマ「ｇｌｅｅ／グリー」で使われ一気に再評価された。名曲は死なない。それを
教えてくれたライブだった。

ソース：産経新聞