ーー
ダイヤ「果南さんは……」
果南「はい?」
ダイヤ「今は使用人としてではなく昔からの友人として答えて欲しいのです…。」
果南「………。」
ダイヤ「果南さんはどう思いますか…」
果南「ダイヤの気持ちも、ルビィの気持ちも良く分かるよ…てゆーか、昔から2人共ちっとも変わらないね…。」
ダイヤ「果南さん…」
[匿名さん]
果南「素直に伝えてみたらどうかな?貴方が居ないと辛いって……お姉ちゃんの傍から離れて欲しくないってさ」
ダイヤ「ふふ………本当に果南さんは何でもお見通しなんですね」
果南「まぁ、どっちかと言うとダイヤの方がわかりやすい性格だからね…!」
ダイヤ「ありがとうございます…私も、自分なりにルビィに話をしてみようと決めました…」
果南(変わらないね……昔から……)
ーー
[匿名さん]
ーー
にこ「さっきからどうしたのよ真姫」
真姫「いや……ちょっとだけ私も分かった気がする」
曜「はい!?あの王様の事?ずっとムスってしてたじゃん」
真姫「ううん……妹の、最後にルビィの話をしている時はちょっとだけ本音が見えたというか…」
にこ「何それ……?」
真姫「案外さ……黒の王も寂しいんじゃないのかなって……。」
[匿名さん]
にこ「あの堅物が!?」
真姫「うん……エリーもどこかに行って、その上妹まで離れちゃうのが耐えられなかったのかなって」
にこ「……………」
そう、世界一の大国の王も実はただの人間だったのです。
王は小さな頃からずっと将来を期待され大人達に囲まれて育ってきました、真姫や絵里の様に我儘に生きる事が出来ない不器用な王、それは、厳格な父を見て育った真姫には伝わったのでした
[匿名さん]
そして黒の王はルビィの元へとまた向かいました、それは…お別れを告げにです。
ルビィ「あのね…お姉ちゃん……。」
ダイヤ「話はあの者達から伺いました……。」
ルビィ「うん………」
ダイヤ「ルビィ……。あなたはもう黒の姫でも何でもありません。」
ルビィ「へっ………??」
ダイヤ「そのままの意味です、国の事を蔑ろにし、恋だ愛だと自分の立場を忘れ無責任な行いの限りを尽くす……。」
ダイヤ「そんな人間にこの国の未来を任せる訳にはいきません」
[匿名さん]
ルビィ「お姉ちゃ……?」
ダイヤ「もはや貴方とは姉妹でも何でもありません!」
ダイヤ「あの者と連れて今すぐにでもこの国を出ていきなさい!」
ルビィ「…………………。」
果南(本当に………………不器用なんだから)
それからルビィは無言で支度をはじめ、地下に監禁されていた善子を連れ、城を出て行きました
[匿名さん]
ダイヤ「これでもうルビィと会う事も、この国に関わる事もないですわね…。」
果南「そうですね…。」
ダイヤ「さてと………仕事に戻りますわよ」
果南「はい、ダイヤ様…」
黒の王はいつもの様に凛とした姿でまた公務に戻りました
そしてそれに果南は優しく付き添います
果南(でもね…ダイヤ…………)
果南(伝わってるよ………ルビィには十分に……)
ーー
[匿名さん]
あれから数日がたちました
今は港ににこと真姫は居ます、ルビィ達を見送る為に船が着くのを待っている所です
曜「いやぁ!生きてるって素晴らしい事だね!」
真姫「あんたは発言が馬鹿っぽいのよ」
曜「いいんだよっ!馬鹿でも何でも助かったんだからさぁ♪」
にこ「……てゆーかあんた達も一緒に乗ってけばいいのに」
善子「大丈夫よ、ここからは自分達で何とかするわ」
ルビィ「それにお見送りまでしてくれてありがとう…♡」
[匿名さん]
曜「まぁ、私達も帰るんだけどねー!」
善子「色々お世話になったわね…何と言っていいか…」
にこ「お礼ならいつでも待ってるわ、お金でも品物でも」
真姫「にこちゃんたら…はしたないわよ!」
善子「分かってるわ、期待してて!」
ルビィ「あ………来たよ!あの船だよね…!」
善子「じゃあ、またいつか」
にこ「元気でね…善子!ちゃんと幸せにしてやんなさいよ!」
[匿名さん]
ルビィは善子の手を引き船へと向かいます、それを見ていた曜がにやにやと…
曜「あれ……なんかいいよね!最初の頃のにこちゃんと真姫ちゃんもあんな感じだったのかな?」
にこ「知らないわよ……てゆーか曜、あんたって最初は何処にいたんだっけ」
真姫「港でしょ…当たり前じゃない」
曜「酒場だってば!いきなり寄ってきたにこちゃんがーー」
にこ「あ~、そうだっけ……それにしてもあの2人、よく認めてもらえたわね」
曜「そうだよねぇ……あの流れは無理かと諦めてたもん」
真姫「まぁ、黒の王も中々話のわかる人間だったって訳よね…」
こうして、黒の国での物語は幕を閉じます
[匿名さん]
今は他の国へ向かう船の上です、2人はいつもの様に海を眺めながら話をしていました
にこ「いつもとんでもない目に合ってきたけど、この前は特に危なかったわね…。」
真姫「本当にね…それにしてもあの2人ってどうしてるのかしら…」
にこ「何…?気になるわけ…?」
[匿名さん]
今は他の国へ向かう船の上です、2人はいつもの様に海を眺めながら話をしていました
にこ「いつもとんでもない目に合ってきたけど、この前は特に危なかったわね…。」
真姫「本当にね…それにしてもあの2人ってどうしてるのかしら…」
にこ「何…?気になるわけ…?」
[匿名さん]
真姫「だってどっちも頼りなさそうじゃない…!」
にこ「はっ…あんたも随分まるくなったじゃない、人の心配なんてしちゃって」
真姫「もぉ!すぐに茶化すんだから…!」
にこ「きっと大丈夫よ…2人もいればなるようになるわ」
真姫とにこは振り返ります、最初に城を出た日の事を、あれからの旅の事を…
真姫「確かに………そうかもね」
[匿名さん]
にこ「………」
にこ「ねぇ……真姫…………。」
真姫「どうしたの……」
にこ「もしさ……あんたがあのお姫様だったらどーしてた?」
真姫「ルビィの事……?」
にこ「国や地位を守るのか、それとも全部捨てて好きな奴に付いてったのか…」
にこ「真姫なら………結局どっちを選ぶのかなって…」
[匿名さん]
……………………………………。
真姫「………そうね………。」
真姫「どっちもかな……」
にこ「え…………?」
真姫「どっちもよ、国も地位も金貨も……それに好きな人だってね…!」
真姫「私なら全部を手に入れるわ……」
真姫「そうでしょ……………?」
それは………聞くまでもない事でした
にこ「そうだった……あんたはそういう奴だったわね」
にこ「わがまま姫は全てを手に入れる………か…」
真姫「次の国でも頼りにしてるわよ…にこちゃん」
わがまま姫と金貨
[匿名さん]
ペコリーヌ「キャルちゃ~ん、コッコロちゃ~ん! こっちこっち~☆」
キャル「あいつは、まったく……。この人混みの中どんどん先に行っちゃうんだから」
コッコロ「申し訳ありませんキャルさま……。わたくしがモタモタとしていたばかりに、ペコリーヌさまと主さまから離れてしまって……」
キャル「はしゃぎまわってるあの馬鹿どもが悪いのよ。はぐれないようにしようなんて気、これっぽっちもないじゃない」
キャル「おかげであたしが子守りをする羽目になってるっつうの……。ま、お祭りで遊ぶなんて子供っぽい真似、あたしはしないからいいけどね」
コッコロ「キャルさま、キャルさま。向こうにかき氷の屋台が出ております……♪」
キャル「え? どこどこ?」
コッコロ「あちらです。ちょうど主さまたちも屋台の方に向かっている様子。わたくしたちも行ってみませんか?」
キャル「ま、まぁあいつらが行っちゃったんじゃ、あたしたちも向かわざるを得ないわよね~」
キャル「コロ助も目をキラッキラさせてるし? 通りがかりにいくつか買っていきましょうか。いくつか」
コッコロ「ふふ。さあ、わたくしたちも参りましょう。……できれば手を引いていただきたい」
キャル「ん? 当然でしょ。ほら、はやく手ぇ出しなさいよ」
コッコロ「……えへへ」
キャル「いい大人は子供から目を離したりしないものよ? あんたのこと、迷子にさせるようなヘマはしないから安心しなさい」
[匿名さん]
ペコリーヌ「しゃくしゃくしゃくっ♪」
コッコロ「うっ……。頭がキーンって……あぅ~……」
キャル「むぐむぐ……。一気に食べるから頭が痛くなるのよ。ほら、こうしてかき氷の器をおでこに当ててやれば……」
コッコロ「……おぉ。少しずつ『キーン』が引いていきます」
ペコリーヌ「うわお! キャルちゃんって物知りなんですねっ! わたしもやってみよ~♪」
ペコリーヌ「あはぁ♪ みるみる痛みが引いていきます! やばいですねっ☆」
キャル「あんたも頭痛がしてたわけ? 平気そうにシャクシャク食べてたみたいだけど」
ペコリーヌ「えぇっと……? かき氷って、食べると頭が痛くなる食べ物ですよね? 当然頭痛はありましたけど、でもそういうものじゃないですか」
キャル「一気に食べるからだって言ってるじゃない! ゆっくり食べればキーンってならないの!」
キャル「つうか、食べると頭痛がするような危険な食べ物を当然のように食べちゃう奴なんてそうそういないわよ……」
コッコロ「わぁっ!? 主さま、かき氷をおでこに当てるのではなくて、器をおでこに……あぁっ……」
キャル「……なにやってんだか」
[匿名さん]
ペコリーヌ「あっ! 目当ての竹の木が見えてきましたよ! みんなでお願いをしに行きましょう♪」
キャル「みんなで一緒にね。ほら、ペコリーヌも手ぇ繋ぎなさい。ここまで来てはぐれるなんてまっぴらよ」
ペコリーヌ「でも……キャルちゃん、かき氷を持ってるせいで手が空いてませんよ?」
キャル「あぁ、それもそうか。ん~……」
ペコリーヌ「はぐれないようにするなら、腕を組んじゃいましょう♪ こうしてむぎゅっとしてぴとっとして……できました! がっちり~☆」
キャル「…………」
ペコリーヌ「えへへ。さてはキャルちゃん、照れてますね~? わたしもちょっとドキドキしてます♪」
キャル「て、照れてねぇわよっ……! あたしは別にドキドキもしてないし……」
ペコリーヌ「そうですか? 顔、真っ赤ですけど」
キャル「暑いからよっ! うるっさいわね!」
コッコロ「はて? かき氷を食べている最中に、そこまで暑く感じるとは……まさかお熱があるのでは?」
キャル「あっ、短冊を書くコーナーがあるー。みんなで行ってみましょー」
コッコロ「なぜ棒読み……もがもが。あ、主さま……? なぜわたくしの口を……もがもが」
[匿名さん]
ペコリーヌ「みんな、短冊は持ちました? ペンも大丈夫ですよね? ではではっ、短冊にお願いごとを書いちゃいましょう♪」
キャル「願いごとを書くって言ってもねぇ。他の客はどんな願いごとを書いてるのかしら?」
コッコロ「他人のお願いごとを覗き見るのはあまり感心できませんが……」
キャル「そんなの、見られたくないなら竹に吊るすなっつう話よ。どれどれ~……?」
キャル「『騎士クンと恋(×印) 深い仲になれますように』、『あのおかたの運命のお相手がどうか私でありますように』……やっぱり恋愛関係が多いわね」
ペコリーヌ「こっちには『弟くんと結婚できますように☆』ってありますよ? ステキですね~……!」
コッコロ「もぅ、ペコリーヌさままで……。盗み見はやめて、わたくしたちのお願いを書いてしまいましょう」
キャル「あはは、それもそうね。願いごとか~。願いごとねぇ。う~ん……」
キャル「【美食殿】としては、やっぱり食に関するお願いごとがいいかしら?」
コッコロ「ペコリーヌさまはやはり食べ物についてのお願いなのでしょうか?」
ペコリーヌ「え? わたしですか? わたしのはこれです! じゃじゃ~ん☆」
キャル「『国民みんなが笑って過ごせる国になりますように』? うっわ、つまんな」
ペコリーヌ「つまりますよっ!! 大事なことじゃないですか!」
[匿名さん]
キャル「コロ助は? あんたはどうせ主様が~とかでしょうけど」
コッコロ「わたくしのはこちらでございます」
ペコリーヌ「ふむふむ? 『皆さまのお願いごとが叶いますように』? わぁ~♪ 優しいお願いごとですねっ! コッコロちゃん偉いっ♪」
キャル「そんなこと書いたってあんたの願いごとが叶わないじゃない。ったく、クソ真面目ね~」
コッコロ「わたくしは、人々が幸せに、平和で暮らしている姿を見られるだけで幸せなのでございます」
コッコロ「……欲を言えば。わたくしが主さまを幸せへと導いてさしあげたい」
キャル「それを短冊に書けばいいのに。……って。まぁ、そういうのは叶えてもらうもんでもないか」
ペコリーヌ「一枚だけっていう決まりもないみたいですし、そのお願いも書いちゃいません? ほらほら、短冊取り放題ですよ?」
コッコロ「で、でしたら……もう一枚だけ……」
コッコロ「そ、それで、主さまのお願いはどんなものでございましょう?」
キャル「え? 『いつまでもみんなと仲良しでいられますように』? ふーん。一番つまんないわね。最下位よ最下位。ボツにしたいくらい」
ペコリーヌ「だけどきっと、一番叶う可能性の高いお願いだと思いますよ☆ う~ん、ナイスお願い! いぇ~い♪」
キャル「なぁんか綺麗にまとまってるのよね~。もっと素直に欲を出せばいいのに。そういうとこガキくさいわよね、あんたたちって」
[匿名さん]
ペコリーヌ「そういうキャルちゃんのお願いは何なんですか? あっ、お願いは短冊一枚につきひとつですからね?」
キャル「欲張る前提かっ! あたしのは、そうね……」
キャル「あたし、願いごとは自分の手で叶えたいわ。誰かに願ったって、どうせ叶わないから」
コッコロ「恥ずかしくて書けないのですね。でしたら、わたくしたちは向こうに行っていましょう。短冊を吊るしたら合流、ということで」
キャル「ち、違っ……! あたしはマジで……!」
ペコリーヌ「わたしにも、短冊に頼らずに叶えたいお願いはありますよ? けど、せっかくですし何かお願いしましょうよ♪」
キャル「……あんたにもそんなお願いがあるの?」
ペコリーヌ「はい。とても大事なお願いです」
キャル「……」
キャル「あたしも、短冊にお願いする。それと……あんたにも話したいことがある。とても大事なこと」
コッコロ「……主さま。わたくしとお祭りの屋台を巡ってくださいませんか? 主さまと一緒にこの夜を楽しみたいのです……」
ペコリーヌ「じゃあ、一時間後にこの竹の木の前で待ち合わせしましょうか。コッコロちゃん、あとで打ち上げ花火をみんなで一緒に見ましょうね♪」
コッコロ「はい。ペコリーヌさま……いえ、わたくしからは何も言いません。では、一時間後に」
コッコロ「おや? 主さま? なぜわたくしの前にしゃがんで……主さま? なぜわたくしを肩車して……主さまっ!? なぜ全力で走って……わぁぁぁぁ……!?」
キャル「……よし、書けた。コロ助たち、ちゃんと戻って来られるのかしら……?」
ペコリーヌ「キャルちゃん。向こうの原っぱに行きませんか? 静かで、星が綺麗に見える場所があるんです」
[匿名さん]
キャル「……へぇ。ほんとに星が綺麗ね」
ペコリーヌ「織姫様と彦星様はどれでしょうか? 二人はちゃんと会えたんでしょうかね?」
キャル「今日はそういう日なんだから逢えたんじゃない? 織姫と彦星は、えぇっと……ほら、あれと、あれよ。わかる?」
ペコリーヌ「あ、あれですか……? うぅんと……」
キャル「多分違うわね。もっとこっちに寄りなさいよ。……いい? あたしの指の先を追って、天の川があるでしょ?」
ペコリーヌ「キャルちゃん……ち、近い……」
キャル「あはは、なに照れてんだか。いつもは自分からひっついてくるくせに」
ペコリーヌ「……キャルちゃんは彦星様みたいです。それで、わたしが織姫様♪」
キャル「はぁ? 何を言いだすかと思えば……つうか、彦星はあんたの方じゃない? 男勝りだし」
ペコリーヌ「うぐ……」
キャル「魔物と平気で渡り合うところとか、行動に迷いがないところとか。人一倍よく食べるところとか。あの馬鹿よりよっぽど男らしいわよ」
ペコリーヌ「わ、わたしだって、女の子らしいところもあるんですからねっ……!」
キャル「そう? 例えば?」
ペコリーヌ「……好きな子の前だと照れちゃったり」
キャル「……ふ、ふーん?」
[匿名さん]
ペコリーヌ「た、七夕って……!」
キャル「ん?」
ペコリーヌ「ロマンチックだ、って……思いませんか?」
キャル「思わないわね。恋に溺れた二人の怠け者が、お仕置きされて反省する話じゃない」
ペコリーヌ「むぅ~……ひねくれ者~」
キャル「なんとでも言いなさいよ。とにかく。今日この日が、『恋人の日』みたいな顔してるのは気に入らないわ!」
キャル「……反省して頑張ってる二人が、一年に一度しか逢えないなんて間違ってる」
ペコリーヌ「そうでした。キャルちゃんはそういう人でしたね」
キャル「なによ。文句ある?」
ペコリーヌ「……大好きです。文句なんて、あるはずありません」
キャル「そ、そう……」
ペコリーヌ「キャルちゃん。わたしのお話、聞いてくれますか?」
キャル「あっ、いやっ、待って待って! あたしが……あたしが先に話したい……」
ペコリーヌ「わ、わかりました……。はい、ちゃんと聞きます。聞かせてください」
[匿名さん]
キャル「……」
ペコリーヌ「……」
キャル「あたし、さっきの短冊に『陛下が幸せになれますように』って書いたの」
ペコリーヌ「陛下……あの人ですか……」
キャル「あたしはあの方が好きなの。あの方のためならなんでもできるって思う。……なんでもしてあげたい」
ペコリーヌ「……はい」
キャル「でも。でもね?」
ペコリーヌ「……?」
キャル「あたしは陛下と一緒には歩んでいけないのよ。隣には並べない。そういう存在じゃないから」
キャル「幸せになってほしい。そのための支えになりたい。でも……見返りは求めない」
キャル「神様みたいなものなのよ。あたしにとっての陛下は。特別過ぎて、そばに居続けるのはあたし自身が許せない」
キャル「だから天に祈ったの。あの方が幸せになれますように……。今のあたしじゃ叶えてあげられないから」
ペコリーヌ「キャルちゃん……」
キャル「…………それでね。今度は、他の誰にも願わないお願い。あたしが叶える願いごと」
[匿名さん]
キャル「生まれて初めてね、恋をしたのよ。一緒に歩きたい人、歩いてほしい人を見つけたんだ」
ペコリーヌ「こ、恋……ですか……。そそ、それって……?」
キャル「あたしの願い。あたしの叶えたい願い」
キャル「ペコリーヌ。あたしと一緒に同じ道を歩いてほしいの。ぱ、パートナーになって……この先、ずっと……」
ペコリーヌ「キャルちゃん。そのお願いは、キャルちゃんが自分で叶えるお願いなんですよね?」
キャル「そ、そうよ……。だから、ペコリーヌ! あんたのお願いを、あたしが叶えてみせるわ! その代わり、あたしのお願いを叶える手伝いをして!」
ペコリーヌ「……えへへ♪ キャルちゃんなら絶対にそう言うと思ってました」
ペコリーヌ「わたしのお願い。実はわたし、『猫ちゃんが飼ってみたい』んです。だけど飼い方がわからなくって……」
キャル「ね、猫……? 猫ぉ……?」
ペコリーヌ「キャルちゃんと一緒に、何度か猫ちゃんたちと遊んだことがあったじゃないですか。それですっかり猫ちゃんの魅力に取り憑かれちゃって♪」
ペコリーヌ「何かあった時にすぐ相談に乗ってくれる人が近くにいてくれないと、不安で飼えないですし……困ってるんです……」
キャル「はぁ……? そんなのあたしが……あっ」
キャル「あたしが……あたしが叶えてあげる!」
[匿名さん]
ペコリーヌ「えっ? キャルちゃんが? 猫ちゃんを飼うためのお手伝いをしてくれるんですか?」
ペコリーヌ「あぁ……キャルちゃんなら猫ちゃんのことに詳しいですし、なによりとっても世話焼きで頼りになります!」
キャル「……はぁ。なによこの茶番」
ペコリーヌ「こうでもしないとキャルちゃんが素直にならないからですよ~だ!」
ペコリーヌ「ほらほら。わたしのお願いを叶えてもらったお礼、させてください。キャルちゃんのお願いはなんでしたっけ?」
キャル「……ったく、調子いいんだから」
ペコリーヌ「えへへ~♪」
キャル「いい? あんたがするのはあくまで『お願いを叶える手伝い』よ? 必ず叶えなくちゃいけないなんてことはないんだからね?」
ペコリーヌ「わかりました。自分の気持ちを捻じ曲げるようなことはしないって約束します」
キャル「ええ。約束よ」
キャル「…………」
キャル「………………」
キャル「『ペコリーヌと、恋人になりたい』……。好き……なの……。好き、だから……愛してほしい……」
キャル「お願いっ! あたしと付き合ってっ! これからは恋人としてあたしのそばにいて!」
ペコリーヌ「えへ……嬉しいです……♪ 勇気を出してお願いしてくれて、ありがとうございますキャルちゃん……♪」
ペコリーヌ「……わたしもキャルちゃんのことが大好きです。あなたと同じ道を歩きたい。これからも、ずっと。二人一緒に」
キャル「……っ」
ペコリーヌ「抱きしめてもいいですか?」
キャル「そんなのっ……。ペコリーヌっ……!」
ペコリーヌ「わっとと。……えへへ♪ 初めてキャルちゃんから抱きしめてくれました♪」
[匿名さん]
キャル「ぐすっ……ペコリーヌぅ……」
ペコリーヌ「ふふ。泣くほど喜んでくれてるんですか? そうならわたしもすっごく嬉しいです♪」
キャル「お願い、叶ってよかった……」
ペコリーヌ「それなんですけどね? わたしも元々キャルちゃんが好きだったわけじゃないですか」
キャル「……???」
ペコリーヌ「わたしがわざわざ叶えるまでもなく叶ってたっていうか……ぶっちゃけ、わたしなにもしてないんですよね」
ペコリーヌ「だから、キャルちゃん? もうひとつ、お願いごとはありませんか? そっちを叶えてあげたいなって思ってるんですけど」
キャル「……」
ペコリーヌ「……あるんですね? なんでも言ってください♪」
キャル「キス……。キス、したい──んむっ」
ペコリーヌ「……もう叶ってました♪ 他は?」
キャル「ばかぁ……!」
キャル「…………もっとしたい」
ペコリーヌ「えへへ♪ えへへへへ……♪ キャルちゃん──」
ペコリーヌ「……大好きです♡」
[匿名さん]
コッコロ「おや。主さま、ペコリーヌさまとキャルさまがやってきましたよ」
コッコロ「……おぉ。仲良く手を繋いでいらっしゃいますね。はぐれないように……というわけではないのでしょう。ふふ♪」
キャル「ご、ごめん! 待たせちゃった? 待たせちゃったわよね……」
ペコリーヌ「ちょっとゆっくりし過ぎちゃいました……。お待たせしちゃってごめんなさいっ」
コッコロ「ふむ。では遅れてきたお二人には、わたくしと主さまのためにひと働きしていただきましょうか」
キャル「ええ、そのくらいお安い御用よ。なんでも言ってちょうだい」
コッコロ「ふふふ。まずはこちらをご覧ください」
ペコリーヌ「わっ。たこ焼きに、チョコバナナ。お好み焼きにあんず飴~♪ ずいぶん買い込みましたね?」
キャル「買い過ぎよ……。こんなの食べきれないでしょ……」
コッコロ「そうなのです。そこで、お二人にはこれらの処理をお手伝いしていただきたい」
キャル「ん? それって……」
ペコリーヌ「わぁい♪ コッコロちゃんたち、わざわざ食べ物をこぉんなに買っておいてくれるなんて、やっさしぃ~☆」
コッコロ「えへへ。花火を見ながら皆でいただきましょう♪」
キャル「あんたってやつは……ったく。ありがと、コロ助。ついでにあんたも」
コッコロ「む。いけません、そろそろ花火が打ち上がる時間でございます。急いで場所取りを……」
ペコリーヌ「それならもう確保してありますよ♪ とっておきのポイントなんです☆ ねっ、キャルちゃん?」
キャル「ま、まあね……。人もいない穴場だし、花火をゆっくり楽しめると思うわ」
[匿名さん]
ペコリーヌ「たぁまや~♪」
コッコロ「うぅ……。花火とはこのように大きな音がするものなのでございますね……。主さま……抱っこ……」
キャル「……あーあー。花火に怯えるなんて、やっぱりまだまだガキねぇ。……って、あいつも一緒になってビビってるし!」
ペコリーヌ「あはは……今度から花火はもう少し遠くから眺めないと駄目みたいですね」
キャル「かもね。ほんと、世話の焼ける……」
ペコリーヌ「……♪」
キャル「なに? キスしたいの?」
ペコリーヌ「ち、違いますよっ……! ちょっと肩にもたれかかっただけじゃないですか! んもう、ビックリしちゃいますよぉ……」
キャル「……さっきした七夕の話」
ペコリーヌ「ロマンチックじゃない七夕の話?」
キャル「そ。あたしはやっぱり七夕の話は気に入らないわ。だからね──」
ペコリーヌ「ひゃっ、んっ……」
キャル「……お願い。あたしを離さないで? ずっとあんたのそばにいさせて? 離れ離れなんて……あたしには耐えられない……」
ペコリーヌ「大丈夫ですよ、キャルちゃん。そんな不安そうな顔をする必要はありません」
ペコリーヌ「さっきは結局、キャルちゃんのお願いを叶えてあげられませんでしたからね。……だからそのお願い、わたしが必ず叶えます」
[匿名さん]
ペコリーヌ「あっ。せっかくですし、このあと短冊にもお願いを書いていきましょうか。キャルちゃんはああいうの、あんまり信じてないみたいですけど」
キャル「……もう書いた」
ペコリーヌ「んん? さっきは違うお願いごとを書いたって……」
キャル「二枚……書いたの……」
ペコリーヌ「さてはキャルちゃん、ツンデレですね?」
キャル「も、物は試しっていうか、藁にもすがりたかったというか……! いいじゃない、別に……」
ペコリーヌ「えへへ……嬉しいです、そのお願いを既に書いていてくれたっていうのは」
ペコリーヌ「実はわたしも書いてたんです。二枚目の短冊に」
キャル「……っ。あっ、これ……ま、マジで嬉しいわね……」
ペコリーヌ「また顔が真っ赤になっちゃってますよ~? かんわいい~☆ ぎゅってしてもいいですかっ?」
キャル「あんたも真っ赤じゃない。あれ? あんたのそういう態度って、もしかして照れ隠し?」
ペコリーヌ「あー! 大きな花火がー! 綺麗ですねー! たーまやー!」
キャル「あはは。ごまかすの下手過ぎよ♪」
キャル「…………どうか、叶いますように」
『キャルちゃんとずぅっと一緒にいられますように♪』
『ペコリーヌがいつまでもそばにいてくれますように』
おしまい
[匿名さん]
風太郎「らいは、帰ったぞー」
風太郎「って、えっ」
五月「……お帰りなさい」
風太郎「……どうしてここにいる」
らいは「わたしが呼んだんだよ」
風太郎「らいは、どうして?」
らいは「今日五月さんとお泊り会するの」
風太郎「は?」
らいは「今日お父さんいないし、お兄ちゃんと二人だけだと寂しかったの」
らいは「……ダメ?」
風太郎「………………いや、しかし」
風太郎「おい五月。お前はいいのかよ」
風太郎「というか断れよ」
五月「断れるわけないじゃないですかっ」
らいは『五月さんとまたお泊りしたいの…………ダメ?』
五月「なんて言われたらっ」
五月「可愛すぎて断れませんっ」
風太郎「わかる。いやわかるけどな」
[匿名さん]
五月「あなたがいるのは不本意ですが、以前も泊まったことありますしね」
五月「上杉くん、言っていたじゃないですか。『らいはの望みは全て叶えてやりたい』って」
風太郎「くっ……」
五月「まぁ、それが嫌ならあなたが出ていくべきでは」
風太郎「ここは俺の家だぞ。野宿しろと?」
五月「上杉くんなら大丈夫です。眠れますよ」
風太郎「ふざけるな」
五月「じゃあ、諦めてください」
風太郎「…………わかった」
風太郎「まぁ、前も泊めたことあるしな。今更か」
らいは「わーい、やったぁ」
五月「よかったですね、らいはちゃん」
[匿名さん]
風太郎「ところでさっきから聞きたかったんだが」
五月「はい? どうかしましたか」
風太郎「お前のその持ってる皿は何だ?」
五月「……これは」
風太郎「いや言わなくていい。どうせおかわりだろう」
風太郎「……ちなみにおかわり何回目だ?」
五月「………………五回目です」
風太郎「量は?」
五月「………………全て山盛りです……」
風太郎「お前はうちを破産させる気か」
五月「仕方ないんです。らいはちゃんの料理が美味しいのが悪いんです」
風太郎「責任転嫁するな。気持ちはよくわかるが」
[匿名さん]
風太郎「というか、俺の分は残ってるのか? まさかとは思うが……」
五月「だ、大丈夫です。ちゃんと残ってます」
五月「の、残ってますよね? らいはちゃん」
風太郎「声が震えるぐらいなら、おかわりするなよ……」
らいは「大丈夫だよお兄ちゃん。ちゃんとお兄ちゃんの分もとってあるから」
らいは「はい、お兄ちゃんの分」
風太郎「おお、ありがとう。らいは」
風太郎「そういえば、五月」
五月「はい上杉くん、どうかしましたか?」
風太郎「あいつらには言ったのか? うちに泊まるって」
五月「友達の家に泊まると伝えておきました」
風太郎「うちに泊まるとは言ってない?」
五月「う、嘘は言ってませんっ」
五月「らいはちゃんは友達ですから」
五月「もちろん上杉くんも」
風太郎「とってつけたように言わんでいい」
[匿名さん]
風太郎「しかし……」
五月「どうかしましたか」
風太郎「いや、バレたら大変だな、と思ってな」
風太郎「バレたら四葉辺りは絶対にうちに来たがる」
風太郎「それどころか……」
四葉『お泊り会っ。いいですね、楽しそうです。またやりましょうっ。是非やりましょうっ』
風太郎「とか言い出しかねん」
五月「その光景が目に浮びます……」
風太郎「ウチに泊まったこと。あいつらには絶対に言うなよ。いいな?」
五月「言われなくても、言いませんよ」
五月「……変な勘繰りされそうですし」
風太郎「なにか言ったか?」
五月「いえ何も」
[匿名さん]
五月「それよりも早く食べましょう。冷めてしまいますよ」
らいは「五月さんの言う通りだよ。早く食べちゃって」
らいは「はい、これ五月さんのおかわりの分」
五月「ありがとうございます」
五月「……うん、美味しいですね」
風太郎「そうだろう、そうだろう」
風太郎「でも、お前はもう食うな。おかわり禁止」
五月「ええっ!? そんなぁ……」
らいは「意地悪しちゃダメだよ、お兄ちゃん」
風太郎「意地悪じゃない。こいつは明らかに食べすぎだ」
風太郎「そんなに食べてると太るぞ」
五月「……上杉くん」
らいは「お兄ちゃん……」
風太郎「なんだよ二人とも、その顔は」
五月「いえ、別に。上杉くんがこういう人だってことはわかってました」
らいは「ゴメンね、五月さん。お兄ちゃんデリカシーがなくて」
五月「大丈夫ですよ。いつもこんな感じですからもう慣れました」
らいは「お兄ちゃん……」
風太郎「……勘弁してくれ」
[匿名さん]
五月「寝るにはまだ早いですね……。何をしましょうか」
風太郎「もちろん、勉……」
らいは「トランプ!」
らいは「五月さん、トランプやりましょう! トランプ!」
風太郎「おい、らいは。そんなことよりも」
五月「まぁまぁ、上杉くん。いいじゃないですか」
らいは「そうだよ。せっかく五月さんが来てるんだもん。勉強よりも遊びたいよ」
風太郎「そうか。じゃあ、お二人で……」
五月「上杉くんもやるんですよ」
風太郎「えっ、俺も?」
五月「当然です。それにらいはちゃんの顔見てもそんなことが言えますか」
らいは「お兄ちゃんも一緒にやろうよ……ダメ?」
風太郎「仕方がないな」
らいは「わーい、やったー」
五月「よかったですね」
風太郎「ただし」
風太郎「やるからには手加減しないからな」
五月「望むところです」
らいは「五月さん、一緒にお兄ちゃんをボコボコにしましょうね」
五月「ええ、らいはちゃん」
風太郎「目の前で結託するなよ、お前ら……」
[匿名さん]
風太郎「これでまた俺の勝ちだな」
五月「ま、また負けた……」
らいは「うわぁ……」
風太郎「……何か言いたげだな」
らいは「お兄ちゃん……大人げない」
風太郎「元はと言えば、お前ら二人が結託したからだろうがっ」
五月「ちょっとは手加減してくれてもいいと思うんですが」
風太郎「睨むな、睨むな」
風太郎「あと近い」
五月「あっ……す、すみません」
風太郎「ふぅ……わかった。ちょっとは手加減する」
五月「面と向かって手加減すると言われると、それはそれでムカつきますね」
風太郎「俺にどうしろと?」
五月「私たちが気づかない程度に手を抜いて負けてください」
風太郎「無茶苦茶だ」
五月「今度は負けませんから」
風太郎「お前ムキになりすぎだろ……」
[匿名さん]
風太郎「おい、五月」
五月「なんですか、上杉くん」
風太郎「もういい加減やめないか」
五月「まだ勝ってません」
風太郎「勝ったじゃないか、らいはとそれぞれ一回ずつ」
五月「一回だけじゃないですか」
風太郎「一回勝てば十分だろ」
五月「あなたはその10倍以上勝ってますよね」
風太郎「お前が俺より勝つまでやるのか」
五月「当然です」
風太郎「いや、そろそろ本当にやめよう」
風太郎「らいはも眠そうにしてるしな」
らいは「ま、まだ……やれるよぉ、おにぃちゃん……むにゃむにゃ」
五月「あっ」
風太郎「な?」
[匿名さん]
五月「わかりました。次の機会にしましょう」
風太郎「次があるのかよ……」
風太郎「らいは、もう寝よう」
らいは「やだぁ……せっかく五月さんとお泊りなんだもん……」
らいは「……もっと……遊んだりおしゃべりしたいよ……むにゃむにゃ」
風太郎「また今度すればいい」
らいは「……こんどじゃなくて……いまが、いい……」
五月「らいはちゃん、また今度遊んだりお喋りしたりできますから」
五月「それに、まだ明日もありますよ」
五月「明日遊ぶために今日は寝ましょう」
らいは「……うん………………すぅ……すぅすぅ」
風太郎「さて布団敷いて、俺たちも寝るか」
五月「そうですね。…………はっ」
風太郎「何故俺から離れる」
五月「いえ、またあなたと同じ部屋で寝ると思うと身の危険を」
風太郎「もう何回か一緒の部屋で寝てるだろ。その時も何もしなかっただろ」
五月「それはそうですけど……」
風太郎「安心しろ。変なことは絶対にしない」
五月「……まぁ信じてますけど」
風太郎「それじゃ電気消すぞ」
五月「はい、どうぞ」
風太郎「おやすみ」
五月「おやすみなさい」
[匿名さん]
…………
「…………起きてますか、上杉くん……」
「……起きてるなら目を開けてください」
「反応がないですね……頬っぺた抓ってみましょうか」
「……どうやら狸寝入りではないようです」
「……朝ですよ。起きてください」
「起きないですね……」
「上杉くんの寝顔……」
「……意外と可愛らしいですね」
「……というかいつもこのくらいなら」
「いえ、それはないですね」
「………………少し悪戯してみましょうか」
「……やっぱりやめましょう。バレたら酷いことになりそうです」
「上杉くん、起きてください」
「……全然起きませんね」
「……やはり悪戯を」
「仕方ないです。なかなか起きない上杉くんが悪いんですから」
[匿名さん]
風太郎「おい」
五月「うひゃあぁぁぁっ!?」
五月「び、びっくりしましたぁ……。いきなりなんですか。起きてるなら起きてると」
風太郎「それはこっちの台詞だ」
風太郎「お前何してた?」
五月「え、えっと……」
風太郎「顔を逸らすな。こっち向け」
風太郎「で、何やってた」
五月「………………寝ている上杉くんに悪戯をしてました」
五月「……その……すみませんでした」
風太郎「悪戯って具体的なんなんだよ」
風太郎「目が覚めたらお前の顔がどアップで飛び込んできたから驚いたわ」
五月「本当にすみません……」
風太郎「というか起こすにしても早すぎないか。まだ4時じゃないか」
五月「その……目が覚めちゃって」
風太郎「じゃあ、二度寝しろよ」
五月「寝ようとしましたよ。だけど眠れなかったんです」
五月「そんな中、気持ちよさそうに眠ってる上杉くんを見て……」
五月「ちょっとムカついて」
風太郎「おい」
五月「……あの」
風太郎「ん?」
五月「外、出ませんか?」
五月「このままここで話してるとらいはちゃんまで起こしちゃいそうですし」
風太郎「俺ならいいんかい」
五月「上杉くんなら別に」
五月「だって、あなたなら早起きしたらしてで喜びそうですし」
五月「『よし勉強ができる』みたいな感じで」
五月「でしょう?」
風太郎「……あながち否定できない」
[匿名さん]
五月「……まだ暗いですね」
風太郎「当たり前だろう。4時だぞ」
風太郎「それで外に出たのはいいが、どうするんだ」
五月「少し歩きましょうか」
五月「まだ少し寒いですね」
風太郎「歩いていればそのうち暖かくなる」
五月「……こういう時は女の子に上着を貸すところでは」
風太郎「それだと俺が寒くなる」
五月「……そういえば林間学校で一花に貸してませんでしたっけ?」
風太郎「ははは……よく覚えてらっしゃる……」
五月「一花には貸して、私には貸してくれないんですか?」
風太郎「……わかった、貸すから。貸すから睨むな。あとこっちに迫って来るな」
五月「わかればいいんです」
[匿名さん]
五月「…………上杉くんの匂いがします」
風太郎「嗅ぐなよ。あと嫌なら脱いで返してくれ」
五月「嫌とは言ってません。ちゃんと着ますよ」
風太郎「そうしてくれ。お陰様で俺は寒くなったが」
五月「歩いていれば温まりますよ」
風太郎「鬼か」
五月「さきほどあなたが言っていた言葉なのですが」
風太郎「……そんなこと言ったか。覚えがないぞ」
五月「とぼけないでください」
風太郎「悪い」
風太郎「お前……顔赤くないか?」
五月「はい?」
風太郎「熱でもあるのか?」
五月「……ないですよ。大丈夫です」
風太郎「本当か?」
五月「ひゃっ!?」
五月「なんですかっ!? い、いきなり額に手を当てて」
風太郎「熱は……ないみたいだな」
五月「だ、だから、大丈夫だと……」
[匿名さん]
STK兄貴、臓物を贓物と書いてしまい自身のド低能っぷりを露呈してしまうwwwwww
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三三三三三三 ミ 三三三三
三三三三三三 ミ 三三三三三三
三三三三三三 ミ _ 三三三三三三
三三三三三三 〔
ミlm
___,Θ三三三三三
三三三三./ ,)-__二二-―-´lミ ミミミミミ彡
三三三 /,,/ ̄ ̄ ̄) .、テ‐,- ヽミ/~ヽミミ彡
三三三 /,,,/ (,,ヽ/ i ~`` ヽミ lSl
ミミミ彡
三三 /^ヽヽノ lヽ) _ `
_/彡ミ彡<どっちが頭悪いんだか…やれやれだぜ・・・
三 / \ ソ. / }‐- 、 l ヽ彡ミミ
三 l、 \ )( ノ ノ⌒ /
ヽミミ \
三 l\ソ、 _/ ヽ__ _ /
/三三\
三 \ _/i
‐、三三三三\ / /三三三
三三lミ / (三三三三三. ) ∩ /三三三
三∠
ミ/ / .
三三三三l ̄ ̄l l ̄三三三
[ゴルモザ!]
久世橋朱里「それではラムさんこれを読んでみてください「臓物」」
ラム(うる星)「そんなの簡単ニダ(^q^)「くらもの」ニダ(^q^)正解したからあたちにペットフードくれ(ry」
久世橋朱里「常識のない生徒はいりません!!出ていきなさい!!(チョークを投げる)」
ムラムラ(爆)(うる星()のリメイクなんかよりバッカーノの2期やれよ)「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」(死亡)
久世橋朱里「仕方ありません…デンジくん「ぞうもつ」を漢字で書いてみてください」
デンジ(チェンソーマン)「は?「象持つ」これであってるニダね?(^q^)」
久世橋朱里「もういいです!!かえって反省しなさい!」(家まで吹っ飛ばす)
変人(爆)(ポケモンのデンジの前に焼き土下座なwwwwww)「えひゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」(死亡)
[ゴルモザ!]
ぞうもつ
【臓物】
内臓。特に、牛・豚・鳥・魚などのはらわた。もつ。
「―料理」
ぞうぶつ
【贓物】
犯罪行為によって手に入れた物品。贓品(ぞうひん)。
クラウド・ストライフ「流石障害者wwwwww一般教養がないのはお前の方じゃあないかwwwwwwwwwwww」
[ゴルモザ!]
ラム(うる星)「ウチの電撃を喰らうっちゃ!!!!」(電撃を放つが)
一方通行「あン?」(電撃を反射wwwww)
ムラムラ(爆)(うる星)「裏切ったな…アッビョロビョロビョロビョロビョビョビョビョビョエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」(感電し超グロい姿になって死亡wwwwwwwwww)
一方通行「裏切るだァ?オレを勝手に仲間扱いしてンじゃあねェぞ三下がァwwww」
[ゴルモザ!]
孫悟空「オメェのような身の程知らずの雑魚の癖にきんモザ一派に喧嘩売った罪深きキチゲェ共はぶっ殺すぞ。波アアアアアァァァァァァーー!!!!」 (かめはめ波を放つ)
デンジ(チェンソーマン)改め変人(爆)と黒子テツヤの変装したタバサ(ゼロ魔)改めアオゴキブリ(爆)と後藤(寄生獣)の変装したニャンコ先生改めニダウンコ(爆)先公「ヒッ(ズガーン!)ギャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛い゛た゛い゛じょお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!!!!!!!!!」(死滅)
[ゴルモザ!]
はかなく たゆたう 世界を キミの手で 守ったから
今はただ 翼を たたんで ゆっくり 眠りなさい
永遠の 安らぎに 包まれて love through all eternity
優しく 見守る わたしの この手で 眠りなさい
笑ってた 泣いていた 怒ってた キミのこと 覚えている
忘れない いつまでも 決して until my life is exhausted
[ゴルモザ!]