三月で四十年の歴史に幕を閉じるJR只見線の車両「キハ40形」に感謝の気持ちを伝えようと、柳津町の住民有志らは二十九日、町内の会津柳津駅で列車に手を振るイベントを催す。
国鉄時代から沿線住民や鉄道ファンらに親しまれてきた車両だけに、今後も各地で惜別企画が繰り広げられそうだ。
二十九日のイベントは住民有志でつくる「柳津町JR駅を守る会」と柳津観光協会が共同で企画した。午後一時二十三分と午後二時七分の二回、ホームで列車に手を振る。
申し込みをせずに誰でも参加できる。「ありがとう」「お疲れさま」など感謝のメッセージを書いた紙を用意する。
守る会会長の山内拓也さん(57)は「多くのみなさんで気持ちを伝えよう」と参加を呼び掛けている。
キハ40形は一九七九(昭和五十四)年に只見線に導入された。JR東日本のダイヤ改正に伴い、三月十三日で定期運行を終える。只見線を最後に、仙台支社管内から姿を消すことになる。
三月二十一、二十二の両日には専用臨時列車「ありがとう只見キハ40」が県内で走る。両日とも満席となっている。
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