両社と西日本、九州のJR上場四社は二〇一九年三月期連結売上高がいずれも過去最高となり、業績堅調を追い風に車両新造を含めた設備投資を活発化させている事情もある。一九八七年の国鉄分割民営化から三十二年余り経過し、鉄道愛好家からは趣がある国鉄製車両の引退を惜しむ声も多い。
JR東海の国鉄製は関西線の普通列車などで走ってきたステンレス製電車211系だけ。関係者は「具体的な引退時期は決まっていない」と話すが、同社が先陣を切って国鉄製から全て“卒業”するのは確実な情勢だ。
JR東日本は八一年に登場し、東京と静岡県・伊豆半島を結ぶ特急「踊り子」で走る185系を二一年までに別の車両に交換し、全て引退させる方針だ。乗客が多い普通列車としても運用できるように、扉があるデッキ部分を広くしているのが特色だ。一方、主に東北地方の非電化路線に残る七七年登場のディーゼルエンジンを搭載した気動車キハ40も順次退く。
JR東海の国鉄製は関西線の普通列車などで走ってきたステンレス製電車211系だけ。関係者は「具体的な引退時期は決まっていない」と話すが、同社が先陣を切って国鉄製から全て“卒業”するのは確実な情勢だ。
JR東日本は八一年に登場し、東京と静岡県・伊豆半島を結ぶ特急「踊り子」で走る185系を二一年までに別の車両に交換し、全て引退させる方針だ。乗客が多い普通列車としても運用できるように、扉があるデッキ部分を広くしているのが特色だ。一方、主に東北地方の非電化路線に残る七七年登場のディーゼルエンジンを搭載した気動車キハ40も順次退く。