📖 創作･携帯小説

コロナレポート　只今　沖縄に来ております関西方面からの一人旅です　往きの飛行機は7割程度の乗機率でしょうか　通常なら平日でも100%満杯での飛行になるのですが(年間四回は沖縄に旅行しますので…)やや減です　でも思ったより多いかも
現地の人の反応は旅行者なので当然接触するのはサービス業の方ばかりなのですが皆さんウェルカムな感じですがそれ以外の方はちょっと複雑かも　国際通りは人少なく閉まっている店舗多し　今現在帰りの飛行機も七割程度の混み具合　沖縄旅行を躊躇している皆様の参考になればと　以上那覇空港の機内から

国際線は当然がらがら　コロナ前は駐車場満車平日でも臨時駐車場の未舗装の原っぱに停めていたが　今はがらがら

通勤に使う始発列車　終点は港町のある小さな駅だ　いつも職場のある途中の駅で降りるのだが「このまま下車せずに終点まで行ったら…」まぁ要するにちょっとした現実逃避なのだが　休日である今日　その現実逃避の旅をしてみたいと思う
私の住んでいる町は瀬戸内の小さな町で　最寄りの駅から　職場のある駅　新幹線と連絡している駅　この地方で一番大きな街にある駅を挟み　そして終点となっている　乗客のほとんどが途中の駅で降り　終点まで乗っていたのは私と数人の乗客だけだった　そのほとんどが地元の人で観光客？と見なされる乗客は私と高価なカメラを抱えた鉄道少年と中年女性だけだった　少年は列車を降りると嬉々とした表情で車両や駅の写真を撮り始めた　私は改札を出ると待ち合い室に貼ってあるイラスト入りの周辺地図を見上げていた　この町は歴史的に有名な出来事に由来した遺構が多く残っており　町起こしにも利用されている　土産物屋には饅頭　手拭い　キーホルダーなどを絡めさせて店頭に並んでいた

先ほどの中年女性も隣に立って地図を見上げている　
私はこういう時　温かみを感じる　そしてそれは余りハズレる事はない　この女性も一人で何処へでも出かけ「一人が気楽でいい」なんて思っているタイプだろう　だが淋しいのだ誰もが一人は淋しいのだ　　チラリと見た彼女は服装は地味だか細身で優しい顔立ちをしていた
私は無料の地図を手に取ると駅の外へ出た　この町唯一の見所である城跡まで約1キロ歩いていけるが…私は貸自転車屋を見つけ値段も安い事もあり借りる事にした

おしまい
南無阿弥陀仏