国立国会図書館
調査と情報―ISSUE BRIEF―
第1063号
No. 1063(2019. 6.27)
米英仏独の軍事司法制度の概要
国立国会図書館 調査及び立法考査局
外交防衛課 久古
きゅうこ
聡美
さとみ
・ 林
はやし
瞬介
しゅんすけ
● 軍人等を対象とする特別な刑事司法制度を設けている欧米の主要な国として、米
国、英国、フランス及びドイツの 4 か国を対象とし、根拠法、審理の対象となる
者及び犯罪、審理を行う裁判所等の手続及び組織、上訴などの基本的な事項の概
要をまとめ、併せて軍人の懲戒制度の概要を整理した。
● 本稿で対象とした 4 か国の制度を比較すると、各国で一様ではない。米国及び英
国の制度は大枠において似た制度であるが、米国では裁判官と陪審員の両者が軍
人であるのに対して、英国では裁判官は文民である。平時のフランスとドイツで
は軍事裁判所等は設置されず、軍人等を対象とする裁判は一般の裁判所が審理す
るが、フランスでは、裁判の手続に国防大臣や軍人による一定の関与がある。
はじめに
Ⅰ 米国の軍事司法制度
Ⅱ 英国の軍事司法制度
Ⅲ フランスの軍事司法制度
Ⅳ ドイツの軍事司法制度
おわりに
キーワード:軍事司法制度、軍事裁判所、軍法会議、米国、英国、フランス、ド
イツ
[匿名さん]