エルさん、たぱぞうさんは株価の上昇力が強いものの株主配当はない成長株投資で資産を築き、FIRE達成後はその値上がり益を取り崩すことで生活費に充てている。一方、慎重派の桶井道さんは、資産を取り崩すことに心理的な不安を感じるタイプ。資産自体は現状の額は取り崩さずにキープしつつ、その資産から生まれる株主配当金や分配金などだけで生活するのが理想という。
そんな桶井道(おけいどん)さんが資産を取り崩すことなく、配当収入だけで生活するのに有望な金融商品として言及するのは、米国市場に上場する「バンガード米国増配株式ETF」。単なる高配当株とは違い、増配株には業績が一貫して右肩上がりの高収益企業が多く、配当収入とETFの価格上昇の両方に期待できる点が魅力だ。
ただし、早期FIRE達成にはやはり複数の銘柄に分散投資するETFや投資信託だけでなく、ハイリスクでもより高い上昇率を見込める個別株に頼らないとなかなか難しい面もある。
「米国株にはアマゾンなどまだまだ上昇余地のある巨大IT企業もあります。私が昨年、最も利益を出した個別株が中国のアリババだったように、政治リスクはあるものの、中国のIT株も有望です。今、世の中を席巻している第4次産業革命のど真ん中にあるのがIT株なので、米中のIT企業を中心に個別株を探すのが有効でしょう。残念ですが、私個人はまったく日本株を見ていませんし、投資もしていません」(たぱぞうさん)
[匿名さん]