WRC第5戦、ヒュンダイに再びの悲劇。トヨタのオジェが今季3勝目。勝田も4位フィニッシュ
6/7(月) 15:40配信
Webモーターマガジン
WRカーが次々に脱落する波乱、完走はわずか4台
WRC第5戦ラリー・イタリア・サルディーニャを制したセバスチャン・オジェ(トヨタ ヤリス WRC)。
2021年6月3~6日、WRC(世界ラリー選手権)第5戦ラリー・イタリア・サルディーニャが、イタリア・サルディーニャ島東部のオリビアを起点に開催され、トヨタのセバスチャン・オジェが今季3勝目を飾った。2位にもチームメイトのエルフィン・エバンスが入り、トヨタ今季3度目の1-2フィニッシュとなった。勝田貴元は前戦に続いて自己最上位タイの4位でフィニッシュしている。
【写真はこちら】出走順に恵まれない中、ライバルたちがアクシデントで次々と脱落し、勝利をものにしたトヨタとオジェ(全5枚)
地中海に浮かぶサルディーニャ島のグラベル(未舗装路)が舞台の第5戦は、前戦ポルトガル以上の荒れた展開となり、トップカテゴリーのWRカー勢は参戦10台中6台が途中リタイアする異例の展開となった。
最もダメージが大きったのが、有利な出走順を活かしてラリー初日の金曜日に1-2体制を築いていたヒュンダイ。
土曜午前ステージでそれまでに圧倒的なスピードで首位を独走していたオィット・タナックが、高速コーナリング中に前走車が掻き出した巨大な岩を避けきれずにヒット、左リアサスペンションを壊してストップしてしまう。タナックにとってはポルトガルに続く首位からの脱落となった。
さらにこの日の午後にはエバンスと2位を争っていたダニ・ソルドも、わずかなコースオフでタイヤを路肩に落とした途端に、草地に隠れていた岩にタイヤをとられて転倒してしまった。