🥋 柔道・剣道

3年間で2人自殺の高校に遺族から「再発」批判　高校側「予見できず」
3/31(日) 1:00配信 毎日新聞
3年間で2人自殺の高校に遺族から「再発」批判　高校側「予見できず」
2010年7月に自殺した男子生徒が使っていた剣道の防具や竹刀。今も遺族が大切に保管している＝福岡県で、樋口岳大撮影
　同級生からいじめを受けて2013年に自殺した男子高校生の遺族が学校法人などに損害賠償などを求めた訴訟で、その3年前に部活動の上級生から暴力を受け自殺した同じ高校の生徒の遺族が「息子の死を教訓にしていれば新たな自殺は防げたはずだ」と訴えている。3年間に2人が亡くなった事実に向き合うよう求める遺族に対し、学校法人側は「自殺は予見できなかった」とする主張を崩していない。

　訴訟を起こしているのは、私立筑紫台高校（福岡県太宰府市）3年だった山口勲大（いさむ）さん（当時18歳）の遺族。同校を運営する学校法人筑紫台学園と同級生8人に損害賠償などを求め、2016年10月、福岡地裁に提訴した。

　訴状などによると、山口さんは1年の時から同級生に身体的特徴をからかわれたり、暴力を振るわれたりし、13年11月に自殺。第三者委員会が15年、いじめと自殺の因果関係を「明白」と認めた。