川崎市川崎区の多摩川河川敷で中学1年上村遼太さん(13)が殺害された事件で、神奈川県警捜査1課と川崎署は27日、顔見知りの少年グループ3人が事件に関与した疑いが強まったとして、リーダー格の定時制高校生(18)ら少年3人を殺人容疑で逮捕した。
リーダー格の少年は午前8時45分ごろ、母親と男性弁護士に付き添われて出頭。
白のパーカに黒っぽいズボン、マスク姿で表情や様子をうかがうことはできなかった。
少年は容疑を否認しており、事件後、周囲にも「事件の時間帯、自分は家にいた」と説明していたという。
警察はこれまで400人以上の捜査員を投入、河川敷近くの防犯カメラ160台に写った映像の解析を進め、上村さんのLINEの通信記録を調べてきた。
現場周辺の関係者から「上村さんに繰り返し暴行を加えていた」との証言が得られたともいい、その結果、普段行動をともにしていた少年グループのうち、リーダー格3人が事件を主導したと判断したようだ。
上村さんは19日夜、家族と食事した後に外出し、20日午前2時ごろ、死亡したとされる。
死因は刃物で首を傷つけられたことによる出血性ショックだが、手のひらに刃物をよける際にできる「防御創」がなかったことなどから、複数の人物に押さえつけられて集団暴行を加えられた可能性があると警察はみている。
【日時】2015年02月27日(金)
【提供】日刊現代