60
2023/03/04 01:20
爆サイ.com 甲信越版

📊 政治・経済ニュース




HOT!オススメ! ⇒ 政治家・議員/ 政党・選挙/ 政治総合/ 経済/

NO.10933032

最先端を独走するTSMCが売上高で世界1位へ…驚異の営業利益率49.5%の理由
TSMCのHPより
TSMCのHPより

2022年の世界半導体売上高ランキング

 米調査会社のガートナーが1月17日、2022年の世界半導体売上高ランキング・トップ10の速報値を発表した。それによると、1位は韓国サムスン電子(656億ドル)、2位は米インテル(584億ドル)、3位は韓国SKハイニックス(362億ドル)等となっている(図1)。

最先端を独走するTSMCが売上高で世界1位へ…驚異の営業利益率49.5%の理由の画像1

 ガートナーは、このようなランキングにファウンドリを入れない。しかし、筆者は台湾積体電路製造(TSMC)がどのポジションにくるかを知りたい。そこで、1月12日に行われたTSMCの決算報告会の資料を調べてみると、2022年の売上高が758.8億ドルであることが分かった(図2)。

最先端を独走するTSMCが売上高で世界1位へ…驚異の営業利益率49.5%の理由の画像2

 これは、ガートナーのランキングで1位のサムスンを上回る売上高である。つまり、2022年の世界半導体売上高ランキングで、TSMCが初めて第1位になったということである。

2022年のランキング上位企業の特徴

 ガートナーの速報値に、TSMCの業績を加えたグラフを書いてみた(図3)。なお、日本企業が1社もないのは寂しいので17位のキオクシアも書き加えてみた。このグラフから、どのようなことがいえるだろうか。

最先端を独走するTSMCが売上高で世界1位へ…驚異の営業利益率49.5%の理由の画像3

 第一に、2021年から2022年にかけて、ファウンドリとファブレスの多くが大きく成長した。上位から順に、1位のTSMCが33.5%、5位の米クアルコムが28.3%、7位の米ブロードコムが26.7%、8位の米AMDがなんと42.9%、11位の米アップルが20.4%となっている。なお、10位の台湾のファブレスのMediaTekだけが3.5%の成長に留まっている。スマホ用や通信用半導体で米クアルコムなどにシェアを奪われたのかもしれない。

 第二に、インテルとメモリメーカーが軒並みマイナス成長に陥っている。上位から順に、2位のサムスンが-10.4%(ひどい)、3位のインテルが-19.5%(ひどい)、4位のSKハイニックスが-2.6%(軽微)、6位の米Micronが-3.7%(軽微)、17位のキオクシアが-13%(ひどい)となっている。この原因は、コロナ特需が終焉して、PC需要が急激に縮小したこと、およびメモリ価格が大暴落したことにあるだろう。

売上高でも微細化でもチャンピオンになったTSMC

 このようにサムスンとインテルに急ブレーキがかかった結果、成長著しいTSMCが売上高で初めて世界1位になった。TSMCは2022年12月29日に3nmの量産を開始したと発表した。したがって、TSMCは売上高でも微細化でも世界チャンピオンになったわけだ。

 それにしてもTSMCの快進撃はすさまじい。図2の決算報告書を見てみると、2022年の営業利益率(Operating Margin)が49.5%となっている。筆者は、これほど高利益率の半導体メーカーを見たことがない。また、ここ数年の売上高の推移を見ると、2019年に346.3億ドルだったものが、わずか3年後の2022年に2倍以上の758.8億ドルに成長している(図4)。

最先端を独走するTSMCが売上高で世界1位へ…驚異の営業利益率49.5%の理由の画像4

 過去の経緯を振り返ってみると、2011年以降、上位3社がインテル、サムスンTSMCに固定された(ただし2018年に1度だけSKハイニックスがTSMCを抜いて3位になった)。1992年以降1位の座に君臨し続けてきたインテルは、2018年に初めてサムスンに抜かれた。2019年と2020年は再びインテルが1位に返り咲いたが、2021年に僅差でサムスンが1位となった。そして2022年、サムスンとインテルが大きく売上高を減らすなかで、2019年以降、急激に売上高を伸ばしてきたTSMCが初めて世界1位の座を獲得した。

 では、TSMCの驚異的な売上高の成長と凄まじい営業利益率の源泉は、どこにあるのだろうか。

TSMCの競争力の源泉

 図5に、TSMCの2021年と2022年の技術世代(Technology・Node)別の売上高比率を示す。2021年に7nmが31%、5nmが19%、その合計が50%だった。それが2022年には、7nmが27%、5nmが26%、その合計が53%になった。要するに、TSMCの売上高は、2021年以降、その半分以上が7nm以降の最先端半導体になったのだ。

最先端を独走するTSMCが売上高で世界1位へ…驚異の営業利益率49.5%の理由の画像5

 今度は、TSMCの四半期毎のTechnology・Node別の売上高を見てみよう(図6)。2019年第3四半期(Q3)までは、四半期の売上高が100億ドルを超えることはなかった。ところが、2019年Q4に初めて100億ドルを超え、2020年Q3に5nmの量産が始まると、売上高は直線的に増大し、2022年Q3には200億ドルを超えた。

最先端を独走するTSMCが売上高で世界1位へ…驚異の営業利益率49.5%の理由の画像6

 このように見てみると、2つターニングポイントがあると思える。一つは、2019年Q3に最先端露光装置EUVを世界で初めて7nm+(7nmの改良版)に量産適用したこと、もう一つは、2020年Q3に5nmの量産を開始したことである。そして、サムスンもインテルも、EUVの量産適用に手間取り、TSMCが7nm+から5nmへと微細化を進めたことについてくることができなかったため、TSMCが7nm以降を独占することになった。それが、飛躍的な売上高の向上とすさまじい営業利益率につながっているといえるだろう。

 それでは、TSMCは、このような最先端の微細加工技術で、どこ向けに何用の半導体を生産しているのであろうか。

何用の半導体をどこ向けに生産しているのか

 図7に、TSMCの2022年のプラットフォーム別の売上高比率を示す。高性能コンピュータ(High Performance Computing、HPC)が41%、スマートフォンが39%となっており、この2つのプラットフォームで合計80%を占めていることがわかる。この2つのプラットフォームがTSMCの売上の大黒柱となっている。

最先端を独走するTSMCが売上高で世界1位へ…驚異の営業利益率49.5%の理由の画像7

 一方、2021年に対する2022年の成長率(YoY)では、クルマ(Automotive)が74%、HPCが59%、IoTが47%、スマートフォンが28%成長したのに対して、デジタルコンシューマ機器(Digital Consumer Electronics、DCE)はわずか+1%の成長に留まっている。この成長率から考えると、もしかしたら今のところ売上高に占める割合こそ5%しかないクルマ用半導体が、次の柱として期待されているのかもしれない。

 そして、このような半導体を、TSMCは米国向けに約70%生産している(図8)。その主なカスタマーは、図2の半導体売上高ランキングで5位の米クアルコム、7位の米ブロードコム、8位の米AMD、11位の米アップルなどの米国のファブレスである。加えて、米インテルも画像プロセッサ(GPU)をTSMCに生産委託している。

最先端を独走するTSMCが売上高で世界1位へ…驚異の営業利益率49.5%の理由の画像8

 このように見てみると、TSMCというファウンドリと米ファブレス等がWin-Winの関係となって、お互いに成長を促進していると言えるだろう。

今後の展望

 2022年に世界半導体売上高ランキングでTSMCが世界1位になった。EUVを量産適用した2019年からの3年間で売上高は2倍以上となり、営業利益率は49.5%を叩き出した。この成長の源泉は、7nmや5nmの最先端半導体で世界シェアを独占していることである。TSMCは、この最先端技術で、HPCやスマートフォン用の半導体を、主として米国向けに生産している。

 TSMCは2022年12月29日に3nmの量産を開始した。サムスンやインテルは、今までと同様、TSMCについてこれないと思われる。となると、TSMC1強の時代は今後も続くだろう。唯一気がかりなのは、中国が台湾に軍事侵攻する「台湾有事」の勃発である。そのような戦争が起こらないことを願わずにはいられない。

(文=湯之上隆/微細加工研究所所長)


【日時】2023年02月01日(水) 06:00
【提供】Business Journal


#112023/02/02 09:07
アメリカは自国の脅威に成るものは徹底的に破壊するからな。韓国は漁夫の利を得て今日が有る。

[匿名さん]

#122023/02/02 09:49
>>6
盗まれたというよりあげた
本当に日本人は間抜けだと思う

[匿名さん]

#132023/02/02 10:56
スパイ議員を処刑すべし

[匿名さん]

#142023/02/02 11:02
>>6
>>12
残念ながら、今の台湾や韓国のファウンドリの技術は日本には無い技術だ

現在のファウンドリの半導体微細化技術にブレイクスルーを起こしたのは
国際水平分業ビジネスモデルであり、オランダのASMLが開発したEUV15層の露光装置であり、
日本はそれらを全否定してインテルと組んで垂直統合型ビジネスに全振りして
囲い込みを計った結果大惨敗したからキヤノンやニコンは完全に死んだ

[匿名さん]

#152023/02/02 11:05
>>10
そんな大昔の技術は今じゃ何の価値もないよ

台湾TSMCやオランダASMLの技術は日本企業には無いものだ

富士通は台湾企業からライセンス受けて40ナノメートルのファブを立ち上げようとしたが頓挫して
結局、富士通三重工場を台湾のUMCに譲渡したし、
経産省のNEDOのアホ役人は現実を無視して官製企業ラピダスに税金つぎ込んで
2ナノメートルのファブを立ち上げると大ボラを吹いて完全に中二病全開モードで
国際社会から失笑を買っている
社会主義者の日本人は何もできないマヌケなのだ

[匿名さん]

#162023/02/02 11:12
ばかんこくでさえ成長出来たわけだから、日本はもっと民間企業をテコ入れすればよかったんか

[匿名さん]

#172023/02/02 11:16
>>16
税金ジャブジャブやってテコ入れしても全て失敗に終わったよ

経産省のエリートの経済政策は
アベノミクスの7年間でさもしい顔して税金使って
市場価値ゼロのドンガラ箱物事業やって
全て産廃で事実上倒産の失敗に終わった

東芝、日立 原発輸出失敗
ジャパンディスプレイ、シャープ 液晶失敗
エルピーダ メモリ失敗
ルネサス 半導体失敗
MRJ 小型飛行機失敗
クールジャパン失敗
新幹線輸出失敗
潜水艦飛行艇輸出失敗
スパコン京失敗
特許庁新システム失敗
COCOA失敗

自民党の国策事業は全て失敗して30年ゼロ成長

[匿名さん]

#182023/02/02 13:04
もう米に付いて行くしかない
ヘタしたらG7から外される

[匿名さん]

#192023/02/02 20:49
半導体技術も薄型テレビも開発したのは日本だが、韓国がほぼ無償で日本からライセンスを取得して現在に至った。
日本はまだ次があるだろうと暢気に構えていたら、金になる部分は持って行かれて何も残らなかった。だから東芝もNECも・・・皆オワタ

[匿名さん]

#202023/02/03 08:46
そして属国になった

[匿名さん]

#212023/02/13 13:06
ウワァーオ

[匿名さん]

#222023/02/14 01:34
ぬいたん

[匿名さん]

#232023/02/14 05:17
>>17
結局、技術の海外企業移転のための政策だったんじゃない?
統一教会の魔の手が及んでるのかな?

[匿名さん]

#242023/02/14 13:19
TSMCすげぇ

[匿名さん]

#25
この投稿は削除されました

#262023/02/15 14:01
じゃっふには皆目ワカランチン

[匿名さん]

#272023/02/15 15:24
台湾TSMC、米アリゾナ工場への35億ドル資本投入を承認

ロイター / 2023年2月15日 15時9分
写真 写真を拡大する

 2月14日、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は、米アリゾナ州の工場への最大35億ドルの資本投入計画を取締役会が承認したと発表した。写真はTSMCのロゴ。昨年12月、台南で撮影(2023年 ロイター/Ann Wang)

[台北 14日 ロイター] - 半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は14日、米アリゾナ州の工場への最大35億ドルの資本投入計画を取締役会が承認したと発表した。

同社は昨年12月、アリゾナ州で既に建設中の工場に加えてもう1つ工場を建設すると明らかにし、投資額を従来計画比3倍超の400億ドルに拡大した。外資による投資としては米史上最大級となる。

35億ドルの資本投入はその一環という。

2024年に回路線幅5ナノメートル(nm)の技術を使用して生産を開始する。2つの工場で1万3000人の高報酬の技術職雇用が創出され、このうち4500人はTSMCが直接雇うことになるという。

[匿名さん]

#282023/02/17 14:00
半導体ランキングTSMCすごい

[匿名さん]

#292023/02/17 14:49
おランキング

[匿名さん]

#302023/02/17 18:12
年2022
1位は韓国サムスン電子 656億ドル
2位は米インテル 584億ドル
3位は韓国SKハイニックス362億ドル

[匿名さん]

#31
この投稿は削除されました

#322023/02/19 20:18
TSMCさすがやな

[匿名さん]

#332023/02/21 13:35
>>2
日本は薄型テレビの技術、半導体の技術等を韓国企業のへッドハンティングで連れていかれた日本企業の社員が僅か数千万の報酬で韓国企業に教えてしまった。いわば産業スパイにされた日本人社員がご丁寧にノウハウまでも韓国の企業に教えたから。その結果当時の人件費が日本の10%ほどだった韓国で作られた半導体や薄型テレビが日本の半値以下で世界中に売りに出されて日本の電機企業の極一部を除いてほぼ「死に体」状態になった。

[匿名さん]

#342023/02/23 15:32
熊本にも工場建設中

[匿名さん]

#352023/02/23 18:06
スゲェ

[匿名さん]

#362023/02/25 14:39
半導体2022売上高世界ランキング
1韓国サムスンエレクトロニクス
2米国インテル
3韓国SKハイニクス
4米国クアルコム
5米国マイクロンテクノロジーズ
6米国ブロードコム
7米国AMD
8米国Texas Instruments
9台湾MediaTek
10米国アップル

[匿名さん]

#372023/02/25 14:44
TSMC台湾

[匿名さん]

#382023/02/25 14:45
すごいTSMC

[匿名さん]

#392023/02/25 14:48
17位日本キオクシア

[匿名さん]

#402023/02/25 14:55
グラフ2000年-2022年
米国NVIDEA、米国TI

[匿名さん]

#412023/02/25 16:21
リード

[匿名さん]

#422023/02/25 16:23
日本の技術のおかげだ。

[匿名さん]

#432023/02/25 19:00
ご優勝

[匿名さん]

#442023/02/25 20:40
半導体産業

[匿名さん]

#452023/02/26 12:33
半導体売上高2022世界ランキング
1韓国サムスンエレクトロニクス
2米国インテル
3韓国SKハイニクス
4米国クアルコム
5米国マイクロンテクノロジーズ
6米国ブロードコム
7米国AMD
8米国Texas Instruments
9台湾MediaTek
10米国アップル
17日本キオクシア

[匿名さん]

#462023/02/26 12:34
>>45
そのサムスンは赤字垂れ流しで終わりの始まり

[匿名さん]

#472023/02/26 12:36
オナニーするだけで給料を欲しがる爆サイ乞食にとって無縁の話題

[匿名さん]

#482023/02/26 13:47
がんばニッポン

[匿名さん]

#492023/02/26 21:50
やるぅTSMC

[匿名さん]

#502023/02/26 23:43
最先端

[匿名さん]

#512023/02/27 17:44
ワァアオ

[匿名さん]

#522023/02/27 23:40
最先端技術

[匿名さん]

#532023/03/02 12:36
TSMC

[匿名さん]

#542023/03/03 03:15
どくそう

[匿名さん]

#552023/03/03 08:21
速報値 1位韓国サムスン電子
2位米インテル、3位韓国SKハイニックス

[匿名さん]

#562023/03/03 18:50
すげTSMC

[匿名さん]

#57
この投稿は削除されました

#582023/03/03 22:34
日本は製造放棄しちゃった…

[匿名さん]

#592023/03/03 22:36
>>58
でも日本がいないと半導体は作れない

[匿名さん]

#602023/03/04 01:20最新レス
結局日本は裏方(部品やら製造装置)で細々と生きていくしかないわな。
うちの装置がなければiphoneもMPUも作れないんだ!ってのを心の支え
にこれからも生きていこうやw!

[匿名さん]

スレが立ってから30日を過ぎるとレス投稿が出来なくなります。

前のページ12次のページ

関連度の高いタグ ⇒ TSMC 売上高 11位 インテル



HOT!オススメ! ⇒ 政治家・議員/ 政党・選挙/ 政治総合/ 経済/

🌐このスレッドのURL



本サイトに掲載されている記事の著作権は提供元企業等に帰属します。