香川県さぬき市の養鶏場で今月10日、食肉用ニワトリ31羽が相継いで死亡しているのが見つかり、簡易検査の結果、鳥インフルエンザの陽性反応が出た。
感染力が強い高病原性かどうか調べるため、2種類の遺伝子検査を行ったが、結果がバラバラのため、再検査を実施するという。
香川県は10日昼前、さぬき市の養鶏場から「ニワトリの死亡数が増えた」と連絡を受けて、立入検査を実施。
その場で簡易検査を行ったところ、15棟の鶏舎のうち1棟で数十羽が死亡。
11日午前6時までに31羽の死亡が確認されたという。
この養鶏場では約5万1000羽を飼育しており、半径3〜10キロ圏内には、香川県側で18農場、徳島県側に1農場が存在する。
このため香川県は、農場に対してニワトリの移動や搬出を自主的に制限するとともに、車両の出入りや消毒を徹底するよう申し入れた。
農林水産省は同日、専門家を派遣し、現地に対策本部を設置して、家畜衛生保健所と農研機構で2種類の遺伝子検査を実施したが、結果はバラバラだった。
最も信頼できる高精度な遺伝子検査で陽性反応が出なかったことから、専門家は「感染力が高い高病原性とは断定できない」として、再検査を行うことになった。
今夜、結果が出るという。
一方、環境省は10日、東京・大田区内の公園で今月5日に回収されたオオタカ1羽から、A型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認されたと発表した。
高病原性かどうかについては、確定検査の結果待ちだが、東京都内で鳥インフルエンザの陽性が出るのは今シーズン初めて。
【日時】2018年01月11日(木) 12:42
【提供】ハザードラボ