中国から九州南部に伸びる前線の影響で、西日本から東日本の太平洋側では、あす3日にかけて雷を伴う激しい雨が降るおそれがあり、東海や関東甲信地方ではあす朝までの24時間に150ミリ以上の大雨が予想されるとして、気象庁が警戒を呼びかけている。
気象庁によると、今夜には前線上の四国付近に低気圧が発生し、あす朝にかけて本州の南岸を東北東に向かって進むと予測されている。
また朝鮮半島付近で発生した別の低気圧も前線を伴いながら、3日にかけて日本海を北東に移動すると予想されており、日本列島は前線を伴ったふたつの低気圧でサンドイッチされることになる。
このため上空に暖かく湿った空気が流れ込み、太平洋側を中心に広い範囲で大気の状態が非常に不安定となり、西日本では今夜にかけて、東日本では今夜からあす昼前にかけて、雷を伴った激しい雨が降り、局地的に大雨となるおそれがある。
あす朝までの24時間に予想される雨量は、いずれも多いところで▽東海地方(静岡県170ミリ、岐阜県150ミリ、愛知県120ミリ)、▽関東甲信地方(神奈川県西部150ミリ、山梨県と富士五湖で150ミリ、長野県南部120ミリ)のほか、▽九州北部・南部120ミリ、▽近畿地方中・南部100ミリ。
気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれがあるため、屋外で活動する際には積乱雲の接近に注意するよう呼びかけている。
【日時】2018年05月02日(水) 10:12
【提供】ハザードラボ