2019年8月9日、チェンマイ日本総領事館で「チェンライ県ムアン郡サハサートスクサー校生徒寮建設計画」の支援についての署名式が行われた。
松本洋総領事とサハサートスクサー校校長のウィチャイ・ソーンセーン氏が署名した。
チェンライ市内に位置するサハサートスクサー校はキリスト教系の財団を母体とする幼稚園から高校までの一貫校。
60年以上、山岳少数民族などの恵まれない子どもたちに教育の機会を提供してきた。また自宅から通学するのが困難な子どもたちを常時約160名、低額で学校の寮に受け入れている。
開校当初に建てられた築約60年の男子寮は階段や天井などが激しく破損するなど老朽化が進み、生徒たちは劣悪な環境下での寮生活を余儀なくされている現状だ。
また近年チェンライ県で起きた大きな地震や火災の後、建物に対する規制が厳しくなったため、近い将来、寮を閉鎖せざるを得ない状況に直面しており、男子寮の建替えが喫緊の課題になっていた。
チェンマイ日本総領事館は、サハサートスクサー校の新生徒寮建設にかかる総額8,611,600バーツ(約29,451,672円)の支援を決定した。
老朽化した2棟を解体し、3階建て耐震・耐火構造の生徒寮1棟が建設され、90人の男子児生徒が清潔で衛生的な環境で安心して暮らせるようになるとともに、経済的な事情で学習継続を断念する子どもたちに改めて教育の機会を与えることが期待される。【編集:TY】
【日時】2019年08月12日(月)
【提供】Global News Asia