>>393
ダイオキシン類(ダイオキシンるい、Dioxins and dioxin-like compounds)は、ポリ塩化ジベンゾパラジオキシン(PCDD)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)、ダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル(DL-PCB)の総称である。これらは塩素で置換された2つのベンゼン環という共通の構造を持ち、類似した毒性を示す。
2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-1,4-ジオキシン(TCDD)の構造式。代表的なPCDDである。
2,3,7,8-テトラクロロジベンゾフラン(TCDF)の構造式。代表的なPCDFである。
PCBの一般構造式。
ダイオキシン類は塩素を含む物質の不完全燃焼や、薬品類の合成の際、副合成物として生成する。
2,3,7,8-テトラクロロジベンゾジオキシン(2,3,7,8-Tetrachlorodibenzodioxin, TCDD)はダイオキシン類の中では最も毒性が高く、IARCにより「ヒトに対する発がん性がある」と評価されている。マウスならびにラットの動物実験では、催奇性が確認されている。