★少年2人を家裁送致 熊谷路上強盗でさいたま地検
・熊谷市平戸の路上で七月、大里郡妻沼町上須戸、無職吉野政男さん
=当時(65)=が金属バットで殴られて死亡した事件で、さいたま地検は
四日、強盗殺人容疑で逮捕されていた鶴ケ島市立中学三年の男子生徒
(15)と同市内の塗装工少年(18)について、強盗致死の非行事実でさいたま
家裁に送致した。家裁は二週間の観護措置を決め、少年二人はさいたま
少年鑑別所に収容された。
検察側は「少年二人は直接、手を下したわけではなく、積極的に関与したと
までは言えない」として、強盗殺人を適用せず、強盗致死の非行事実で送致し、
「少年院送致相当」の意見を付けた。
同地検は四日、強盗殺人などの罪で、鶴ケ島市内の塗装工村山大輔被告
(21)=強盗致傷罪で起訴=をさいたま地裁に追起訴。村山被告は犯行を
主導して、激しい暴行を加えていることから殺意を認定した。
熊谷署の捜査班は、村山被告の弟で、実行犯の一人とされる鶴ケ島市立
中学二年の男子生徒(14)=犯行当時(13)=について、一連の強盗事件の
非行事実をさいたま家裁に送致する方針。
起訴状によると、村山被告ら五人は共謀して七月二十九日午前一時ごろ、
熊谷市平戸の路上で、吉野さんの顔や頭を金属バットで数回殴って殺害。
現金約十三万円入りの財布を奪ったとされる。一方、熊谷署の捜査班は四日、
強盗殺人容疑で逮捕されていた鶴ケ島市立中学三年の男子生徒(15)を別の
強盗致傷の疑いで再逮捕した。村山被告も同じ容疑で近く再逮捕する。