>>288-290
朝鮮では残虐な刑罰をしていた。それを日本併合で禁止したんだが、
当時のキリスト教の無能さが書かれている。
李氏朝鮮の刑の残酷さはほかの国々では類例がなく、
アーソン・グレブストは著書「悲劇の朝鮮」に見学した笞刑(ちけい)や
死刑の模様を詳細につづっています。
驚くのはこれらの刑の執行を見物人が目を見張りながら見ていることです。
庭の中央に膝の高さほどの長い台が置かれ、その上に男が一人縄を打たれたままうつ伏せになっている。下半身はふくら脛まで、上半身は肩まで着物をはいで、
尻など胴の部分が完全に裸にされている。(悲劇の朝鮮,p.234〜235)
囚人は笞刑(ちけい)の宣告を受けたのであるが、刑の執行命令を待つ間に、執行人らは縛られた囚人の後頭部のすぐ上の虚空を鞭で切りながら嬉々としている。
鞭が囚人の耳元を過ぎるときのその音はぞっとするものであろう。
囚人は怯えた視線でこの残忍な遊戯を追い、
すでに鞭が肉に食い込む痛みを感じているかのように全身をけいれんさせる。
(悲劇の朝鮮,p.235)
(略)
こんどは小さな建物から別の囚人が引き出された。40歳台に見える男で
顎のひげをぼうぼうに生やしており、体はというとすっかり痩せさらばえている。
悪臭が漂い、その目にはすでにあきらめの光がさしている。
痩せ細った体を包むぼろ服は、彼がそれまでいた監獄が
いかに汚く不潔なものであるかを物悲しく語って余りあった。(中略)
官軍との血戦の末彼はついに捕らえられ、死刑宣告を受け、
今日まさに私たちの目前でその一生を終えることになったのである。
(悲劇の朝鮮,p.236)
準備はあっという間にととのった。
さきほどの苔刑のときに使われたあの血のついた縄が
こんどは彼の足をしっかり縛りつけることになった。
それから両腕が両脇に縛られて少しも身動きできぬようになった。
すると執行人は彼の体を押して、彼はバランスを失ってその場に倒れた。
いまや囚人は、死刑が執行されるまさにその場面に倒れる身となった。
(悲劇の朝鮮,p.236)