>>618
みねこは 生き返す人物の名前を書き 紙に書き しっかり板の裏に貼り付け 箱の蓋をしめた。そして進一の手を引き 公園を後にし駅に向かい残り少ないお金で2人分の奥茨城への列車の切符を買った
公衆電話からみねこは電話をするのであった
「もしもし みねこだよ 久しぶりだね」
「久しぶり みねこ元気だった?」受話器の向こうからは幸せいっぱいの声が…またひとつみねこの中にある何かをはじけさせた。
「今日って時間あるがな?今東京に来でて もう家の近ぐまできでんだけど 行って大丈夫?」
「今日大丈夫だよ しばらく仕事も休まなきゃいけないしね」
みねこが話す姿を 不気味な笑顔で見上げている進一…
「あっ優子さんの事きいたみねこ?」
「知ってるよ…けどもうその事も大丈夫だよ… 」
「えっ?」
「大好きな きのこ飯つぐって重箱さに詰めて持ってきだから 食べて…上手にでぎだから 食べてね じゃ今から すぐにいぐね」
ガチャって受話器をおいたみねこ
みねこは進一の手をつなぎ重箱を大切そうに持って 向かっていった これで進一が普通の人間になれると進一とそっくりな笑顔になりながら 足早にむかうみねこであった。
みねこが 公園で偶然隣にいた男性が持っていたもの…手にあった新聞には小さな記事であったがみねこは見落とすなく釘付けになり目に止まったのは "新人女優 泉まこと さん 一般男性と結婚&妊娠………"という 世の中では日常的に流れるニュースだがみねこと進一にとっては 人生を変える大きな出来事だった…。みねこと進一そして子帰箱の姿は東京の街へと消えていった…。ピヨピヨ