🚘 自動車総合

欧州では30年後には内燃機関の車の販売が全面的に禁止される。各メーカーが内燃機関からＥＶへと次々と移行してゆく中、純内燃機関車の新型レヴォーグはあまりにも登場が遅すぎた。ハイブリッドですら40ℓ/㎞の燃費が当たり前のこの時代、高速燃費でも12ℓ/㎞が精一杯では悲しすぎる。
アイサイトXなど新世代の安全装備をアピールしたものの、いかんせん空回り。世は経済性至上主義、「内燃機関は売れない」が常識になりつつある。それでも尚も内燃機関に固着続けるスバルはこの秋発売されるという新型アウトバックにさえ「CB18」などという時代遅れなエンジンを搭載するという。ハイブリッド、ＥＶが主流となりつつある今の自動車業界、今さらこんな化石のような内燃機関を発表しこれを「新世代エンジン」などと堂々と豪語するスバルには開いた口が塞がらないというのが正直な感想だ。そもそも「リンバーンエンジン」など数十年前からすでに各メーカーがすでに開発済みの技術、新世代でも何でもないのだ。
近年ではマツダが「SKY-active」なる自称：新世代エンジンで失敗したのが記憶に新しい。高圧縮でパワーと燃費を稼ごうというエンジンだったが、これも一昔前に他メーカーが開発済みの技術、決して「新世代」ではなかった。しかも「SKY-active」は極端な高圧縮エンジンだったため、走行距離が70,000〜80,000㎞にもなるとシリンダー壁が高圧縮に負けてボロボロになってしまうという。
自らのメーカーの個性をアピールすることは決して悪いことではないのだが、スバルにしろマツダにしろ余りにも時代を読めなさ過ぎるメーカーは必ずや取り残されてしまうことはマツダの失敗が物語っている。
新型レヴォーグは現在売れ行きは好調だというが、時代の流れを考えればいずれ頭打ちになるのは目に見えている。
時代が何を求めているかが読めず、単略的に自らの個性アピールに没頭するスバルを見ているとただただ悲しくなってしまうのだ。新型レヴォーグはまさにスバルの迷走ぶりを象徴するような車だ。