📖 創作･携帯小説

side美羽
｢…ん……｣

目が覚めた。
私はベッドで寝てた。
服装は…パジャマ。

｢…夢?｣

なんてリアルな夢だったんだろう。
でも、夢でホッとした。
本当に、入れ替わりたくないもん。

時計を見ると、朝の6時5分前。
倉橋が起きるのは6時ぴったし。

いつも私が起こされてるもん。
たまには私が起こしてあげよう。


いつもの、朝だった。


｢倉橋ー、おはよー｣


【＊番外編　ｅｎｄ＊】

good！good！good！good！good！good！good！good！good！good！


ネ申様！

あい＞∑ぐっどが10個
ほんっとに紙です!ペラペラの!

まじでネ申だ！！
更新ぷりーず
美桜はあめぶろやってる？？
私、やってるんだぁ

美咲＞あめぶろやってんの！？（私もやってる）
ってゆーか、私のこと覚えてる？

美咲＞紙っす!!紙!!
がんばりまーす♪
あ、やってないっす!
友達はやってるんだけどね；

あい＞そうなんだ!!
　　　覚えてるよ
　　　美咲の小説の「終わりのチャイムにきてくれたよね



美桜＞美桜は紙じゃありません!
　　　そっかぁそうなんだ!!

美咲＞そうそうそう！！
終わりのチャイム！！！
面白い！return　してくれ！

久ーーー！☆(むぎゅっ♪ｗ
名前変えたんだね！

あいに同感。
朝美ネ申☆


あい＞久ーーーーー！！！かなり久ーーーーーー！！！！
元気だったかい？
てかウチの事覚えてる？

ちひろ＞覚えてるもなにも！
覚えてる以外なにもないよ！

あい＞良かったー☆
「え、誰ですか？」なんて言われたらショック死してしまうー！
これからもよろっ♪

ちひろ＞誰ですか？って言うハズないじゃないか〜〜〜
ちひろ大好き！朝美も！！

美咲＞紙じゃないなら髪だｗｗ

ちひろ＞詩スレで会ってたから今はひさじゃないけどひさーーー!!!
変えました!
こっちのほうが可愛かったからｗｗ

番外編続いてたけどまた本編です☆



それからというもの、空はよく美羽に話しかけた。
休み時間も美羽の席へ行き話す。
勿論喋っているのは空だが。

美羽は嬉しい反面、少し疲れも感じていた。


放課後。
いつものように帰ろうとすると、また空が来た。

｢美羽ちゃん!一緒に帰ろ!｣
｢う、ん…｣

帰り道も沢山質問をされた。
家や出身中や。
家は空と反対方向だったらしく、美羽は残念なような安心したような感じだった。

電車に乗り、途中で空は降りた。

｢じゃ、また明日ね!｣
｢うん｣


（初めての女友達。嬉しいよ。嬉しいはずだけど…）


何かが、違うんだ。

（…倉橋の様子がおかしい）

美羽の悩み事が一つ増えた。
響の様子が変だ。

空の事を話しても軽く流す。
声を掛けても軽く受け流す。
明らかにおかしかった。

いつも美羽が声を掛ければすぐに振り向く響が。


｢くーらはしー｣
｢んー…?｣
｢くっらはっしくん｣
｢あー…?｣
｢くーらちゃん｣
｢えー…?｣
｢くらくらー｣
｢おー…?｣
｢くらはしひびきー｣
｢へー…?｣


明らかに、おかしかった。

｢何隠してんの｣
｢!!｣

美羽が響に問いかけた。
様子がおかしい響。
美羽は頭の回転が速いから、響が隠し事をしているのはすぐ分かった。
美羽の性格からして、疑問に思ったことは単刀直入に聞く。
そして、数分の沈黙が流れた。


｢…空、とは｣


“空”


｢中学校の時付き合ってたんだよ……｣

そして響が話し始めた。


｢最初は友達だったんだけど、中1ん時空に告られて付き合ったんだよ。
あん時は俺も空が好きだった。中2までは普通に幸せそうなカップルだったよ。
でも中2の夏。
俺の両親が事故にあって———｣



聞きたくない。

そう思った。

でも聞かなきゃ。

向き合わなきゃ。


｢死んだんだよ……｣

｢それからはすげぇ優しい叔父さんのおかげでここに住んでんだ。
学費とかも払ってくれて、生活費も送ってくれてる。
でも父さんと母さんが死んでから、俺は抜け殻状態だった。
空といてもうわの空でな。
そんで中2の冬に別れようって言われた。それだけだ｣


空がどうとかどうでも良い。
本来の目的も分からなくなっていた。
美羽はただ、響の両親の事を話す響の悲しそうな姿を見ているだけだった。

ずっと、ずっと、見ているだけだった。


そして、見ているうちにこんな疑問が出た。



｢…崎山と話はした?｣
｢え…｣
｢その後崎山と話とかはしたの?｣
｢してねぇ、けど…｣
｢駄目だよ｣
｢!｣


（何で駄目かは分からない。でも———）


｢崎山、多分まだ倉橋の事好きだよ。
このままにしちゃ駄目。絶対駄目。ちゃんと話して｣


このままにしてはいけない。
この状態のまま終わらせてはいけない。

何故だか、そう思った。

｢んでだよ……｣
｢……｣
｢お前に何が分かるんだよ!｣



｢分かるわけ無いでしょ!!??｣


響と美羽の怒鳴り声
特に、美羽。
怒っている。
そんな美羽に、響も成す術がなかった。


｢分かるわけ無いよ。
私は昔倉橋と崎山の間に何があったかなんて分からないもん。
でも、これだけは分かるよ。
今、何かしなきゃ二人とも絶対後悔するよ……｣

怒った顔で。
でも何処か悲しそうな顔で、美羽は響に訴えた。
美羽の優しさから。
美羽の経験から。


｢言葉足らずのすれ違い、私分かるよ……｣



美羽の母親の事から。
二人の言葉足らずのすれ違いから。
その悲しみは痛いほどよく分かっていた。



｢…空と話す｣



きっと響も、それは分かっているだろう。

｢空｣


次の日。
響は空に話しかけた。
全部、話す為に。


｢…倉橋｣
｢話がある｣
｢…分かった｣

そういい、響と空は教室を出た。


｢なぁなぁ、あの2人何かあんの?｣


美羽に話しかけてきたのは、陸斗だった。
嘗て美羽と恋人同士だった陸斗。
そして陸斗は美羽から身を引いた。
だからこそ気になるのだろう。


｢…けじめをつけるんだよ｣
｢けじめ?｣


｢ちゃんと、話すんだよ……｣

天才ですね☆

そうそう、あまり来れなくなるかも…
来れるときは、来ますね〜〜〜〜

あい＞私は凡人っすよｗｗ

これる時は是非来て!
あいが来ないと寂しいです…；

ここからは、美羽の知らない話…。


side響


｢何?今更話って｣

少し不機嫌そうな空の声。
でも、話さなきゃいけないんだ。
本当に今更だけど、話さなきゃいけないんだ———。

｢あのさ、俺お前の事は好きじゃなかった訳じゃない｣
｢!!｣
｢ただ、あの時は分からなかった。自分が何でその場に居るのか。
何で自分が存在しているのかが、分からなかった。
本当に、ごめん｣

HR始まりのチャイム。
俯く空。
そんな空を見つめる俺。


｢本当、今更だよ…｣

｢今更だけど……ありがとう｣

少し潤んだ瞳に満面の笑顔。
俺が、好きだった空の笑顔だった。

｢これからも、よろしくな。友達として｣
｢美羽ちゃんとお幸せに｣
｢!?｣

｢私ね、美羽ちゃんに近づいたのって、響と近づきたかったから。
まだ好きだったからね。でも、美羽ちゃんと付き合ってんでしょ?｣

…図星だ。すごい。

｢美羽ちゃんとも、本当の友達になりたいな…｣

目線を斜め下にしてポソっと呟く空。
俺は空の肩をポン、と叩いて笑顔でこう言った。


｢なれるよ、空なら｣


冬の冷たい、でも爽やかな風が吹いた。

空編終了!
ここまで長かった…(?)
二章の8分の1位終わったかな?
ここからはもうクライマックス突入!
一気に物語が進みます。
最後までお付き合いしていただければ嬉しいです＾＾
とりあえず今日は落ちます。

次の日。
いつも通りに美羽と響は朝食を済ませていた。
時間になり、二人は鞄を手に取ると、携帯電話が鳴った。

｢あ、私｣

そう言い美羽は携帯を手に取り開くと、画面には｢母｣の文字があった。

｢もしもし、お母さん?　うん、うん、…………え?｣

その後は、何も言わずに携帯を耳に当てていた。
そして最後に｢うん｣と小さく言い、携帯電話を鞄に入れた。

｢天沢の母さん、何だって?｣

響がそう聞くと、美羽は少しビクッとして、下を向いた。
そして数秒後、｢対した事じゃないから｣と言って、玄関に向かった。
響には、その動作がどうも不に落ちなかった。
いつもの美羽らしくなく、何処かぎこちなかった。

｢あ、今日は私家に帰るね｣
｢え、あ、あぁ……｣

そう言いながら、二人は家を出た。

『天沢美羽さん、至急職員室まで来て下さい』

鳴り響いた放送。
その放送を合図に、美羽は立ち上がり、教室を出た。
そして、その美羽を見続けていた響だった。
職員室での出来事を、響は知らない。
二人が離れ離れになってしまうことだって、響は知らない。

暫くして、美羽が教室に担任と共に戻ってきた。
陸斗も、空も、そして響も、その美羽と担任の様子に不自然を感じた。
曇った表情の担任。
下を向いてその後から入ってくる美羽。
それを見守るクラスメート。
担任が教壇の前に立ち、美羽がその隣に立つ。

そして、担任が言った。


｢天沢さんは、今月末にアメリカに行きます｣

少しざわついていた教室は、その言葉で急に静まった。
まるでビデオの一時停止の様に皆が止まった。
そして、担任が話し始めた。

｢お父さんの都合で、アメリカに転勤する事になったらしいです｣

美羽の父親は大企業の社長。
そんな人が転勤だなんて普通無いだろう。
でも、今回は違った。
美羽の父親の父親———つまり美羽の祖父は、会社の会長だった。
そしてその会社が、アメリカに出来るらしく、会長が社長に其処に行けと言われたらしい。
美羽の父親は単身赴任すると言ったらしいが、母親が止めた。
今までバラバラだった家族。
離婚の話も出たくらいの家族。
アメリカで、遣り直そうと言うのだ。
それには父親も賛成し、美羽もそれはすごく大切だと思った。
だから、決めたんだ。
アメリカに行くと。
今日は家に戻ると言ったのも、その準備の為。
でも、そんな事夢にも思っていなかった響は、いきなり立ち上がった。

｢何でいきなりなんだよ!　昨日は普通だったじゃねーか!
普通に飯食って普通の夜だったじゃねーか!　それなのに何でいきなり…!?｣
｢…ごめん。今日の朝連絡があったでしょう?　その時私も始めて知った｣

クラスメートの前にも関わらず、二人はそんな会話を続けた。

｢何でだよ!　しかもよりによってアメリカ……?　会いにもいけねーよ!!!｣
｢私だって離れたくないよ!　会いたいよ!　でも、家族だって大切にしたいんだよ…!!｣
｢……!｣
｢…ごめん。でも、電話だってメールだってあるし…それに、ずっとアメリカに居る訳じゃないし……
数年したら戻ってくるって言うし…｣

それを聞いてか、少し安心したような口調で、響が話した。

｢…俺、さ。医者になろうと思ってんだ｣
｢医者…?｣
｢父さんと母さんが死んでから、実はずっと考えてた。人を助けたい。
…馬鹿だけど、猛勉強して、頑張るから……｣
｢うん…｣
｢美羽も、頑張れ……｣
｢…うん、頑張るよ……。響……｣

教卓の前。
皆が見ている中で、
二人は抱きしめあった。

まぁぶっちゃけ本当に外国に会社が出来るからって社長が会長に其処に行けと言うかは分かりませんが、
｢何となく｣で流してもらえるとありがたいです。

久
あけおめことよろ
あんま来れないけどヨロシクね★


更新よろ〜

美咲＞久しぶり!
あけおめ〜♪
私もそんなに来れないけど；
よろしくね☆

次の更新辺りで多分終わりますね。
最後までお付き合いください＾＾

——5年後

｢倉橋せんぱぁい、今日呑みに行きませんかぁ?｣
｢悪ぃ、パス｣

｢…倉橋先輩付き合い悪い〜……｣
｢カッコいいし成績もトップクラスだから狙ってんのに〜…｣
｢彼女もいないって聞いたのに〜…｣
｢彼女ならいるわよ｣
｢わぁ!　崎山先輩!｣
｢だから諦めなさい。振られるのがオチよ。…私もその一人だし｣

｢｢｢………｣｣｣
｢｢｢｢呑みにいこっか……｣｣｣｣


2015年、春。
響は有名な医大に入学し、医者への道を順調に進んでいる。
美羽の連絡を待ちながら。
実は一ヶ月くらい前から、美羽からの連絡が途絶えていた。
それでも響は諦めずに、美羽からの連絡を待ち続けている。

（…桜か……。天沢と一緒に春は過ごした事無かったっけ……）

出逢ったのは秋。別れたのが冬。
二人はまだ数ヶ月しか共に過ごしていなかった。

｢何で連絡こねぇんだよ……｣

諦めかけた、その時だった。



｢校門にすっげぇ美人がいるぞ!!｣

生徒の声。
響はその声を聞いて、走り出した。
まさか、と半信半疑だったが、走った。
そして校門にいたのは、確かに美人の女の人だった。
腰まで伸びている長く、美しい黒い髪。
すらっとした色の白い手足。
少しつった、目……。

（見間違えるはずが無い。俺のずっと会いたかった……）



｢天沢ァ!!!｣


響が叫ぶと、その女は響の方を向き、言った。



｢倉橋……!｣


ずっと、好きでいる————…………。


【＊ｅｎｄ＊】

ずっと来れなくてごめん！
ΣΣΣっていつの間にか終わってるやんけ！
お疲れ様でした！☆
あっΣ挨拶遅れました；
あけおめ、ことよろ☆

ちひろ＞いえいえ＾＾
終わっちゃいましたｗｗ
ありがとね♪
あけおめ、ことよろッ☆

と言う事で、終わりました。
今まで読んでくださった方々、有り難う御座います。
これからちょっとちまちました番外編を書いていこうかと思います。
あのキャラのその後とかあのキャラの過去とか…。
それも付き合ってくださると嬉しいです＾＾

番外編『似てる二人』

｢あんたも振られたのねー｣
｢おまッ…初音凛!!｣
｢あんなカッコつけちゃって、馬鹿みたい｣
｢お前だって振られたんだろ!?｣
｢そうよ!　あんたと一緒よ!!｣

｢｢………｣｣



｢｢似た者同士付き合ってみる?｣｣


一つの恋の、始まり。



【＊ｅｎｄ＊】

美桜の無駄な補足☆ほｓ←
凛と陸斗は20で結婚します!!(えー
凛はお母さんの美容院を継いで、陸斗は専業主夫です(ええぇぇぇ!!??)
自分でもびっくり☆ほｓ←
(この二人はこの番外編のためだけにくっつけました)

ほｓってなんスか？？

くだらない質問でゴメンなさい

>>288
ほしの以下略?みたいなものです。
こっちこそくそ分かりにくい表現してすいません；

番外編『初恋未遂』

倉橋響、小学六年生の時の話。
まだ12歳のクセに、女の子としょっちゅう付き合っていた奴。
クラスの女子全員が響を好きだったという噂もある。
そんな響の、初恋未遂の話。


side響

｢響ー!　かえろーぜ!!｣
｢おー｣

倉橋響、12歳。
自分で言うのも何だけれど事実なのではっきり言う。
俺はモテる。
昨日も告られたばかり。
来る者拒まずで付き合っている。
今日は見たいドラマの再放送があったから、急いで帰ることにした。
廊下を駆けた、その時だった。

一人の女子に、ぶつかった。

その子は倒れて、持っていた本をぶちまけてしまった。
これは拙い。
そう思ったから、急いで本を拾い、その子に駆け寄った。

｢大丈夫か?｣

そう言った。確かに俺はそう言った。
そう言っただけなのに、その子は俺が差し出した手を叩き、本を取って走っていった。
どこか怪我でもさせてしまったのか。
俺は少し、いや、かなりへこんで帰った。
ドラマの再放送を見るのも忘れて。

次の日起こる事を、知らずに。

雨の日だった。
ちょうど欲しい漫画の発売日だったので、俺は本屋へ向かった。
そして通り道に川原。
そこに、一匹の仔猫がいた。
ダンボールに入っていて、いかにも｢捨てられました｣という感じの仔猫。
通り過ぎる者は皆その仔猫をチラッと見るが、そのままスルーする。
俺も、その一人。
通り過ぎて、本屋に向かった。


本を買い、家に帰る頃。
俺の視界にある女子の姿が入った。
昨日、ぶつかった子。
あまり会いたくはなかったので、こっそり歩いた。
でも家の方向が一緒なのか、なかなか分かれない。
そして、あの川原を通り過ぎる頃に、その子が止まった。
何だろうと思って暫く見ていたら、その子があの仔猫を抱きかかえた。

完結おめでとう
これからも朝美の小説読み続けますっっ

更新よろ

朝美☆お久ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
そして（遅いけど）あめおめぇぇぇぇ
ことよろぉぉぉぉぉぉぉぉぉｗｗｗｗ


んじゃ。まったね〜〜〜（少なっ）

美咲＞ありがとー!
じゃあ孤独と声と君もよろしｋ(←

あい＞ひっさー!!!
あけおめええぇぇぇ!!!!(もう1月終わるけどｗｗ)

まったね〜(お互い様)

恋は、してない。
でもこれが俺の初恋未遂。
あの子、どうしてるかなー……。



なんて。　
学校の帰り寄り道して駅ビル歩いてる高2男子、俺。
昔の事を思い出しながら。
にしてもあの子、名前も覚えてねーんだよな…。
馬鹿か、俺。
覚えてんのは長い黒髪と高い身長と……。

………。



｢…天沢?｣



…違う。
天沢じゃない。
確かに似てた。
でも、違うんだ。

｢あ、｣

…口元に、ほくろがあった。
って、手がかりそれだけかよ。
名前さえ思い出せばなー………。
綺麗な名前だったと思うんだけどなー………。
ここまで思い出せんのに何で名前思い出せないんだよ俺ッッ!!



｢あっれ、倉橋じゃん!!!｣

｢…え?｣

見知らぬ女。
見るからにギャル系の。
金に近い茶髪だし、スカートすっげぇ短いじ、化粧もケバい…。
あー、昔付き合ってた女にこういうのいたなー…。
何で付き合ってたんだろーな、俺。
俺馬鹿じゃねーの…？
全然タイプじゃないじゃん…。

…で、コイツ誰だ。

｢やっだー!　忘れちゃったのぉ〜？　アタシだよ、アタシ!｣

…忘れた。

｢小学校ン時一緒だった、桜宮麗歌!｣


…おうみやれいか?
あれ、このおうみやれいかも口元にほくろ…。


｢あ—————ッッッ!!!!!｣

｢やーっと思い出したかー!　久しぶり!　にしてもあんたすっげぇ良い男になったじゃーん!!｣

嘘、だろ…?
これがあの子…?

うん、人って変わるんだな。

｢いやー、あの頃アタシ男に全然興味なくってさー!　あんたとぶつかっても睨んだだけだし!
今思うとアタシ勿体ねーって思うんだよねぇー!!｣

きゃいきゃい話を進める桜宮だったが、俺はそんなの聞いてられなかった。
ショックすぎて。

｢あ、今倉橋フリー!?　アタシこないだ彼氏と別れてさー。ねぇねぇ、アタシと付き合わない!?｣

…知るか。
俺は何も言わずにその場を立ち去った。
後ろでなんかぎゃーぎゃー聞こえたが、無視した。

｢…はぁ｣

家に、帰ろう。


｢ただいまー｣
｢あ、倉橋おかえりー。今日ビーフシチュー食べたいな｣
｢はいはい、作るよ｣
｢ありがとー｣

そういって無邪気に笑う天沢。
…あぁ、そうか。
あの子を好きになりかけた理由。


仔猫を抱きかかえたあの子の笑顔が、可愛かったからだ——……。


【Ｅｎｄ＊】


（天沢、猫飼わねぇ?）
（ごめん、私猫アレルギー）
（…そっか）

｢空、恋の季節｣

空と響が話した、その後のお話。

｢ちょっと、いるんでしょ?｣
｢!!｣
｢出て来なさいよ、貴哉｣
｢…バレた?｣
｢バレバレ｣

———貴哉は、響の親友。
響は、私の元カレ。
さっき、話をつけた。

…で。

｢人のあんなシーン覗くなんて…ったく…｣
｢べ、別に覗いてた訳じゃ!!　ただここで昼寝してたら声が聞こえたから…｣
｢ふーん?｣

｢｢…………。｣｣


｢あの、さ｣

いきなり貴哉が話し始めた。

｢ん?｣


｢俺と付き合ってみねぇ?｣

｢…は?｣

何の前触れも無く。
いきなり貴也が私に告白。
…えぇ!?

｢何で!?｣
｢俺、空の事好きだから｣

唖然。
何にも言えないわ…。
でも、想いは伝わる。
真っ赤な顔に真剣な眼。



｢いいよ｣
｢え、マジ!?｣
｢お試しで♪｣
｢…上等｣



【Ｅｎｄ＊】

補足
空と貴哉は幸せになって欲しいキャラ1位＆3位。1位が空で3位が貴哉。
ちなみに2位は凛。4位は陸斗。その他は主役2人ｗ
2人とも明るくていい子なんだよ!
貴哉はきっと空を幸せにしてくれるさ…。
生まれる子供の名前は海と拓哉。姉と弟で4歳差。え?結婚?しますよ(おい
ちなみに凛と陸斗の子供の名前は桜と椿。花が好きな2人。

全てのキャラに幸せになって欲しいー!!