📖 創作･携帯小説

「おぃ・・・一ノ瀬司・・・」

「んっ？何？梓ちゃん♪」

「なんか、女子が集まりだしたんだけど・・・・どういうことよ。」

「梓ちゃん、ホント俺のこと知らないよね〜」

「はっ・・？」

「俺はモテルんだよ♪」

「へぇ・・・・だからこれだけの女子が・・」

「俺に惚れないの梓ちゃんぐらいだよ？まぁ、だから惚れたんだけどね♪」

「イミわかんない・・・」

「意味は分かんなくはないでしょ〜」

「うざい、ほら早く行こ・・・逃げんでしょ？」

「あはは♪積極的だね♪」

「黙れ。」

まじ、こいつうざい・・・・
なんで女子にもてるのか・・・・
顔・・・・？だろうな。

「なに？じろじろ見て♪あれぇ〜もしかして、ほれ・・・」

「黙れ、うざいから。」

「ひどいなぁ・・・・でも、そーゆーとこも好き♪」

「・・・・・」

「あれ・・・無視されちゃった♪」

「あんた、Ｍ・・？」

「ううん、Ｓ♪」

「じゃあ、なんで嬉しそうなの？」

「梓ちゃんに言われてるから♪」

「気持ち悪ッ・・・・」

「梓ちゃんがね♪」

「お前もだろ・・・」

「そうかなぁ？」

「自覚しろよ。」

「う〜ん・・？でも、梓ちゃんも気持ち悪いじゃん。」

「それは、私が人を殺したからだろ。」

「ちがうよ？」

「？じゃあ、他に何が気持ち悪いんだよ。」

「ふふ♪内緒！」

「・・？」

「まだ、梓ちゃんは知らなくていい・・・・・知らないほうがいい・・・・」

「何か、言ったか？」

「ううん、何も？」

その時私は、気づくはずもなかった。彼が小声で言った言葉の意味を—
「う〜ん、外の空気は気持ちいいね〜」

「そうか？私には不愉快すぎるが・・・」

「梓ちゃんらしいね♪」

「喧嘩を売っているのか？」

「あはは♪そんなめっそうなこと僕はしないよ〜」

「いかにもしそうな性格だがな。」

「ひどいな〜梓ちゃんは！」

「本当のことを言ったまで。」

「ふふ、やっぱりそういうと思った！カワイイな♪梓ちゃんは！」

「またぁ・・・聞きあきた。」

「あはは♪とりあえず行こうか！」

「どこ行くの・・？」

「ついてきて♪」

そういうと彼は私の腕をつかみ、走り出した。
私は、目をつぶり彼につられて走り出した。

「えっ！？ちょっと待って！！」

「えっ？何ィ？？」

「私、走るの苦手なんだけどッ！！」

「でも、気持ちいいじゃん！ほらッ！目ぇ開けてみなよ！！！」

「はっ！？」

私は、おそるおそる目を開けた。
すると、そこには次々と流れてく町の景色。

「ねっ？気持ちいいでしょ？」

「あっ、風が・・・・・」

走ると風ができて、髪が揺れた。
それがとてつもなく、気持ちいい。

「夏は、走ると風ができてどの季節よりも１００倍、いや１０００倍ぐらい気持ちいい！」

「ねぇ・・・」

「ん？」

「走るのが好きだったの？」

「うん、まぁね♪中学の時は、陸上部だったしね♪でもケガして、大きな大会に出られなくなっちゃって♪」

「だから、もうやめたの・・・？」

「うん。怪我してから、大会でるの怖くなっちゃって♪」

「お前でも、怖くなることあるんだ。」

「何でっ？人間怖いものないとかあり得ないからッ！」

「そうか・・・？」

「うん。だって梓ちゃんにもあるでしょ？怖いもの。何が怖い？」

「私は・・・・」

私はお母さんを殺した時を思い出した。だけど、それを考えるのはやめた。

「私は・・・・・・私は、怖いものなどない。」

「えー、嘘〜♪じゃあ、これは？」

彼は立ち止って、近くの木にいた黒い物体をつかんだ。

「これはっ？」

「・・・・・・なにこいつ。」

「カブトムシっ！俺の妹が怖がってたんだったんだよねぇ〜」

「別に怖くない・・・・。」

「え〜じゃあ、蛇は？」

「蛇は・・・・・平気だ。」

「じゃあ・・・・お化けッ！」

私は、一瞬動きが止まった。

「あれぇ〜」

彼はクスクス笑いだし、歩きだした。

「怖いんだ？お化け」

「ッ・・・・ちがうっ！！！」

「じゃあ、なんで肩震えてんのぉ？」

「うるさいっ！！私はあんなモノ信じてはいないっ！！
　だって、あんなふわふわした奴見たことはないっ！！
　この世に存在なんて、するわけ・・・」

「わかった、わかった！！居ないよ！お化けはッ！！」

「・・・・・本当だろうな。」

「お化けはいないよ！お化けはね、でも幽霊はいるらしいよ。」

「ゆ、幽霊ッ！！！！！」

「あはは♪面白い〜♪」

「ちょ、否定してくれよ・・・！」

「いや〜それはできないな♪」

「何でだよッ、お化けと幽霊は一緒のいきものだろ！」

「ううん、ちがういきものだよ♪」

「はぁ、どこが違うんだよ？」

「それは、俺も知らないよ。」

「じゃあ、完璧ちがうって訳じゃないな。」

「それも、分からないね♪」

「えっ・・・・・！？」

「違いが知りたきゃ、お化けさんと幽霊さんに直接聞けば？」

「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや！」

「だろうね♪梓ちゃんは苦手だもんね〜♪幽霊！」

「・・・・うるさいな。」

「あっ、ついたよ！梓ちゃん♪」

「ここどこ・・・・・・？」

「デートの定番！遊園地だよ？」

「だから、なんでここ？」

「デートだから！」

「逃げるんじゃなかったわけ・・・・？」

「だって、ただ逃げるだけじゃつまんないじゃん！」

「逃げるのに楽しいもつまんないも必要ないでしょ！」

「必要あるよぉ〜だって、捕まるかもしれない旅だしね♪」

「はっ？？」

「だって、楽しいことやって捕まるのとただ逃げ続けて捕まるのだったら、楽しいことやって捕まるほうがとくじゃん！」

「それは、そうだけど・・・・」

「じゃあ、いこっ！」

「はっ！？ちょ・・・・待って！！」

彼は手をひっぱり、遊園地へと向かった。

「ちょ・・・・・」

「あはは♪何乗る？梓ちゃんが好きなのでいいよ」

「ちが・・・・ちょっ手ッ！！！」

「んっ？？」

彼は私の手をつかんでいることに気付いた。

「あぁ・・・・いや？手つなぐの」

「だって、乗り物乗るのに手つないでたら変だろっ！それに・・・」

「それに？」

彼はニコっと笑い私を見た。

「それに・・・・・」

どうしてだろ・・・・・言葉が出てこない・・・

「どーしたの？梓ちゃん。それに何？」

「っ・・・・なんでもないッ！！」

「そう♪じゃあ、いこっか！」

そういうと彼は手を離した。

「あっ・・・・・」

私は離れた手をつかもうとした。離れた手はかすりもせず、遠くにいってしまった。

「どうしたの？早く」

「あ・・・あぁ・・・」

どうした・・・・
なんかおかしい。

「梓ちゃん！コーヒーカップ乗ろっ！」

「え・・・・目が回るじゃん。」

「もーそんなこと言わないの！じゃあ、おばけやしきとコーヒーカップどっちが・・・」
「コーヒーカップで。」

「あはは♪即答かよっ！！じゃあ、行こうっ」

私達はコーヒーカップに乗った。

「・・・・・で、これ楽しい？」

「えっー？楽しいよ？」

彼はハンドルをくるくる回しながら、答えた。

「子供じゃあるまいし・・・・お前本当に高校生か？」

「高校生ッ！！３月７日に１６歳になったしッ！！」

「あっそ。」

「ふぅ〜〜楽しかった！」

「お前・・・ハンドル回してくるくる回っただけで、楽しいのか・・・・」
「梓ちゃんは、ただくるくる回っただけで気持ち悪くなるんだ？」

「・・・・・うっさい・・・」

「さぁ、次はジェットコースター！！！」

「うっ・・・・ちょっと休ませろよっ・・・！！！」

「そんな暇ないよッ！！さぁ行くよッ！！」

彼は、遊園地に初めて来た子供のような無邪気な笑顔で言った。

　　　　　　ドキッ

胸の音がはっきりと大きく鳴った。

間違いない・・・・・・

私は絶対、この男と会ってからおかしくなっている。

この男の言葉に動揺したり、

離れていく手を恋しく思ったり、

無邪気な笑顔に胸の鼓動が大きくなったり・・・・・

今まで味わったことのない感情を今、感じてる。

神様、これは病気ですか？

彼が私にうつした病気なのでしょうか？

もし、病気だとしてもこんなに心地よい病気はあるのでしょうか？

こんなにも、嬉しい気持ちになれる病気があるのですか？

この病気の名前はなんですか？——

教えてください。


彼が私にくれるこの気持ちは一体なんですか・・・・？

何度質問しても、答えが聞こえるわけでもなく頭の中に疑問だけが積もる。
私はどうしてしまったのだろう？

「梓ちゃん？行くよ？」

「・・・・ぁ・・」

「どうした？」

「どうした？」じゃないよ・・・・
私の気持ちも知らないで・・・。

「んっ・・・？やっぱ気持ち悪い？？」

　　　　　コクンっ

私はうなずくのが精いっぱいだった。

そう、これは気持ち悪いから。

目が回って、気が動転してただけ。
そう思うことに決めた。

そう、思ってないと私は壊れてしまうだろう・・・・・

「そっか・・・・じゃあ、やっぱ休もう！」

そういうと私の手をつかみ近くのベンチに座った。

「大丈夫？なんかほしかったらいってね？」

「・・・・・いらなぃ・・・」

「ホント？大丈夫？」

　　　コクッ

私は弱くまたうなずいた。

今、彼と口を聞いたらおかしくなってしまうかもしれない。

それが怖かった。怖いものなど私にはなかったはず・・・。

ケド、怖い。自分が自分で無くなるのが怖かった。

「・・・・逃げるのやめる？」

「ぇ・・・・？」

「だって、梓ちゃん泣きそうだし・・・・気分悪そうだし・・・ちゃんとしたとこで休んだほうがいいかな？っておもって。」

「いやっ！！！絶対いや！！」

改行が多いです。
あと、描写や情景映写がないので全く分からない部分がほとんどです。
よく分かりませんが更新頑張ってください

アドバイスありがとうございます。

あの、感想用のスレにこれからは書いてくれると嬉しいです。

あの・・・・よくわからないってどういうことですか？？

更新頑張ります！

・・・改行ってなんですか？

「梓ちゃん・・・・・？」

私は叫んだ。いつもの私じゃ絶対に出さない声の大きさで。

「いやだ・・・・」

「う・・・嘘だよ！そんなこと嘘に決まってんじゃん。」

彼はおどおどしながら答えた。

　　　　嘘・・・？

嘘はどっち？気づいてるよ。
嘘なのは今の言葉でしょ？

君って嘘つきだね・・・

君のせいでこんなになってる私に嘘つくの？
優しい嘘はやめてほしいよ・・・・・

嘘、嘘、嘘・・・・・・

「じゃあ、行こうか♪」

彼は笑って、私の手をつかんだ。

「次は何乗る？」

不思議だね。こんなにうるさい遊園地なのに・・・・
君の声だけはっきり聞こえる。

改行　文章の中で行を新しくすること。行を変えること。
辞書からコピって来た。まず調べようよ……。こんなのすぐ調べられるんだからさ。

すいません
自分バカなもんで

「あれ・・・・」

私は指差した。

「あれ乗るのッ！？あれ、ジェットコースターだよ？梓ちゃん気持ち悪いんじゃ・・・・」

「いいの・・・あれがいい。」

「気まぐれさんなんだね♪」

「悪い・・・？今はあれがいい。」

「じゃあ、並ぼうか？」

また、コクリッとうなずく。

「いこっ♪」

そういって彼は私の背中を押した。

「あっ・・・・・」

「どうしたの・・・？」

「ううん♪何でもない♪」

「？そう・・・」

「・・・・・何でも、ないよ♪今はね・・・」

私達に近づく黒い影、そして彼がつぶやいた言葉に私は気付きもしなかった。

「いやぁ〜いっぱい乗ったね♪」

私達はあの後ジェットコースター、観覧車、メリーゴーランドなど沢山の乗り物に乗り日が暮れていた。

「なんで、遊園地ってほとんど回るんだ・・・・・」

私はまた気持ち悪くなりながら、歩いていた。

「また目が回ったの？」

「お前は大丈夫なのかッ！？」

「うん、全然♪」

「うわ・・・・・変な奴。」

「梓ちゃんのほうが変だよ？あんなんで目が回るなんて。」

「う、うるさいなッ！！乗ってるものがクルクル回るからだぞ！回らなければ全然平気なん・・・・」

「梓ちゃん」

「なっ、なに・・・？」

彼が真剣な顔になった。こんな顔を見るのが初めてでびっくりした。
「走るよ」

グイッと手をひっぱらられた。
私達は走り出す。

「ちょ、なに？いきなり！！」

「黙って」

感情がこもっていない言葉にびくっとしながら、走った。


だっだっだっだっだっ・・・・・


どのくらい走ったのだろう。辺りはすでに真っ暗で、誰もいない細い道を曲がったり、まっすぐ行ったりその繰り返し。

「ねぇ・・・・・待ってッ！！ちょ・・っとストップ！！一ノ瀬！！止ま・・れ！」

「っ・・・・・・何・・・梓ちゃん♪」

「ど・・こまで・・走る・・・の・・・・・？っ・・・・」

「・・・・分かんない・・・どこまで行こうか・・？」

「決めてないのっ・・・・？疲れたっ・・・・・・・・休みたい・・・」

「そうだね・・・・休もうか・・。おいしょっと！」

「・・・・ぇ、ここでッ！？」

「うん。だって疲れちゃったし。」

「だからって、ここでっ・・・・？」

「いいじゃん、寝なよ♪」

「無理っ・・・・」

「おやすみ〜♪」

「おいっ！！」

「ほらっ、おいで？」

「はっ？」

「二人で寝たほうが安全でしょ♪」

「いやっ・・・・無理ッ！！」

「えっ〜そんなに嫌がるの？」

「だって・・・・」

“だって”その続きは言えない。

言ってしまったら壊れる。

「だっての続きは言わないの？」

「言わない・・・・。」

「分かってるよ、そんなこと♪」

「はぁ・・・？」

ギクッとした。分かっているのかッ！？

「俺のこと嫌いだからでしょ？」

・・・・・ぁっ！？そっちか・・・

「っ、当たり前でしょ。」

私はびくびくしながら、答えた。

「そうだよね♪梓ちゃん俺の子と嫌いだもんねぇ〜」

「・・・・別に嫌いなわけじゃない・・・・」

「えっ・・・？」

「逆に、好きかも知れない。」

「・・・・ホント？」

はっ・・・・私・・・何言ってるの！？

「う、嘘！！嫌いだ・・・・」

　　　　ぎゅ

私は抱きしめられていた。

「あっ・・・・///」

「ありがと♪俺も好きだよ・・・」

「だ、だから嘘だって言ってんでしょ！！」

「嘘でも嬉しいよ、一度でも好きな人に「好き」って言われたんだから♪」

「なっ・・・・・離せッ！！！」

「やだ」

「っ・・・・・お願い・・・」

「そんな目で見られたら、もっと抱きしめたくなるじゃん。」

「えっ・・・？」

「でも、これ以上やったら梓ちゃん泣いちゃうね♪」

彼はゆっくりと離れた。そして、私の頭をなでた。

やだ。優しくしないで。

私の目には涙がたまっていた。

やだ・・・・胸が苦しいよ。

近づけば近づくほど苦しい。でも離れれば離れるほど悲しい。

どうしたらいい？私はどうしたらいい？

「梓ちゃん・・・・大丈夫？ごめんね？」

大丈夫なわけない。死んじゃいそう。胸が苦しい。

この気持ちを止めるにはどうすればいいの・・・？

「じゃあ、梓ちゃん寝なよ♪俺、起きて見張ってるから♪」

「っ・・・・あぁ・・・そうする。」

寝たら治まる。胸が苦しいのは無くなってる。

私は眠りについた。コンクリートの地面が冷たくて気持ちいい。

「・・・さちゃ・・・あず・・・ん・・・梓ちゃ・・・」

「んっ・・・・」

「梓ちゃん、起きて・・！」

「う・・・ん・・起きる・・・」

そういって目を開けた瞬間、私は真っ赤になった。

「ななななななっ・・・・・・うわッ！！」

「えっ！？どーしたの！！」

びっくりした・・・。彼の顔が私の目の前にあった。

「・・・・びっくりさせないでッ！！！」

「えっ・・・！？びっくりさせた？」

「なんだお前自覚もしてないのかッ！！！！！」

「あっ、なんかゴメン！！」

「そうゆうことやめてよね・・・」

「えっ〜そんなにやだったの？？」

彼はそういうとゆっくりと近づき私の耳元で

「ごめんね」

そう呟いた。

その優しさにまた胸の鼓動が速くなる。

気づいてね・・・・？

その優しさで私が苦しんでること。

君のせいで悲しんでること。

「お腹すいた。」

私は自分の考えてることを壊すように自分で言葉を発した。

「そうだね・・・・。昨日なにも食べてないしね・・・コンビに行こうか♪」

私達はコンビニに向かった。

「何食べる？パンあるよ？」

「ジャムパンがいい。」

「・・・・えっ？なぜジャムパン？」

「ジャムパンが好きだから。悪い？」

「へぇ・・・・意外な趣味だね・・・」

「ハイ。」

「えっ？」

「買ってね。パン」

「えっ？なんで梓ちゃんお金は？」

「持ってきてないけど？」

「えっ・・・・・・・つーことは俺のおごり！？」

「宜しくね。」

「えっ！！！？俺、３千ぐらいしか持ってねーよ？？」

「３千もあれば十分よ。このパン７８円だし。」

「いや・・・・これからもお金は必要でしょ？３千で足りるかな〜？」

「これから・・・？」

「うん、だって警察から逃げてるし・・・」

気づいてね・・・・？

その優しさで私が苦しんでること。

君のせいで悲しんでること。

「お腹すいた。」

私は自分の考えてることを壊すように自分で言葉を発した。

「そうだね・・・・。昨日なにも食べてないしね・・・コンビに行こうか♪」

私達はコンビニに向かった。

「何食べる？パンあるよ？」

「ジャムパンがいい。」

「・・・・えっ？なぜジャムパン？」

「ジャムパンが好きだから。悪い？」

「へぇ・・・・意外な趣味だね・・・」

「ハイ。」

「えっ？」

「買ってね。パン」

「えっ？なんで梓ちゃんお金は？」

「持ってきてないけど？」

「えっ・・・・・・・つーことは俺のおごり！？」

「宜しくね。」
%

読みにくいよ

＞亜美さん
どんなところがですか？
教えてください。

なんか、失敗してた見たいです＞＜
すいません・・・・

>>37は気にしないでください。

「あっ・・・そうか・・・。」

「そうかって忘れてたの？」

「うん・・・・・」

忘れてた・・・・
昨日がとても楽しすぎて。
君の笑顔が眩しすぎて。

すべてを忘れる。忘れられる。

逃げていることも、学校での出来事も・・・・
もちろん・・・・・

人を殺したことも、全部。

「どうしてだろうね・・・」

彼はお金を払いながら言った。

「梓ちゃんは物忘れ多いほう？」

私は首を横に振った。

「全然。逆にいい。」

「じゃあ、どうしてだろうね・・・」

彼は優しそうに微笑んだ。すべてが分かってるかのような笑顔で・・

私はコンビニを出ながら、

「ねぇ・・・あんたはなんでも知ってる？」

私は質問した。気になった、彼の笑顔を見て。

「そうだね・・・・」

彼はまた微笑み、

「梓ちゃんよりは知ってるものは沢山あるかもね・・・」

「・・・？たとえば・・・？」

「たとえば・・・そうだね・・・♪コレとか？」

そう言うと私の唇に柔らかいものがあたった。


「ッ・・・・／／／／」

「好きな人にするこれとか♪・・・っていっても前屋上でしたよね♪」

「な・・・・」

私は真っ赤になった。

「つーか、梓ちゃん俺のこと好き？」

「えっ・・・？」

「好き？好きッて言って♪」

「やだ・・。」

「言わないとまたするよ？キス・・・・」

「なっ・・・・！ふざけるなッ！！」

「じゃあ、好きって言ってよ・・・・。」

「っ・・・す・・・・」

「す？」

彼はにっこり笑って私が言うのを待っていた。

「す・・・・」

「早くしないとするよ？」

「まっていうから！！」

「じゃあ、早く言ってよ♪」

「す・・・・き・・・」

「えー何？聞こえない〜」

「っ・・・好きッ！！」

言った途端、また唇になにかが触れた。

「うん・・・・俺も好きだよ♪」

「なっ！！！脅しといて・・・！！！！」

「あはは♪引っかかるのが悪いんだよ？」

「っ・・・もうイイ！！！」私は歩きだした。やばい・・・・心臓めっちゃバクバクしてる・・・・これは一体・・・・なんなの・・・・？

なんかすいません＞＜
下読みづらいですが、それでも読んでくださる方・・・申し訳ありません・・・・

「ちょ、梓ちゃん〜ごめん♪」

「誤ってるように見えない。」

「誤ってんじゃん〜♪許してよ！」

「許さない。」

なんかマジムカつく・・・。キス・・・されたし・・///

「ねぇ、梓ちゃん♪あれ見てよ！！！」

「はぁ・・・？なに？」

ちゅ・・・・・

「あはは♪また騙された♪」

「・・・・ッ・・・殺す。」

私は地面に転がってた、小石をひろい投げつけた。

パシッ

「こんなんじゃ死なないよ？分かってるでしょ？」

「もう・・・やめてよ。あんなこと。」

また、されたら壊れるから—

言いかけた。けど、言葉がつまって出ない。

「分かったよ♪」

「・・・・本当だろうな？」

「うん♪残念だけどね〜」

彼はにこっと笑った。
また笑った—

「・・・あんたって、なんでそんなに楽しそうに笑うの？」

「変な質問するね♪楽しいから楽しそうに笑うんじゃん♪」

「へぇ・・・・ねぇどこ行くの？」

気づけば彼はどこかに向かっているように見えた。

「いいとこ♪まぁ・・・隠れ家みたいなとこかな？」

「隠れ家・・・・？」

「うん、着けば分かるよ♪」

そう言って彼は「ここら辺だった気が・・」といいながら、キョロキョロしだした。

「おっ♪あった！！ココだよ！！」

彼は建物を指差した。

「なに・・・アパート？」

「うん♪もう使われてないけどね〜俺、中学の時ここの２０１室に住んでたの。」

「へぇ・・・・で？ココが隠れ家？」

「うん♪ぴったりでしょ？じゃあ、２０１室にいこっ」

私は彼に連れられ、２０１室に行った。
２０１室を覗くと、そうじがしてありきれいだった。
また、布団やテーブルも有りまさに「人が住んでます」って感じだった。

「きれいでしょ？俺が一か月前からいろいろとね♪家具だって俺が運んどいた♪」

「頑張ったんだね・・・。」

「でしょ？だからキスして♪」

「調子に乗らないで。」

「えっ〜もう・・・じゃあ、中上がって♪」

「お邪魔します・・・・」

私は中におそるおそる入った。
ここが、あいつが暮らしてた場所・・・・・

「あっ、言っとくけど水は出ないよ！だからで水くんでこなきゃだめだから！近くの公園でね〜」

「メンドクサイな・・・」

「仕方ないじゃん。ここもう使われてないし。外で昨日みたいに寝るよりいいでしょ？」

「まぁ・・・・」

私は部屋をぐるりと一周見渡した。
以外に頑丈そうだし、部屋も結構広い。
ココで十分か・・・・・

「納得した？」

私はコクンとうなずいた。
悪くはない。死ぬよりましだ。

「じゃあ、公園で水くんでくるね♪待ってて！！」

そういうと部屋を出て行った。
私は、携帯のワンセグ機能を使いテレビを見た。

[午前８時２３分ごろ・・・三栗市で誘拐事件がありました・・・。
　犯人は家のチャイムを鳴らし・・・女性を誘拐しました・・・。］

三栗市って・・・・隣の市・・・。誘拐ね・・何が楽しいんだろう。
私はバカバカしく思えた。まぁ・・・私のしたことも同じようなことだけどね。

ピンポーン

家のチャイムが鳴った。

「はい・・・。」

あいつだろ・・・きっとドアが開けられない状態なはず・・。

がちゃ

開けてから気づいた。

あれ・・・？じゃあなんでチャイム押せたんだ？
気づいた時には遅かった。

目に前には黒い服の男。いかにもあやしそうなヤツ。
やばい・・・
誘拐犯！！！

「ッ！！！！」

口をふさがれた。声が出せない。手もつかまれ動けない。

助けて—
怖い。怖いよ・・・。
助けて！！

やだ・・・。やだよ・・。

「なにしてんだよ！！」

後ろで聞いたことがある声がした。

「ちっ・・・」

黒服の男が舌打ちをした。そして足で司を蹴ろうとした。
けど、司はそれを避け男の背中にキックを入れた。

「ぐわぁ・・・」

男は倒れこみ、背中を抑えていた。

「おい、お前。梓ちゃんにあんなことしてどうなるか分かってんの？」

司は男を見降ろし言った。そして感情のない声で、

「死ね。」

そう言った。すると男が

「あっ・・・！！お前ッ・・・もしかして・・！！・・・うわぁぁぁぁぁぁ！！！」

男は逃げて行った。

「梓ちゃん？大丈夫？」

「・・・・・平気・・・。」

平気・・そう言ったけど私は怖かった。目の周りが熱くなった。

「ッ・・・」

私は泣いた。怖かった。

「大丈夫。もうどっか行っちゃったよ。」

そんな言葉がかけられた。でも、涙は止まらない。

怖いものなどない—
私は前そう言った。
けれど、私だって人間だ。

私は人を殺した。
そのときだって怖かったはずだ。

怖いものなんてない。いつからそう思ってしまったのだろう。
私は、嘘をつき弱いのを隠していただけ。

「ねぇ、梓ちゃん・・・」

彼はそういいながら私を優しく抱き寄せた。

「俺が守るよ。大丈夫。約束するから・・・・あの時みたいに。」

あの時—？

「あの時って・・・・いつ？」

彼は優しく微笑んだ。

「分からないよね・・・・・何でもないよ。」

あの時・・・・

「約束な。絶対守るから。」

ふいに頭の中に言葉が浮かんだ。

「あっ・・・・！！」

私は大きな声を出した。

「梓ちゃん？？」

今分かった。
懐かしい・・・。
私は・・・

「どうしたの？」

「思い出せるかも・・・。」

「えっ？何を？」

「思い出しそう。何もかも。」

「梓ちゃん・・・？」

「ねぇ、あんたと私・・昔に・・・あったことある？」

「え・・・・・？」

沈黙が流れた。

「なんか隠してるよね？教えて。昔、会ったことあるよね？」

「・・・・・・」

「教えてよ。隠さないで。」

「・・・・んのこと・・・」

「え？」

「何のこと？」

彼はいつもと変わらない調子で言った。

「とぼけないで」

私はそれに対抗するように強い口調で言った。

「教えて。あんたと私の関係。昔、何があったか。」

「知ってどうするの？」

「！！」

「知って、それを受け入れられる？梓ちゃんは。」

「それは・・・・・」

正直怖かった。本当のことを知るのが・・・・・
でも、知りたい。昔のキオク。
私が忘れてるハズのキオク。

思い出した・・・・あのキオクの欠片。

「受け入れるよ。ちゃんと。」

私は、受け入れたい。すべてを。私自信を。昔の罪も。何もかも。

「じゃあ、話すよ？」

コクンと私はうなずいた。

「まず、俺と梓ちゃんの関係。梓ちゃんと俺は中学の時、付き合ってたんだよ。」

「えっ・・・・？」

「信じられないでしょ？でもホント。」

「・・・・・」

「そんとき、人殺しちゃってさ・・・・梓ちゃんなぐさめてくれたんだ。けど、どうにもなんなくて。」

「それで・・・・？」

「梓ちゃんも人を殺そうとした。そう、お母さんね・・・・」

「！！！」

「梓ちゃんは、そんとき「これでいつまでも一緒に居れるから。」って言ってた・・・。」

「なんか、信じられないね。」

「そうだろうね、じゃあ続きね。それで、俺ら二人は人を・・・殺した。でも、捕まらなかった。それは俺がすべてを隠したからね。」

「隠した・・・？どうやって？」

「梓ちゃんの記憶を消したの。」

「！？」

「ね？だから梓ちゃんはこのこと知らなかったよね。いろいろ大変だったんだから〜」

「どうして？じゃあ、なんでそんなことしたの！？」

私は叫んだ。しかし彼は冷静な顔で答えた。

「俺ら二人が捕まらないためだよ。実はね・・・・・梓ちゃんは・・・」

彼は言葉を止めた。

「これは・・・・まだ言わないほうがいいかな・・」

「えっ・・・？全部教えて。」

「無理だね・・・・聞いたら梓ちゃんを殺さなきゃね。」

「！どうして？」

「約束したんだ。ある人と・・・・」

「ある人？誰？」

「それも無理・・・・。っと、話せるのはここまでかな？」

そういうと、彼はいつもの調子で笑ってみせた。

「ねぇ！！」

「ん？なに？」

「私、あんたのこと好きだったんでしょ？」

「うん。たぶんね。」

「たぶん？分かんないの？」

「だって、何考えてるか分かんなかったもん。」

「・・・・あっそう・・・。じゃあ、私、今あんたのこと好きなのかな？」

「それは・・・・知らないよ。梓ちゃんが分かんなければ。」

「あのね・・・胸が苦しくなったり、あんた見てるとドキドキする。」

「それは・・・・・」

彼は笑いながら、

「病気だね♪恋の！」

「じゃあ、やっぱり好きなんだ。」

「分かんないの？面白いな〜♪」

「うるさいな・・・。」

そう言うと、目があった。

「ふふふッ・・・・」

「なに・・・？」

「梓ちゃん、面白い♪可愛いなァ〜」

彼は私の頭をなでた。今は嫌じゃない。
むしろ—

「嬉しい。ありがと。」

「えっ！？何？いきなり！！怖いな〜」

彼は照れながら笑った。

幸せ—

その言葉が脳裏をよぎった。

「幸せだな〜今。」

私はびっくりした。シンクロしたよ・・・。

「ふふッ・・・・」

私は笑った。嬉しかった。

「えっ〜なに？なんで笑ってるの？」

今は、とても幸せ・・・・。

「何でも良いじゃん！関係ない！」

私は、笑った。

「ねぇ、今ならしてもいい・・・・？」

「はっ・・・・？何を？」

「キス。」

そう言うと彼は近づいてきた。

「目ぇ閉じて・・・・・。」

私は目を閉じた。今ならいい・・・・・。
今の私は求めているから。

彼を・・・・彼のすべてを。

「梓ちゃん・・・。」

唇が重なる。

「ん・・・・」

重なったまま、抱き寄せられた。
唇は離れ、荒い息だけが聞こえる。

彼は私の頬に触れ、こっちを見ている。
そして、体に触れた。

「ッ・・・・！！！」

「あっ・・・ごめん。怖いよね。」

ゆっくり手を下ろし、言った。

「・・・・そんなことない。良いよ。」

私は下ろした手をつかみ、頬に触れさせた。

「大丈夫・・・。司がしたいならしていい。」

昔のように・・・優しい声で話した。
もう、なにも怖くない。彼が・・・司がいれば怖くない。

「無理はしないでね」

彼は心配そうに言った。
私はうなずいた。

「じゃあ・・・・脱いで。」

私は服を脱ぎ、司に微笑みかけた。

「大丈夫。」

私がそういうと、司は私に触れた。

「ぁっ！！」

触れられた瞬間変な声をあげてしまった。

「優しくするから・・・・」

彼はそういい、また触れた。
彼の手は最初は首らへんにあったのに胸にいつの間にか移動していた。

「つ・・・かさっ・・・。」

「ごめん、もう抑えられない・・・。優しく出来ないかもしれない。」

「い・・い・・・。司の好きに・・・してぇ・・。」

「ん・・・じゃぁ・・入れるよ。」

そう言うと、彼はズボンを脱ぎだした。

「梓ちゃん、足開いて・・・。」

私は言われたとおりに足を開いた。

「いくよ。」

そう彼が言った瞬間、激痛がはしった。
私は彼の耳元で「痛い・・。」といいながらいたみに耐えた。


これ以上は何もいらない。そう思った。

「梓・・・ちゃ・・ん・・。好き・・。」

「う・・んぅ。私も好き。大好き。」

こうしてひとつになった。


幸せ—



だったのはコノ時だけだった。


朝、目が覚めたら司はいなかった。

「司・・・・？どこ？」

呼んでも返事をしない。出かけてるのかな？
私はそう思っただけだったが、テーブルの上の手紙を見たとたん、私は言葉を失った。

「嘘・・・・司・・・・・・・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！」

私は泣いた。

続ききになるぅううう！！！

コメ有難うございます！！
終盤なので楽しみにしていてください！！！

＞匿名さん

声が枯れるまで泣き続けた。

「いや・・・・戻って来てよぉ・・・。なんで？なんでなのぉ・・・？」

手紙にはこう書かれていた。



梓ちゃんへ

俺は俺が犯した罪は許されないとこだと思う。
なので、罪を償いに行きます。
梓ちゃんにはこれから一人にさせちゃうけど、強く生きてね！

あと・・・言ってなかったことがあります。
梓ちゃんのお母さんを殺したのは俺です。ごめん。
梓ちゃんはあの頃、お母さんのこと嫌っててそれで殺そうとしたんだけど俺、梓ちゃんには殺してほしくなかったんだ。

だから、俺が殺しました。
今までやってきたことは間違ってると思う。

いや、絶対間違ってるんだ。

梓ちゃんはこんな間違いをおこしちゃだめだよ。
これからは幸せに生きて、素敵な人を見つけて、悔いのない人生を送ってください。

今まで有難う。

大好きだよ。


一ノ瀬　司より


「いやだ・・・・こんな手紙いらないよ。司・・・。」

私は泣き続けた。

あれから１０年—

１６だった私ももうすっかり大人になった。
親友と呼べるくらいの友達もできた。

「梓〜はやく！！限定クレープ売り切れるよ！！」

「あっ、今行く！！！」

今はこんな感じでいつも楽しい。
恋はしていないけれど、それでもいい。

司とは、ずっと会っていない。
なんの連絡もないまま。

「梓？また司君のこと考えてたの？」

親友が後ろからにやにやした顔で言った。

「うるさいなっ・・！別に考えてないし！！」

「でも、寂しくないわけ？」

「うん・・・。寂しいかっていったら寂しいけど、きっと今他の女連れて歩いてるよ。」

「あはは！司君もてるもんね〜なんで、梓のこと好きになったんだか」

「ちょ、ひどくない？」

「ごめん！軽い嫉妬よ。いいな〜そんな人が過去に居て。」

「うん・・・・。意地悪だけどね！いきなりキスとかするし！あとはね、好きとかホント平気で言ってくるの！」

「いいじゃん、いいな〜そういう人！」

「全然良くないよ！！！嫌いだったもん！！」

「それひどくない？嘘つき梓ちゃん」

耳元で声がした。とっても、意地悪な声。
でも優しくて真っすぐな声。

「どうした？」

親友がきょとんとした顔でこっちを見ている。

「何でもない！行こッ！！」

「？あっ！！時間やば！！急げ！！！」

走る親友を追い、流れるように歩く人を見て私はつぶやいた。


「嘘つきはどっちよ。ばーか。」


ＥＮＤ—

次の作品は「放課後。」です！！！

見てくださる人、温かい目で見てくださいm(__)m

絶対読むー！！

有難うございます！
今回も恋愛モノなので、楽しみにしてください！

＞匿名さん

えぇ、ちょ、終わっちゃったよ！！？？
すっごいビックリ
でも、最後大好きだなぁ

有難うございます！！
最後好きですか？私も、実は好きなんですｗ