🦸 アニメ

これ以上
新しい技をしかけるのは不可能
ならば次の一撃こそ
身を捨てた最後の一撃！！

部下は去り
残されたものはあの馬のみ
やつもまた孤独・・

ラオウよ
ケンシロウのために
道を開いておくぞ

道をあけるがよい！
ケンシロウの道をはばむ者は
この北斗の長兄と次兄が許さぬ！！

互いに拳の秘奥義をだした・・
あとはふたりの能力が
勝敗を分けるのみ！！

ケンシロウ・・・・・
もはやわたしが
手をかす男ではない

行くがいいケンシロウ
宿命がおまえを
呼びよせるであろう

わたしも・・
おのれの宿命に生きよう
北斗神拳は一子相伝！！
あの男の拳を
封じねばなるまい！！
わが生涯の敵はラオウ！！

わたしの死期は近い！
ならばわたしも
ひとりの拳士として
この生をまっとうしたい

ケーン
りんちゃん懐かしい

おまえと戦うのは
おそらくこれが
最初で最後であろう―――
一度戦ってみたかった相手
北斗神拳伝承者の拳
存分に味わおう

おまえと互角に
戦えたのは宿命！
今倒れてはならぬという宿命が
この病んだ体をも
つき動かしているのだ！！

ケンシロウ
この魂はおまえに残そう
そしてこの肉体は
ラオウとの死闘に捨てよう！！

ラオウ・・
あなたは師父リュウケンの
想像を超え
強くなりすぎた
そして　その野望も！！

自ら望んで選んだ道
ためらいもない！！

わたしの拳を高めたのは
死期ではない！！
ラオウ
あなた自身の存在だ！！

さらばラオウ
今　約束を果そう！！

な・・なぜ泣く
ラオウ・・・・・
涙を・・
その剛拳と野望に
かえたあなたが・・・

ユリアー
ケーン早く来てー

もはや悔いはない・・
宿命の幕を閉じよ

その全身に浴びた
返り血が・・
おまえの涙にみえる！！

この血は
リュウガの血
この男の涙・・

宿命
すべて天狼の宿命だ
天狼は乱において
天帝の使者となりて
北斗を戦場へ誘う！！
この男もまた
宿命に殉（じゅん）じたひとり！！

哀しむなケンシロウ
哀しみを怒りに変えて
生きよ！！

ラ王よ
天に昇る時が来た

リュウガよ　いこう！
乱世に生き
殉じた男たちのもとへ
わたしたちもまた星となり
熱い男たちとともに
ケンシロウを見守ろう！！
さらば
ケンシロウ！！

ラオウ・・
もういっても
いいはずだ・・
なぜいわぬ・・！？
あなたも愛は
捨ててはいない！
その心に
愛を刻みつけたのだと！！

アチャー
去らばラ王よ

愛を取り戻せ

【少年期のトキ】
もしかしたら
ケンシロウが一番強くなるかも
他人の哀しみを
知る人間は
その哀しみを
自分の力に変えることができると
師父リュウケンからききました
わたしもそう思います

【青年期のトキ】
それは野望ではない
愛だ！ラオウ
今はわかるまい
だがいずれ
それは涙となって
その心を
つき動かすだろう

誓いの時は来た！
今　わたしは
あなたを超える！！

忘れたかラオウ
わたしがあなたの
すべてをめざしていた事を！！

天を見よ！！
見えるはずだ
あの死兆星が！！

さあ宿命の幕を閉じよう
ラオウ！！

せめて
奥義で葬ろう
ラオウ！！

勝機（しょうき）！！

わたくしも
天へ帰りましょう

その花は
あなたたちの幸福な未来を
しめしているのよ！

悲しいことにはなれているつもりでしたが・・
ひとりになるのはつらいですね・・・

わたしはとうに女をすてたわ
今あなたの目の前にたっているのは
女ではない
この村を守るためのただの戦士マミヤよ

あの人は・・
ケンは・・
ユリアさんの思い出がある限り
あえて死地を選んで
身をその中に・・

ただ少しでもケンの宿命を・・
あの人の苦しみを
すくいとってあげたい

これがカサンドラ
またの名を鬼の哭（な）く街！！

一度収容されたが最期
二度と生きて門をくぐることができない
死封の監獄島！！
かつて鬼とおそれられ
悪魔とそしられた凶悪犯たちが
哭いて出獄を乞（こ）うた街
それがカサンドラ！！

わたしじゃとうてい　かなわないな
でも　いいんだ　わたしはあの星で
あの北斗七星の横で
いつもひっそり光っている・・
あの小さな星で

で・・・でも・・
今戦えるのは　わたしだけ・・・

ありがとうレイ・・・
あなたのその気持ちだけで
こんな時代でも
生きていて良かったと
思うことができる

その男はわたしの未来を奪い・・
わたしに闘いつづけることを
宿命づけた男！！

消えない・・・・・
どんなに洗っても
わたしの傷は消えない
たとえこの烙印は消せても
心の傷までは・・・

わたしは愛されることを放棄した女！！
あなたの愛に報いる資格はないの！！

ほ・・星が！！
蒼星（そうせい）がみえない！！
死兆星が消えた！！

ア・・・アスカ
泣いてもいいのよ・・・
思いきり泣いても・・・

バットは・・
リンを心から愛するあまり
自分の幸せを
放棄（ほうき）したのです！！

ケ・・ケン
あなたって人は
どうして女の心が
わからないの！！
バ・・バットだって
リンの心がわかっているから
自分のリンへの愛を
犠牲にしても
リンのために！！

バット
あなたひとり
苦しませやしない
わたしにできることは
ひとつだけ
一緒に死んであげる

あ・・あなたを
苦痛から救うには
あなたの命を奪うしか・・
せ・・せめて
それしかわたしには・・・
許してバット・・・