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そりゃ実爆実験のデータの蓄積があって可能な話だ。
米英はデータが豊富だからこそ臨界前核実験が可能なんだぜ?
日本は一度も実爆実験してねえし、アメリカから実爆実験のデータをもらった話は聞いたこともねえ。
百歩譲って核爆弾を作れても、それをミサイル弾頭に納める小型化の研究は全く出来ちゃいねえしな。
日本には「もんじゅ」「ふげん」という高濃縮プルトニウム生産炉はあったが、IAEAの厳格な監視下にあっから、これまでに一度も最適なタイミングで燃料棒を取り出せてねえ。
分かってねえ御仁がいっから確認するが、ウランやプルトニウムが沢山あるってだけじゃ核兵器は作れねえ。
これらの核物質から核兵器に使える元素同位体をいかに兵器級にまで濃縮し、取り出せるかが最初の一歩よ。
IAEAはその最初の段階を監視するため、しょっちゅう「もんじゅ」や「ふげん」に抜き打ち調査をやってんだよ。
その次の段階で高濃縮物質を有意量まで増産し、やっと核爆弾の設計、試作品の製造、実験が可能になる。
その後も失敗を繰り返し完成に至るわけだ。
日本がすぐに核武装出来るかのように言う連中は何も分かっちゃねえ。
それは防衛省も変わらねえ。
10年ほど前だが、防衛白書を読んだとき防衛省(庁)にも核武装に関する基本的知識が欠如していることを思い知らされた。
そこには「プルトニウムを使った場合ガンメソッドの核兵器は作れない」って書いてあったのよ。
情けない話じゃねえか?
冷戦期にアメリカがプルトニウムの砲身型核爆雷を装備してたのは秘密でも何でもねえ。
俺が買った一般向けの本に書いてある事だし、アメリカの博物館に解説付きで常設展示してあるんだぜ?
こっから理解出来ることは一つ。
核武装に関しちゃ政府・防衛省に過度の期待は禁物ってことよ。