2021/9/30 20:35 (JST)9/30 20:42 (JST)updated
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30日、ドイツ北部イツェホーの裁判所で時間を気にする関係者(AP=共同)
【ベルリン共同】ドイツのメディアは30日、第2次大戦中にナチス・ドイツの強制収容所でユダヤ人ら約1万1千人の殺害に関与したとして、殺人ほう助罪に問われた元速記係の女性被告(96)が、北部イツェホーの裁判所で同日予定された公判に出廷せず、逃走したと報じた。裁判所は拘束を指示した。
ドイツでは強制収容所に看守として勤務した男たちの裁判が現在も行われているが、女性被告に対するケースは近年初めてで注目されていた。
報道によると、被告は北部ハンブルク近郊の高齢者施設で生活。30日早朝、施設からタクシーで裁判所と別方向にある地下鉄駅に向かったという