ボウリング五輪想定会場 観客2人けが
NHK 7月12日 11時56分
2020年の東京オリンピックで追加種目としての採用を目指すボウリングの千葉市で行われた国際大会で、仮設のスタンドの床板が抜け落ちて観客2人がいすごと転落してけがをしました。
この国際大会は東京オリンピックで実施される追加種目の1次選考を通過した全日本ボウリング協会が東京オリンピックを想定して開いたものです。ボウリング協会ではオリンピックに採用された場合は体育館などに特設会場を作って競技を行う計画で、今回の大会は千葉市美浜区の幕張メッセに、特設レーンと仮設のスタンドを設置して開きました。
12日はまずエキシビションの競技を行いましたが、午前8時40分ごろ、仮設のスタンドの鉄製の床板1枚が抜け落ちて観客の40代の男性2人がパイプいすとともにおよそ1メートル70センチほど下に転落しました。この事故で2人は救急車で病院に運ばれましたが、けがの程度は軽いということです。
事故があった仮設スタンドは競技を後ろから観戦できる場所で、9段のスタンドに108の席がパイプいすで設置され当時は6割ほどの観客が座っていましたが、上から5段目の一部端の鉄板が外れて落ちてその場所に座っていた2人が転落しました。
会場では午前9時すぎに競技を中止し、すべての観客をいったん会場から出し、仮設スタンドのいすを床に下ろして安全性を確保したうえで、午前11時前に競技を再開しました。
全日本ボウリング協会は「けがをされた観客の方には大変申し訳なく、おわびを申し上げます。急きょスタンドを使用しないことにしたが、原因をしっかり調べて、二度とこのようなことが起きないよう対応したい」と話しています。