日本ハム・新庄剛志監督が来季も続投することが決まった。
就任1年目の昨季は最下位に沈み、「優勝しか目指さない」と宣言した今季も7月に13連敗したことが大きく響き、2年連続最下位が濃厚となっている。
結果だけを見れば、期待に応えているとは言えない。だが、新庄監督の手腕に対しての評価は高い。
主力選手たちが移籍し、若手を育てながら勝たなければいけないミッションを課せられた。その中で、万波中正、清宮幸太郎、野村佑希ら若手を我慢強く起用。万波はリーグトップタイの25本塁打をマークし、自身初のタイトルを狙える位置につけている。
一方、来季の続投が決まったことで強い逆風にさらされているのが、中日の立浪和義監督だ。
成績だけを見ると新庄監督と重なる。
就任1年目の昨季は最下位に低迷。オフに積極的なトレードで「血の入れ替え」を断行したが、今季は8月下旬にビジターで球団ワースト記録の14連敗を喫してCS争いから脱落。借金は29までふくらんだ。
戦力を見ると、セ・リーグの他球団に大きく見劣りするわけではない。大野雄大が春先に左肘の手術で長期離脱したアクシデントは大きな痛手だったが、柳裕也、高橋宏斗、小笠原慎之介、涌井秀章に加え、ドラフト1位右腕の仲地礼亜、今季1軍初登板で好投を見せた根尾昂、故障から復活した梅津晃大と楽しみな素材が多い。守護神に抜群の安定感を誇るライデル・マルティネスが控えていることも心強い。
打線もチャンスメーカーの岡林勇希、大島洋平、DeNAから現役ドラフトで移籍して覚醒した細川成也、和製大砲の石川昂弥が並ぶ。ブライト健太、鵜飼航丞ら発展途上の若手が多いが、大きな可能性を秘めている。だが、チーム総得点は大差をつけてリーグ最下位の376点(9月26日時点)。
負けが込むと、グラウンド外の話題も大きな騒動になる。
立浪監督の提案で試合前の食事会場から炊飯器が撤去され、白米の提供が禁止になったことが複数のメディアで報じられた。
報道によると、選手たちは事前に説明を受けていなかったため、白米が食べられなかったことに戸惑ったようだ。
AERAより