>>997
県独自の試算による変異株陽性率は、先月中旬から今月上旬までは30%台だったが、
25日までの1週間は75・3%に増加。
4月に確認されたクラスター(感染者集団)30件のうち、
変異株陽性者が含まれるクラスターは17件に上り、堀部長は「もはや大多数が変異株」と指摘する。
感染力の強さも懸念される。
可児郡御嵩町の教会を巡る49人のクラスターでは、
最初に感染が拡大したとみられるイースター(復活祭)の参加者は21人。
一方、参加者の職場の同僚や家族らの感染は28人に上り、感染力の強さをうかがわせる。
県はこれまで、クラスターに関して広範囲にわたる積極的な検査を進めてきたが
「今回の第4波では必ずしも濃厚接触者と言えない、従来の調査範囲では対象外の人からも多くの感染が判明している」
と堀部長。
「ただちに医療提供体制が逼迫(ひっぱく)する事態ではないが、このままのペースでは飽和する。
通常の医療にも影響を及ぼす状況になりかねない。
高齢者向けのワクチン接種は始まったばかりで、ここで感染を抑えたい」として警戒を呼び掛けている。