日本や韓国、アメリカなどから犯罪容疑者の逃亡先として知られるフィリピンで、7月22日、日本から殺人容疑で指名手配されていた58歳の日本人が入国管理局の捜査員によって拘束された。
同人は指定暴力団組織である極東会松山連合傘下の神奈川県相模原市を縄張りにする小村組に属した元幹部で、20年前に神奈川県相模原市内で射殺事件を起こし指名手配されていた。
同人は日本の捜査当局による情報からマニラ首都圏パサイ市の海岸沿いにあるロハス大通りで拘束されたが、調べによると拘束覚悟でパサイ市の歓楽街に出て来た模様で、長引く逃亡生活に疲れたのではないかと見られている。
同人は2009年9月にフィリピンへ入国したがパスポートの失効は勿論、フィリピン滞在ヴィザもなく違法滞在状態であるために、入国管理局の収容施設に収容された。
取り調べの後、日本へ強制送還され飛行機が日本領海内に入ってから日本から派遣された捜査員によって逮捕される。
10年以上も同人がフィリピンに潜伏出来たのは、フィリピンの事情に詳しい在留日本人や金さえ出せばいくらでも匿ってくれるフィリピン人の存在があると見て捜査当局も注視している。
過去の例からこういった逃亡犯は資金が枯渇すると協力者から見放されるのが常で、文字通り『金の切れ目が縁の切れ目』となっていて、今回の拘束もそうだったのではと見られている。
最近の日本人逃亡犯で逮捕されたのは『漫画村事件』主犯の男『積水ハウス詐欺事件』の主犯の男などがあり、この手の海外逃亡期間中は時効が止まるので逃げても無駄になる。
現在も日本から指名手配されているので知られるのは『六本木撲殺事件』主犯の男で、この男は2012年11月にマニラ空港からフィリピンへ入国したまでは判明しているが以降は不明で、日本の捜査当局は懸賞金を付けて情報を求めている。
【日時】2021年07月29日(木) 20:34
【提供】Philippines Inside News