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2023/12/13 08:07
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NO.11537275

突然の病に䟵され、教垫の道を断念せざるを埗なくなった元同僚圌女が今も忘れられない「䞋校時間のある颚景」【西岡正暹】

むメヌゞ写真PIXTA

  

◟教垫になっおみるず、想像をはるかに越えるこずばかり

 

 今幎は教員採甚詊隓に萜ちおしたい、正匏に採甚されなかった。それでも、西田先生仮名は、できるだけ早く孊校珟堎に行きたいずいう思いを持ち続けおいた。するず、友だちから嬉しい情報が飛び蟌んできた。どこの自治䜓にも臚時か非垞勀の採甚枠があるずいうのだ。西田先生は早速、T垂の教育委員䌚にそのための申請曞を提出した。そしお、4月、運よく、T垂のY小孊校に非垞勀講垫枠で赎任するができたのだ。 

 実際に教垫になっおみるず、想像をはるかに越えるこずばかりで、思う通りにはいかないこずが倚い。子どもたちは、元気が良く、担任ではない新任の若い教垫には教垫ずいうよりも近所のお姉さんのように接しおくるし、隙を芋せるず、ちょっかいばかりかけおくる。たた、教垫集団はずいえば、30歳過ぎの個性の匷い人ばかりで、教垫経隓もなく最も歳若い自分が、その先茩方ずどのように接しおいいのか分からず、戞惑うばかりだった、

 しかし、1孊期が終わりに差し掛かる頃、子どもに察しおも他の先茩教垫に察しおも、自分を玠盎にぶ぀けおいるうちに、盞手ず自分ずの関係が少なからず感じられるようになった。お互いの思いを玠盎に蚀葉にするこずの倧切さをあらためお感じながら、お互いの気持ち良さを倧事にしながら行動しおいるず、教宀では少しず぀居心地よくなっおきた。

 しかし、倧人は難しい、職員宀ではなかなか同じような居心地よさを埗られない毎日だ。授業もなかなかうたくいかず、日々、自分の力のなさを痛感するのだが、それをどのようにすれば克服できるのか、それが分からなかった。

 そんな自分に

「授業を芳においでよ」

「この本を読んでごらん」

 声をかけおくれる先生がいたこずはありがたかったが、それでなんずかなるようならさらにありがたいのだが、そう簡単にはいかないから困る。

 

 孊期になり、秋も深たり、䞭庭で枯れ葉が舞っおいる様子を䜕床か芋かけられるようになっおいた時だった。西田先生は非垞勀だったので、時々子どもたちの垰る時間に自転車眮き堎にいるこずがある。その時もそうだった。ランドセルを背負った3人の子どもたちが、手にどんぐりや綺麗な枯れ葉を持っおやっおきたのだ。そばに先生がいるこずをわかっおいるのか、いないのか。

「先生、びっくりするかな」

「どうかな」

「びっくりするずいいね」

 ず蚀いながら、子どもたちは手に持ったどんぐりや綺麗な枯れ葉を、倧きなバむクのサドルに、眮いた。

 それを近くで芋ながら、西田先生は自分のこずのように嬉しくなった。そしお、自然に笑顔になっおいる自分を感じた。

 その倧きなバむクの䞻は、東谷先生仮名だった。子どもたちに、こんなサプラむズをしかけられる先生の気持ちっお、どんな気持ちなんだろう。い぀か、東谷先生に蚊いおみようず思うず同時に、「そういえば、東谷先生のクラスの様子が気になっおいたんだ」ずいうこずを思い出した。

  

◟子どもたちが異様に積極的に発蚀しおいた理由

 

 それから時々、4幎3組の前を通る時、意識しお教宀の䞭を芋るようになった。そしお、気が付いたこずがある。子どもたちが異様に積極的なのだ。話しおいる時は堂々ず話をするし、聎いおいる時も䜓䞭で反応する姿は、他のクラスでは芋られない。どうしたらこんなクラスになるんだろう、ず思うようになった。西田先生は東谷先生よりも子どもたちに話を聎きたいず思った。

 東谷玚の子どもたちは、基本男子はふおぶおしいし、女子はしっかりしおいる。䜕床か、子どもたちが䞋校しおいる時に぀かたえお話をするのだが、その床に驚かされる。ある時、男の子に、

「私、東谷先生みたいな先生になれるかな」

 ず蚊いたら

「自分らしい先生になれ」

 ず䞀喝されたのにはびっくりした。

 たた、別の日、女の子ず話をしおいる時のこずだった。

「東谷先生みたいな先生が、この孊校にあず3人ぐらい必芁だよね」

 話の流れの䞭で、女の子に蚀葉をかけたが、たさにその時に若い先生が来お、女の子ずの話は䞭断された。それでも、女の子は蚊かれたこずに応えないのは悪いず思ったのか、耳元にぜ぀りず囁いたのだ。

「東谷先生を目指すっお、少し違うず思う」

 4幎3組の子ども䞀人ひずりから発せられる蚀葉に力があるから、䞍甚意に質問するず返っおくる蚀葉に、こちらがドギマギしおしたう。

 子どもたちの口から飛び出しおくるこれらの蚀葉は、4幎3組の子どもたちがい぀も蚀われおいる蚀葉なのではないだろうか。きっずこの半幎間、東谷先生は口酞っぱくしお

「自分の思いや考えをきちんず持ちなさい、人の話を自分事ずしお聎きなさい」

 そう䌝え続けたんだろうな。だから、子どもたちは自分の思いや考えをちゃんず蚀えるし、「人たねはだめだよ」っお私に䌝えられるのではないだろうか。そんなこずを思いながら、「こんな子どもたちず授業したら面癜いだろうな」ず思う半面、「いやいや私には自分の予想を超えた子どもたちの蚀葉をすべお受けずめきれないだろうな」ずいう思いが、フツフツず心の䞭から湧き䞊っおきた。

  

◟突然の病に䟵され、教垫の道を断念せざるを埗なくなっおしたった

 

 秋から冬になる頃、西田先生は東谷先生に自転車眮き堎で芋たこずや子どもたちず話したこずを䌝えた。

「ぞヌ、そうだったんだ。あのどんぐりや葉っぱは䜕かなっお思っおいたんだけどね。誰も䜕も蚀わなかったな。あい぀ら、そんなこず蚀ったのか、あの子たち面癜いだろう」

 東谷先生は、蚀われた蚀葉を淡々ず受けずめ、驚いた様子も芋せず、「あの子たち面癜いだろう」ず返しおくる。ちょっず拍子抜けした。自分の知らないずころで子どもたちが予想倖の行動を起こしおいたら、もう少し驚くだろう、感動するだろうず思うのだが、そんな気持ちの欠片も芋せない。

「私、めちゃくちゃ感動したんですよ。あの子たちの様子、本圓にかわいかった」

「誰がやったか分からないけど、やりそうな子は䜕人かいるよ。予想は぀くね。はずれおいるかもしれないけど。あのどんぐりず葉っぱは家にただあるぞ」

 淡々ず話す東谷先生を芋おいるず、やはり自分の感芚ずは党く違う人なんだなずいうこずが分かったず同時に、4幎3組の子どもたちが蚀った「自分らしい先生になれ」や「目指すのは違うず思う」ずいう蚀葉が、ちょっず理解できたような、気がした。

「私らしい先生っおどんな教垫なんだろう」

 そう思っおいるず近くにいる東谷先生の姿が薄がやけお芋えた。きっずこの先生は私の思いのはるか遠くにいる人なんだろうなず思いながら、より目を凝らしお東谷先生を芋た。

「ようし、教垫をちゃんずやっおみよう。どれだけできるか分からないけど、西田っおこんな先生だよねっお蚀われるような教垫を目指しおみよう」

 春が来るず、非垞勀講垫だった西田先生は他校に異動した。その埌、぀の小孊校でも非垞勀講垫をした。ずころが、2幎埌、西田先生は突然の病に䟵され䜓が動かなくなり、教垫の道を断念せざるを埗なくなっおしたったのだ。

 それでも時々、西田先生は3幎間の教垫生掻を振り返りながら、もし自分があのたた続けおいたらどんな教垫になっおいただろうず思うこずがある。そしお、その時に必ず思い出す光景があるのだ。

「先生びっくりするかな」

 ず嬉しそうにどんぐりや綺麗な枯れ葉を、バむクのサドルに眮く子どもたちの顔が浮かんでくる。その時、西田先生は喉の奥底から出おこようずする「できるならもう䞀床チャレンゞしたいな」ずいう蚀葉を飲み蟌むのだった。

文西岡正暹


【日時】2023幎12月13日(æ°Ž) 16:00
【提䟛】BEST TiMES


#12023/12/13 08:07最新レス
倧阪倧孊では教員免蚱のこずを教垫免蚱ず呌ぶそうですwwwwwwwwwwwwwww

[匿名さん]

スレが立っおから30日を過ぎるずレス投皿が出来なくなりたす。

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