維新の会の内部調査開始から1日、リコールの会の田中事務局長が維新の愛知県第5選挙区支部長を辞任しました。いったい何があったのでしょうか。詳細は以下から。
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愛知県の大村知事リコール運動に絡む偽造署名問題を受け、「リコールの会」の田中孝博事務局長が所属する維新の会の愛知県第5選挙区支部長の辞任届を提出して受理されたことを2月25日、MBSが報じています。
田中孝博事務局長については、日本維新の会代表の松井一郎大阪市長が24日に聞き取り調査をしていることを明らかにしたばかり。松井市長は違法行為が確認されれば「政治家としての資質が疑われる」と厳重処分の考えを示していました。
それからわずか1日での辞任劇となっていますが、その理由は「政治活動を続ける状態ではない」というもので違法行為への関与の有無は明らかにされていません。
日本維新の会からは今年秋までに行われる次期衆院選への立候補も予定されていましたが、こちらについては現時点では不明。維新の幹部は「状況を見極めた上で今後の対応を考えたい」としています。
田中孝博事務局長は過去に愛知県議会議員を2期務めた経験を持ち、2019年にはリコール運動の「応援団長」を務める名古屋市の河村市長が党首の減税日本から公認候補として愛知県議会選挙に立候補(落選)していた人物。
高須院長も「リコールの会事務局には事務局長以外の幹部なんかいません」と断言していましたが、河村市長に近く愛知県政に詳しい上、維新の会にも所属しているという実務部隊のハブ的な存在です。
なおリコール運動の請求代表者には、維新の会からは田中事務局長に加えて愛知県常滑市の現役市会議員である山田豪氏も名前を連ねています。
選挙区支部長の衆院予定候補者がリコール運動の事務局長を務め、現役市会議員も請求代表者に名を連ねている維新の会。同会所属の音喜多駿参院議員は「維新が組織としてこのリコール運動に関与したことはありません」と断言していましたが、今後どのようなことが明らかになってゆくのでしょうか。