前クールに放送された向井理主演の連続ドラマ『神の舌を持つ男』(TBS系)の映画版で、12月3日に公開される『RANMARU 神の舌を持つ男』(タイトル中略)。
ドラマが大コケしたことから、映画の不入りが心配される中、20日発売の「週刊新潮」(新潮社)が「TBSが堤幸彦氏を見限った」と報じている。
同ドラマは、原案・演出を手掛ける堤氏が「この構想に20年を費やした」と語るギャグ満載の“コミカルミステリー”。
脚本を『ATARU』(同)の櫻井武晴氏、プロデューサーを植田博樹氏が務める“最強トリオ”が放送前に話題となったが、全話平均視聴率は5.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大コケ。
ドラマ開始前から決まっていたと見られる映画化について、白紙撤回が予想されていたものの、先月中旬に「映画化決定のおしらせ」というハガキがマスコミに撒かれた。
「堤氏は、台本にないギャグも、現場でどんどん加えていくスタイル。現場ではノリノリでギャグを増やしていたものの、多くの視聴者にその笑いが共感されなかった。また、舌で事件を解決する主人公が、死体やら血やら畳やらをペロペロしているシーンも、『気持ち悪い』と不評でした」(テレビ誌記者)
堤氏といえば、映画化もされた同局の『ケイゾク』や『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』がブームとなり、TBSとのタッグが名物化。
しかし、「新潮」は『RANMARU 神の舌を持つ男』の製作チームにTBSの名前がないことを指摘。
これには、配給の松竹も「TBSが製作に入っていないのは事実」と認めているほか、TBS関係者も興行収入のボーダーラインである20億円が見込めないため、製作費を全額負担しないという判断に至ったと証言しているという。
なお、映画版での撤退はレアケースだ。
「『RANMARU 神の舌を持つ男』については、堤氏が手掛けたKinKi Kids・堂本光一主演『銀幕版 スシ王子! 〜ニューヨークへ行く〜』(08)の『二の舞いになるのでは?』との指摘が相次いでいる。この時も、連ドラが不発だったにもかかわらず、映画化を強行。案の定、興行収入3.65億円の大赤字だった。また、堤氏が監督を務めた中村勘九郎主演映画『真田十勇士』が先月公開されるも、大コケ。大物演出家の堤氏に、オワコン感が漂っています」(同)
TBSに見放されながらも、映画化を強行した堤氏。
『RANMARU 神の舌を持つ男』をヒットに導き、汚名返上となるだろうか?
【日時】2016年10月20日(木) 20:30
【提供】日刊サイゾー