韓国でヒョンム(玄武)弾道ミサイル落下事故が発生したなか、縮小・隠ぺいし遅れて対応したとの指摘が提起された。
ミサイル司令官出身の「共に民主党」キム・ビョンジュ議員は6日、国会国防委員会・合同参謀本部局長監査で「軍が当初計画したとおりに射撃をおこなうことができなかったのにもかかわらず、これを正確に知らせず、ATACMSだけ正常に発射したことをメディアに告知した」とし、「落下したということは爆発の可能性もあるのだから後続射撃はすべきではないが、射撃をおこなってカンヌン(江陵)市民は『戦争が起こったのか』と誤解してしまうほどだった」と指摘した。
これに先立ち、去る5日、韓米両軍は4日深夜から5日未明にかけて朝鮮半島東の東海に向けて合同で地対地ミサイル発射訓練を実施することを決めた。韓国軍の玄武2C(射程1000キロ)と地対地ミサイル「ATACMS」(射程約300キロ)2発に続き、在韓米軍がATACMSを2発発射する計画だった。
韓国軍がまず玄武2Cを1発発射したが不正常に飛行し、すぐに北東部の江原道・江陵にある韓国軍の基地内に落下。軍は安全措置を講じた後、5日午前1時ごろにATACMSを発射した。
軍関係者は「この事故でミサイルの推進剤(燃料)が燃焼して火災が発生した。弾頭は爆発しなかった。詳細は今も調査中」と説明。国防部長官と軍合同参謀議長に報告され、措置が取られたという。
玄武2Cの落下によって一帯では大きな炎や爆音、閃光(せんこう)が発生。これに驚いた近隣住民が消防署や警察署に通報するなど、問い合わせの電話が相次ぎ、不安が広がった。
【日時】2022年10月06日(木) 14:58
【提供】WoW!Korea