高校生の仕事に対する考え方やそのためにどのような準備をしているかを理解することは、高校生を対象に、キャリアプラン関連の教育を実施するのに役立つ。中国青少年研究センターの課題グループ「中米日韓の高校生の卒業後の進路およびキャリアプランの比較研究」の調査によると、回答した中国の高校生の約9割が「社会の役に立つ仕事がしたい」と答えた。その割合は4カ国の中で最高だった。中国の高校生は進学または就職関連の活動に関心を抱いているものの、将来どんな仕事をしたいか「決まっている」、または「大体決まっている」との回答の割合は4カ国の中で最低だった。
中国の高校生6割「仕事に60%以上のエネルギーを費やしてもいい」
調査では、中国の高校生は仕事に対して幅広い見方を持っていることが分かった。例えば、中国の高校生の約9割に当たる87.1%が「社会の役に立つ仕事がしたい」と答え、米国(74.1%)、日本(82.1%)、韓国(63.7%)の割合を上回った。また、中国の高校生は非常に現実的で、「就職してからやりたい仕事を探す」という方法に賛同する姿勢を見せ、約8割(78.0%)が「理想の仕事が見つからなくても先に仕事を始めた方がいい」と答え、その割合は米国(61.1%)、日本(30.2%)、韓国(55.9%)を上回った。
4カ国の高校生の回答を比較すると、中国の高校生の「社会の役に立つ仕事がしたい」「高い社会的地位を得たい」「やっている仕事のポストで職務を全うしたい」という思いは他の3カ国の高校生より強かった。韓国の高校生の「できれば起業したい」「いろんな仕事にチャレンジしたい」との回答の割合は4カ国の中で最高だった。米国の高校生は「転職」に対してポジティブな姿勢を示した。日本の高校生の起業の意向およびやっている仕事を全うする意識は4カ国の中で最低だった。
高校生は将来の仕事にどれほどのエネルギーを費やしたいと思っているのだろう?調査では、全てのエネルギーを100%とすると、中国の高校生は「80%以上費やしたい」が16.2%、「60~80%費やしたい」が43.8%だった。つまり、中国の高校生の6割が60%以上のエネルギーを仕事に費やしてもいいと考えていることになり、4カ国の中で最高だった。以下、韓国53.3%、米国32.4%、日本31.6%と続いた。このように、中国と韓国の高校生は比較的多くのエネルギーを仕事に費やしてもいいと考えていた。
また調査では、将来どんな仕事をしたいか「決まっている」、または「大体決まっている」と回答した中国の高校生の割合は46.3%で、46.7%は「考えたことはあるが、まだ決まっていない」と答えた。4カ国を比較すると、将来の仕事に関して明確な目標がある高校生の割合が最も高かったのは韓国で69.1%だった。以下、米国58.2%、日本54.7%と続いた。(提供/人民網日本語版・編集/KN)