「あの件があって以来、野球をやめようと思ったこともありましたが、監督からも『続けた方がいい』と言われて……。このメンバーで、もう一度、野球ができた。それが本当に嬉しかったです」
10月7日、えひめ国体・硬式野球の初戦となる花咲徳栄戦に「2番・捕手」で先発出場した仙台育英の3年生、渡部夏史(わたべ・なつひと)は、敗れた試合後にそう話した。
この夏の甲子園で、1大会最多本塁打記録を塗り替えた広陵(広島)の中村奨成がナンバーワンのヒーローなら、大会期間中にネットで大炎上したアンチヒーローが渡部だった。
渡部が口にした「あの件」とその後の経緯を、まずはたどっていきたい。
10月7日、えひめ国体・硬式野球の初戦となる花咲徳栄戦に「2番・捕手」で先発出場した仙台育英の3年生、渡部夏史(わたべ・なつひと)は、敗れた試合後にそう話した。
この夏の甲子園で、1大会最多本塁打記録を塗り替えた広陵(広島)の中村奨成がナンバーワンのヒーローなら、大会期間中にネットで大炎上したアンチヒーローが渡部だった。
渡部が口にした「あの件」とその後の経緯を、まずはたどっていきたい。