北信越高校野球 準々決勝 星稜9−2東京都市大塩尻=8回コールド=(11日、富山市民)
4年連続のセンバツ切符を狙う星稜(石川1位)は、9—2の8回コールドで東京都市大塩尻(長野3位)に快勝した。初回から自慢の猛打が爆発し、2四死球、3安打などで4得点を挙げると、さらに2死三塁から絶好調の8番・中谷大翔(やまと)捕手(2年)が真ん中高めのストレートを捉えて豪快な2ラン。「手応えはありました。打った瞬間、入ると思いました」と中谷。打球はレフト芝生席に飛び込み、この回一挙6得点で、試合の流れを呼び込んだ。初戦(対富山商)での17—0(6回コールド)に続く打線爆発に「打ち出したら止まらない。チーム全員でつないでいこうという意識があります」と胸を張った。
右の強打者が奮起した。中谷は中学時代、金沢リトルシニアの4番として活躍。東海地区選抜選手として台湾の国際大会にも出場した。球速140キロの高校生投手が混じるチームもあったが、2本塁打をマーク。「ボールも速かったが、自分のバッティングをすれば打てると思った」と手応えをつかんだ。星稜に入学後、今秋の県大会では4番に抜擢。打率2割と不調に苦しんだが、プロ志望届を出している内山壮真捕手(3年)とティー打撃の自主練習を続け、アドバイスを受けてきた。
今大会は2試合で6打数4安打6打点と好調をキープ。17日の準決勝で勝利すれば、センバツ出場がほぼ決まる。「一戦必勝です。打順が上がったら嬉しいけど、自分のできることをやりたい」と中谷。完全復調のスラッガーが、下位打線で大暴れする。(中田 康博)報知新聞社
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