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浜口京子プロレス参戦へ　アマ復帰へ刺激

　女子レスリング７５キロ級の浜口京子（３５＝ジャパンビバレッジ）に、プロレス参戦への道が開けた。浜口は１９日、東京・台東区の浜口道場で、同道場出身のプロレスラー高橋奈苗（３４）らと合同練習。父アニマル浜口氏（６５）は「京子がプロレスに出る準備だよ」と仰天プランをぶち上げた。

　昨年のロンドン五輪で惨敗した後、現役続行を宣言した浜口。しかし、いまだに復帰戦は決まらない。０８年北京五輪後も１年近く実戦を離れただけに「休んでもいい。復帰へ準備だけしておけば」とアニマル氏。代わって後押ししたのが、プロレス挑戦だった。

　この日の合同練習は、道場訪問を申し出た高橋をアニマル氏が誘ったもの。約２時間半、最後はプロレス的な練習も加えた。「京子もプロレスをやりたいと思ったはず」とアニマル氏。「京子が出れば、プロレスもアマレスも人気が出る」と話し「１３歳の時にプロレスラーになりたいと言ったのは京子。きっかけさえあれば出るよ」と続けた。

　浜口は６月の全日本選抜についても「まだ考えているところ」と復帰時期を明言しなかったが、その裏でアニマル氏はプロレス挑戦の準備を進めていた。選手を帯同した女子プロ団体スターダムのロッシー小川社長（５５）も「京子さんなら大きな会場が必要。すべての必然は偶然から」と乗り気。浜口は９４年、全日本女子東京ドーム大会に出場している。この時の仕掛け人が小川氏。プロとの練習で「楽しかった。刺激になりました」と話す浜口に、１９年ぶりのプロレス舞台が用意されるかもしれない。【荻島弘一】

　［2013年4月20日9時38分　紙面から］